自分は自分が思っている以上にエビが好きだった、というどうでもいい話

タイトル以上でも以下でもない話なので。

 

KANさんが亡くなってからというものの、なんとなくYouTubeとか手持ちの音源とかでKANさんの楽曲を夜な夜な聴いている。最近の曲も昔の曲も、いいものはいい。夜中に「孔雀」聴いちゃう。

 

そんな佳曲だらけのKANさんの曲に「甘海老」つう曲があるわけです。自分はファンを名乗るのはおこがましい程度の人間なので、曲についてあれこれ語る気はないのですけども、これもいい曲です。何が甘海老なのか、つう話ですよ。

 

スーパーやコンビニで最近カップヌードルの「○○まみれ」が売られているのです。お馴染み「謎肉」まみれ、シーフードヌードルの「イカ」まみれ、そして「エビ」まみれだ。

 

カップヌードルは大好きというほどでもないが、人生のなかで人並みに食べてきたし、久々に食べると「ああこの味だなあ」と思うくらいには好きだ。謎肉にもなじみがある。しかしこの「謎肉まみれ」はあんまり食べようと思わないし、シーフードの「イカまみれ」も同様。なんならシーフードヌードルはノーマルより好きかも、くらいの時期があったにも関わらず。

 

けど「エビまみれ」は超食べたいと思ったんですよね。

 

別にカップヌードルのエビなんて「ああ入ってるなあ」くらいの認識で、入っていてすげえ嬉しいという気持ちになったこともない。けどなんでかよく分からないけども、カップヌードルのエビまみれは妙にそそる。

 

なんでだろう、とふと考えたときに自分は地味に「エビ好きの人生」を歩んできたような気がするのだ。

 

寿司ネタでも甘海老は好きだ。北海道民にとって寿司ネタの「エビ」とはボイル海老ではなく甘海老のことに他ならない。コストコの寿司もたびたびお世話になるのだけど唯一イマイチだなと思うのはエビがボイルエビであること。これ北海道だけでも甘海老にしてくれないかとマジで思っている。

 

札幌には「一幻(いちげん)」という有名ラーメン店がある。ススキノから少し南に行ったところに店を構えている。ここのラーメン店は海老出汁で有名なのだ。味噌にしろ醤油にしろ、その中から登場する海老出汁の甘味はエビ好きにはたまらない。ラーメンも人並みには好きだと思うが、食べ歩くほどでもない。ただこの店は職場からそこそこ近いのと夜中でもやっているということで、以前は同僚とよく行ったものだ。最近では混み過ぎていてとんとご無沙汰ではある。

 

ハライチ岩井の結婚発表があった日、実はあの日1月のリベンジ戦として某ビュッフェに友人と訪れていまして、まあまあ腹いっぱいメシを食べていました。残念ながらカレーがなかったので、1月のような惨劇は回避されたのですが、それにしても2回目の慣れを発揮してさほど面白いこともなく戦いを終えたので、岩井の更新に代えてそのままにしていたのです。けど今になって思い返してみたら、デザートを一通り食べたあとで海老の天ぷらを立て続けに4本食べるとかいう奇行をしていました。

 

そんなことを思い出しているうちに、幼少の頃海老が好きすぎてボイルエビを際限なくパクついていたら、途中で気持ち悪くなって寝込むという超絶しょうもない記憶まで蘇ってきた。小さい頃から食い意地が張っていたという事実、そして「気持ち悪くなるまで食うなよ」という、今の自分に全く生かされていない教訓。

 

こう冷静に思い返してみると、自分が「好きな食べ物はエビ」というプロフィールは全く想定していなかったのだけど、どうもエビ好きを名乗ったほうがいいのかもしれない、という気がしてきた。人生も折り返しを回ったような年齢にして気づくことじゃないんだけど。

 

そんなことを考えながら今「エビまみれ」を食べている。

 

というオチがキレイな着地なんだけど、結局自分は「エビまみれ」を購入すらしていない。見送ったのだ。さすがに買えないほど貧しいわけではないのだけど、躊躇した。なんか甲殻類アレルギー発症したらどうしようとか、余計なこと考えてしまったんだよな。エビ好きなのにアレルギー出てしまったら元も子もない。そんなことを考えて、自分はエビ好きとしてカップヌードルを買わなかった、というだけの話。たぶん食べても平気だろうけど。

 

 

サンクト・ペテルブルグ

KANさんが逝去。

 

KANさんに興味がなくても「愛は勝つ」という超スーパーヒット曲は誰でも知っている。それだけでも凄いことではあるが、KANさんはもっともっと他にも良い曲がたくさんあることも、まあまあ多くの人が知っている。

 

北海道民にとって、とりわけラジオリスナーにとってKANさんは特別な存在である。STVラジオにおいて長年「アタックヤング」のパーソナリティを務め、アタックヤングが終わったあとは「KANのロックボンソワ」をそれこそ亡くなる直前まで務めていたのだ。長年北海道に住んでいながら一度もKANさんのラジオを聴いたことがないとするならば、それは何かの間違いである。

 

とはいえ自分はKANさんのラジオを今現在ずっと聴いていたわけではないし、ファンと言えるほど熱心に追いかけていたわけではない。しかしそれでもこの訃報に何か書かないとダメだという気持ちにさせる。それが自分にとってのKANさんという存在への敬意なのだと思う。

 

KANさんはアップフロントに長年在籍していたので、その関係でハロプロ関係の楽曲もいくつか手掛けている。たとえばこの名曲。

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こんなのも。提供されているのは超ポップだけど、本人バージョンはもっと味がある。

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そしてポップといえばこれ。本人ヴァージョンは踊ってます。

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ハロプロへの提供楽曲で印象に残る1曲といえば、現柴崎岳夫人のこれ。

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なんだかいつも真面目にふざけているんだけど、音楽はとてもポップで、余人をもって代えがたいミュージシャンだと本当に思う。好きな曲は多いけども、自分の最も好きな曲を張り付けておきたい。

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最後はおそらく北海道のラジオリスナーが全員こう言ってお別れを告げただろう言葉で送りたいと思う。

 

KANさん、ほな、サイババ

さらばメディアの自分、だとして

ハライチ岩井が奥森皐月と結婚を発表。

 

自分の脳の理解が追い付いた順番

①ハライチ岩井が結婚だって!あれだけ「自分は結婚できない」みたいなこと言ってたじゃねえかよ!つい最近「ボクらの時代」でも言ってたじゃねえかよ!結局そういうことかよ!

②相手は奥森皐月だって!あのラジオたくさん聴いてますつう女子高生だったな確か。ん?女子高生?女子高生。ほお……あ、今は19歳なのね。

③出会いは奥森が小学生の時に出演していた「おはスタ」ですか。そうですか……まあ、そういうこともあるよな。普通ないけど。

④年下論争はフェミニズム界隈の人にぶん投げるけど、奥森が商売にしていた「ラジオ好き」はどこに起因してんの?付き合ってたからラジオ好きなの?それともラジオ好きだからこそ付き合ったの?どっちにしてもモヤモヤすんな!

⑤それにしても今までの芸風全否定みたいなこのムーヴは、ラジオなりテレビなりでどう弁明するんだろうか。今までの自分を全否定してでも進みたい恋愛だとか結婚といえば聞こえはいいけど、どうやってこの後仕事していくつもりなんだ。まあいいんだけど。

⑥ん?結局文春がすっぱ抜いていたの?だから発表?これ「マジ歌」で歌うとしたらどういう「ダサさ」に分類されるんですかね。

 

とまあ現状でこんな感じ。「おはスタ」云々の話で盛り上がっているようですけど、自分はあんまりそっちには興味ないんですよね。結局男ってのは若いねえちゃんが好きだってだけの話ですから。女性にはぶん殴られるんでしょうけど。

 

それより自分は「今までの芸風をかなぐり捨ててまでの恋愛そして結婚」という筋書きが、あまりに今までのハライチ岩井の芸風とかけ離れていて、そこにしんどさを感じるわけですね。フット後藤で言うところの「高低差ありすぎて耳キーンとなるやつ」ですよ。

 

以前自分はこんな経験したことあるな、と思い出したのは「加護ちゃん喫煙事件」でした。今の加護ちゃん(指のない人とニッコニコ写真事件)に比べれば、こんなもの痛くもかゆくもない案件なのですけども、当時はたいそうな衝撃だったわけです。

 

未成年の喫煙なんてまあまあありがちな話ではあるんですけど、じゃあそれの何が衝撃だったかといえば、メディアの中の加護ちゃんは「天真爛漫でタバコ吸ってそうにない人」だったわけです。別に天真爛漫な人がタバコ吸ってても構わないし、加護ちゃんの出自を考えれば「さもありなん」なことだと今は思えるのですが、当時は「虚飾の加護ちゃん像」でもって無邪気に暴れるおこちゃまだったわけですね。だからそう、カフェで一服する加護ちゃんのアンニュイさに「アカン、これダメなやつ」とならざるを得なかった。他の人がどう思っていたかは知らないが、少なくとも自分はそう思っていた。イメージとかけ離れたことはダメージがでかい。のりピーのトランス動画なんてのもその類かなあと。同じドラッグでもエリカ様なんかノーダメージ。ぼちぼち復帰するみたいだし。

 

実際のところはどうだか知らないけども(ここはけっこう重要です)、自分がメディアで見ていたハライチ岩井は

 

①そもそも結婚に興味がない

②ましてや同業者なんか自分が売れるためにすり寄ってくる人間しかいないと思っている

③そんな中でもラジオ大好きとか言ってる女子高生なんか胡散臭さしかない

④文春にすっぱ抜かれて慌てて結婚発表するとかダサすぎるだろ

 

とか言ってそう(実際はどうだか知りません)だったので、もう眩暈がしそうなくらいに「ああ、そうっすか…」と自分は食らってしまったわけですね。「結婚した岩井勇気」じゃなくて、自分がメディアで見ていた「ハライチ岩井」だったら、こんな結婚した奴になんていうだろう。そう考えるだけで変な汁出ます。

 

岩井には結婚までの顛末を説明する義務なんてないのだけど、できることならしてほしい。もしメディアで語っていた「結婚に対する考え」がずっと本当だとしたならば、じゃあそれがどのようにして変わっていったのかは説明くらいしてくれても罰は当たらないだろう。逆に今まで語っていた結婚観にウソがあったならば、ウソついてまでそういう風になっていたのはどうしてか、そういうのを最も嫌っていたのが岩井だったんじゃないのかというあたりの話を詳しく聞きたい。どっちにせよこちらが聞きたいことはある。

 

南海キャンディーズ山里は、自身の結婚に関して「モテない人間として活動してきた自分が女優と結婚していいのだろうか」という葛藤があった。アンガールズ田中は「キモいという悪魔と契約し、笑いに魂を売ったけども、そろそろ自身の幸せをつかんでもいいだろう」と思って結婚した。自身の立ち位置を180度変えるかもしれないハライチ岩井はこの結婚にどんな逡巡があったんだろう。それをラジオで克明に語ってくれるなら自分は信用できるけど、ここをなんとなくボカすようであれば、なんだろう、それはとてもがっかりするに足る事件かもしれない。他人の人生をとやかく言う資格なんて一ミリもあるわけじゃあないのに、そう思えてしまうことの自分に対する何様感はある。

 

けど、この気持ちも偽らざる本音だからなあ。皆さんはどう思ってるんでしょうか。

 

 

(追記)

11/16放送の「ハライチのターン!」を聴いた。こちらが思っている以上に赤裸々に、そして正直に喋ってくれていたと思う。まるでこちらの考えていることなどハナっから見透かすかのように、こちらの疑問の全てに答えるかのように。自分は物凄く納得した。別にこっちが納得しようがそうでなかろうが、全く関係はないのだけども。ようやくこの言葉を言うときが来た。

 

結婚本当におめでとうございます。そして不躾な物言いごめんなさい。

 

今はこんな気分です。

(11/18)

疑惑

「世にも妙な物語 '23秋の特別編」の感想を。2か月更新さぼったんでマジメにやります。

 

永遠のふたり

草彅剛主演。時間を止める装置を発明したにも関わらず、その功績を認められず教授殺しの疑惑をかけられている主人公(草彅)。周囲を包囲した警察と警部(江口)が突入するも、そこには誰もおらず、白骨化した二人の死体が。残されたスマートフォンには、主人公が時間を止める装置を使い、死ぬまで時間が止まった世界で生き続けていたことが分かる。さらには時間を止める装置が解除されると同時に謎の破壊兵器が動き出すようになっており、それを止めようとした警部が時間を止めるボタンを押し、なんとか兵器は止まる。しかし今度は警部が永遠に止まった時間の中に取り残される。

 

とまあ、あらすじを書いてみたら一応の体裁は整っている感じがするんだけど、映像で見たら激つまんなかったんですよこれ。話の展開があまりに唐突すぎるし。主演草彅で二番手江口洋介ですよ。にもかかわらず地獄のありさま。しかも演出脚本は「世にも」の演出家として名を馳せた共同テレビ星護。星の軽妙な演出が上滑りしていた感もあるのだが、それにしてもどうやったらこんなに酷い作品になるかね、と疑問でならない。

 

「次回の世にものキャスティング、(旧)ジャニーズの○○さんが入ってますけど、これ放送当時に大丈夫になるやつですかね?」

「うーん、もしかしたらヤバいかもしれないな。なんならお蔵入りになりかねない。そのうえ撮影したことがバレたなら「いまだに忖度か」とか言われかねないぞ。現にジャニーズからは毎回じゃないけど、まあまあ出てるしな」

「じゃあどうしますかキャスティング」

「そうだな、世にもはキャスティングに忖度してませんとアピールするためにも、辞めジャニ使ったほうがいいんじゃないか」

「例えば?」

「草彅剛なんてどうよ。「罠の戦争」も良かったし」

「なるほど、それいいですね。でもこの流れでいきなり草彅さん使うのちょっとあからさまって感じじゃないですか」

「じゃあ草彅を使うもっともな理由を作ればいいじゃないか。草彅のドラマといえば「いいひと。」とか「僕の生きる道」とか、草彅とゆかりのある星護がいるじゃないか。星護に撮らせて草彅出しちゃえばいいじゃん。あの星護が世にもに復帰!主演は関係性も深い草彅剛!的な感じでさ」

「うーーん、まあ、それでいいなら…」

 

てな会話があって無理やり星護に脚本まで書かせて短時間で撮らせたんじゃないか疑惑。じゃないと、とてもじゃないけど放送に耐える出来じゃなかったと思うんだけど。そう思ったのは自分だけで、古の「世にも」ファン(自分もなんだけど)は「星護演出は神」とかでもなったのかなあ。まさか。

 

 

地獄で冤罪

北村一輝主演。事務所で夜中一人仕事に追われる弁護士の主人公(北村)。誰もいないはずの部屋から自分を呼ぶ声がして、探してみるも誰もおらず。しかしよくよく話を聞いてみると、先日死刑になったばかりの男が地獄から地獄での裁判の弁護を頼みたいとの話。仕方なく弁護を引き受け調べていくうちに、それは自分が犯人を目撃しながらも通報せずにいた事件で逮捕された男であることを思い出す。地獄で裁判にかけられていたのは男のほうではなく、「冤罪であることを知りながら何もしなかった」ことに対する主人公への地獄裁判であり、そのまま有罪となり地獄へ。

 

「世にも」のメジャー分類(と勝手に自分が呼んでいるだけ)の「自分が」パターンです。それ以上でも以下でもない。

 

走馬灯のセトリは考えておいて

西野七瀬主演。生前のデータを入力することで、亡くなった人間のクローンのようなロボット「ライフキャスト」を作る仕事をしている、父親と二人暮らしの主人公(西野)。魂のないロボットを作ることに疲れ、仕事を辞める決意をしていたところに新しい仕事が入る。それはかつてバーチャルアイドルとして活動していた黄昏キエラのライフキャストを作ってほしいという依頼だった。依頼主は実は2代目の黄昏キエラであり、初代は活動の最中に亡くなっており、その彼女が成し遂げたかったことを果たすためにこの依頼をしたことが分かる。ライフキャストは完成し、願いであったお別れライブも終了。実は主人公の父親もライフキャストであり、仕事を辞めたら父を処分しようと考えていたが、考えを変え、そのまま仕事も続けることに。

 

SF小説が原作なので、骨子がしっかりしており、CGもガンガン使うし、内容に応えるためこの1本だけやたら力入りすぎてる感。人の生き死にに関わり、その思いを伝えるというのはアニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」にも通ずる中身で、関係者がその気なら連ドラ化だってできなくはない感じ。すんのかなあ。

 

 

トランジスタ技術の圧縮

溝端淳平主演。分厚い雑誌「トランジスタ技術」を保管のため圧縮することに命を懸ける男の戦い。アイロンを用いて背表紙ののりをきれいにはがすことで圧縮をする「圧縮の神」を師匠に持つ主人公(溝端)と、元々は圧縮の神の弟子でありながら、雑誌をむしることでページを圧縮する手法に変わった男との一騎打ち。最初のうちはむしりの圧倒的なスピードに後塵を拝す主人公だったが、秘技の炸裂と相手のミスが重なり形勢逆転。話は一件落着に思えたが、そこに現れたのは同じように分厚い雑誌「LEON」を持ったジローラモだった。

 

大いなるバカ枠。実在する雑誌トランジスタ技術を圧縮するというだけの徹頭徹尾バカ。原作が実在するのもバカだし(逆に原作が存在しないとこんな話絶対に作れない)、やってることもバカだし、そしてオチもバカ。感服いたしました。

 

 

個人的には「トランジスタ技術の圧縮」が頭5個飛び出していて、秀作の「走馬灯のセトリは考えておいて」、凡作の「地獄で冤罪」、そして大問題作の「永遠のふたり」と、色々な意味で見所の多い回だったなと。特に「永遠のふたり」は「TVer」で見られるうちに見ておいたほうがよい。傑作選として絶対再放送されないから。

 

年内、まだまだ更新するつもりだよ!いや本当に。

模試でやれよ

今年の高校生クイズは、こちらの低いハードルをさらに下回ってくる、なかなかの酷さでしたね。

 

自分が「高校生クイズ」にもはや何の期待もしていないことは、ここを長い間読んでくれている方なら既にご存じかと思います。参考資料となる過去の記事を並べておきますね。

nageyarism.hatenablog.com

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元来こうあるべきだった「青春イベントとしての高校生クイズ」は、かつての「知の甲子園」という超絶くだらないコンセプトで裾野を焼き払われ、そのツケが現代に回ってきて一般の参加者はもはや皆無に等しい。地方予選という概念が成り立たないから地方予選を廃止、そしてチーム編成も3人1組から2人1組となり、さらには個人参加もOKという、もはやアイデンティティの欠片もない状態のくせに「40回目」とか、そういう都合のいいことだけは言うんだな、という状態。LIONもさぞお嘆きのことであろう。スポンサーは去年撤退。そして去年からまた開き直って「知の甲子園」的な出題になり、偏差値とクイズを混同させるクソバカ演出ですね。もういいところが本当にひとつもない。福留功男も草葉の陰で泣いているだろう。死んでないな福留。

 

もうこれも何百回と言ってるけども、クイズ知識偏重でベタ問重視の大会はあってもよい。これは言い続けている。しかしそれをTVショウとして、そして「高校生クイズ」の名前を冠してやるのは、もはや犯罪的だと言ってよい。過去に対する愚弄である。もはや「東大王」のほうが全然「高校生クイズ」だ。個人的には「新しいカギ」の「高校生クイズ何問目」を正式な「高校生クイズ」として迎えたいところではあるが、クイズの本流からいけばもう「東大王」が「高校生クイズ」でも仕方ない。でも自分が知っているキラキラしていた高校生クイズはもうどこにも存在しない。

 

クイズのための知識、ベタ問はまあある程度は仕方ないと思う。あったほうが出場者の努力が報われて盛り上がるんだろうな。けど「それだけ」なのはダメなんだって。「こんなこと知っているなんて凄い!」なんてウソもう通用しないんだって。クイズ研究会がクイズのため「だけ」の知識をため込んでいることだってもうバレている。それは知識が凄いんじゃないの。それのための対策をしているってだけのこと。本当に知識が凄いってのは、想定されていないジャンルのムダな知識をちゃんと覚えているかってことなの。今年TIFに出場したアイドルのグループ名を片っ端から答えさせたほうがよっぽど「高校生クイズ」なんだって。オールナイトニッポン55周年特番のパーソナリティをできるだけ答えさせてみろって。8000M級の山より多く解答できるのかって。

 

そして何より酷いのが計算問題。それは模試でやれって話だから。百歩譲って出題することは構わないよ。けど、その答えに対して、何も説明解説がないなら出題するなって。高校生がただ計算できるだけを見せつけることで何を表現したいんだよ。出題する以上は視聴者にも分かりやすく解答に至る計算の行程を説明しろよ。できないなら出題するなよ。平成教育委員会見たことあるのかよ。

 

あと許せないのは、個人参加ね。個人参加を認めたならば、個人参加のメリットをせめてつけてあげるべきだった。今回個人参加した人たちに認められたのは「一緒に参加してくれる人がいなかったんだね」ということだけ。酷!あまりに酷!来年は廃止な。

 

自分だって鬼じゃない。褒められることがあるなら褒めてあげたいさ。けど褒めるところがないのに褒めるのはできない。無理。答えが「みなみかわ」になる問題を出題してみろってよ。答えが「ポン貴花田」になる出題してみろよ。できないならもうやめちまえ。

 

please kick anyone quickly

みなさん、マナシン見てますか。そう、「真夏のシンデレラ」ですね。

 

夏のこざっぱりした恋愛ドラマだけど主演の森七菜ちゃんが鎖骨の一つ見せやしねえ!日焼けもしねえ!登場人物長袖着すぎ!来生たかお!(50代以上爆笑)でお馴染み「真夏のシンデレラ」です。

 

この夏は「VIVANT」やら「最高の教師」やら、やたら考察ぶりたいドラマが流行っておりますけども、考えるだけで鼻水出ちゃう、というあなたにマナシンはぴったり!考察する必要一切なし!なんならドラマのあらすじなんて追わなくても大丈夫!都合よくできたカップルがその場に応じてイチャついたりそうでなかったりを繰り返すだけの単純なお仕事です(役者さんはちゃんと頑張ってます。たぶん)。「7話の最後のキスシーンエロかったよね」という、何の考察要素もない感想で十分です。

 

それはともかく、マナシン、8話から山崎紘菜さん出てるんですよ。

 

山崎紘菜さんといえば目力が強いラグビーの女神であり、あるいは東宝系の映画館に行けば数年前まで必ず出会えたお姉さんであり、そして最近でいえばNHK朝ドラ「舞い上がれ!」で舞(福原遥)の同期のパイロットでお馴染みの超絶美人お姉さんです。アルピー平子も驚く美人、それが山崎紘菜

youtu.be

 

そんな山崎さんがマナシン出てるんですが、これがまあしょうもない役でして。主人公の一人である間宮祥太郎の大学の同期で、今は同じ会社で働いている皐月さんという人なんですけども、まあこれがどう考えても間宮大好きっ子じゃないっすか。そして自分の超深い考察の結果を大発表してしまいますが、「ただの当て馬」なんですよ。今これ書いてる最中に9話放送されていて、しかも見ていないんですが(ちゃんと後ほど録画で見ます。リアルタイムでは見ない)、たぶん当たってます。だったらもうちょい早くからその存在を匂わせておけよ、とか思うのですが、堂々の8話から登場。遅い。

 

背も小さく童顔の森七菜に対して、スタイル抜群で顔も大人びている山崎さんは対照的な存在として当て馬にされるのです。自分はマナシンのことを本当に楽しく見ているのですが、この山崎紘菜の起用法に関してだけは「いやいやいやいや」と思ってしまったのですよね。正しい意味での役不足だと思います。真夏のシンデレラではない本物の東宝シンデレラ(特別賞)をなめないでほしい。

 

これを書いているオジサンは気持ち悪いことに、もう10年も前から山崎さんのことを追いかけているのです。ちゃんと自分のブログで自白している。当時から「目力強い」って書いている。

nageyarism.hatenablog.com

そんな10年前からストーキング応援している自分も、彼女が出演している全ての映画やドラマを見ているわけではありません。むしろ見てない作品のほうが多いくらいでしょう。だからこそ自分が見ているドラマに唐突に出てきた山崎さんが、こんなすっとこどっこいな役回りをされたのでは、すげえ損した気分になるわけですね。彼女にはもっとやるべき役、やるべきことがあるように思えるのです。

 

全力で回し蹴りしてほしい。

 

この際どんな役でもいい。マナシンでの完全当て馬でもいい。けど、最後に間宮祥太郎に全力で回し蹴りをかましてはくれないか。

 

こんなこと書いたら「ただお前が蹴られたいという願望を書いているだけじゃねえか」と思われるかもしれない。違う。自分は蹴られたいのではない。山崎さんが誰かを回し蹴りしている姿を見て興奮したいのだ。どちらかといえば性癖として「蹴られたい」よりこじれていることは否定しない。

 

山崎紘菜の顔とスタイルから繰り出される回し蹴りは絶対に興奮する。でも蹴られたいわけじゃない。蹴られたら蹴ってる姿がちゃんと見えない。寸分の狂いもない完璧なフォームで繰り出される回し蹴りの軌道を愛でたいのだ。だからマナシンでこの後完全に恋に敗れる(もしかしたら9話でもう敗れているかもしれない)としたなら、最後に間宮に一発かましてやくれないか。そうしたら自分はその映像を抱えたままこの文章もろとも消えます、永久に。1か月ぶりにする更新じゃない。

 

大宣伝

どうも、ハトヤです。今自分が気になる番組は3位「VIVANT」2位「真夏のシンデレラ」、そして1位は「キタに恋した!」通称キタコイです。

 

おそらくこれを読んでいる数少ないテレビ巧者の方ですら「なんだよそれ」的なことになっていると思いますが、無理もありません。北海道ローカルの番組です。

 

「キタに恋した!」通称キタコイは北海道のTBS系列であるHBCが制作している30分番組です。北海道出身のモー娘。OG飯田圭織がMCで、「道民目線で気になる話題のスポットや誰かに話したくなるディープな世界を東京で探す!」(HPより抜粋)という番組です。まあ飯田さん16で上京してもう20年以上東京に住んでいるので、とっくに道民目線ではないような気がしますけども、細かいことはいいんです。

 

この紹介文だけ見れば、「よくある地方ローカル局の番組」って感じがしなくもないのです。しかし地方ローカル局の番組であれば、「東京で活躍するタレントが地元をめぐって紹介する」みたいな番組に普通落ち着くのです。なのにこの番組の違うところはなぜか北海道のテレビ局制作でわざわざ謎に東京のスポットを道民に紹介してくれるというところ。もう番組のコンセプトからまあまあどうかしています。

 

しかし早々にネタバラシしてしまいますと、この番組はHBC制作と言いながら、おそらくほとんどアップフロントグループが作っている広報番組みたいなものです。制作協力クレジットに「アップフロントワークス」とちゃんと出ていますが、95%製作費出しているとウソを教えられても納得するくらいの感じ。そもそも飯田MCなんて番組普通の発想では思いつかないし(大失礼)、そこにゲストで登場するのは北海道出身のハロプログループアイドル。もうハロプロを信仰の対象としなくなって長いので、グループ名こそ知っているもののメンバーの名前はおろか出身地までは全然知らないこともあり、今現在こんなに北海道出身者がいるのだなと驚く。そしてみんな水着写真集出してますね。ハロプロの伝統芸よ。

 

そんなわけでこの番組、「北海道民に道民目線で東京紹介してやるぜ」という建前のもと、「ハロプロのアイドルがサクっと東京でロケ番組やるからファンはTVerで見ろや」という超ヌルい感じで制作されています。そもそも制作しているHBCが北海道で見られることを前提にして作っているとは思えない。理由はいくつかあって後述したいと思いますが、放送時間帯もそのひとつ。制作局のHBCでは土曜深夜1時という正直誰も見ない時間帯で放送していますので、録画をしてまで毎回欠かさず見ている道民は自分だけです(断言)。てことはもうTVerで全国にいるハロヲタに向けてやっているとしか思えんわけですね。

 

だから全国のハロヲタTVerでもって見ているのかと思ったら、全然そんなことない。さっきTVerでお気に入り登録数確認したら3000人弱でした。さすがにハロプロ好きは世の中にもうちょっと存在していると思うのです。ただ番組の存在が知られていないだけなのかもしれない。

 

このままでは超絶面白番組「キタコイ」が道民からもハロプロ好きからも見られていない番組になってしまう。これはよくない。というわけで私元ハロプロ信者である道民ハトヤが完全なるおせっかいでこの番組の魅力をプレゼンします。自分の願いはこれを読んで興味を持ったニヤニヤしながらいっぺんTVerで見てほしい。ただそれだけ。悪意などあるわけがない。

 

(余談。はてなブログが有料記事販売を始めたのでここから有料にしてみようと思ったのですが、間違いなく誰も金を払わないので、またの機会にします。しっかし自分のブログ記事有料にしたら誰が読むんだろうか。興味はある)

 

注目ポイント①「オープニング」

この番組のオープニングは元モー娘。で札幌出身の佐藤優樹(まさき)のソロ曲「ロマンティックなんてガラじゃない」が流れます。もちろんハロプロ広報番組なのでそれくらいは全然許容範囲です。しかし恐ろしいのは「歌詞がテロップで出てくる」ところです。札幌に住んでもいない飯田さんが北海道から飛行機で東京に飛んでくるアニメーションから始まるオープニングですが、この曲の歌詞のテロップが出てきます。

 

初見の方はまずここに度肝を抜かれます。オープニング曲が流れるのはまあよしとしても、そこに番組と1ミリも関係のない恋愛ソングの歌詞が堂々と出てくるのはかなりシュールです。ちなみに番組開始当初はこのテロップは出ていませんでしたので、数回番組を流したあとでアップフロント側が「歌詞のテロップ出してくんねえかなあ」と真顔でHBCのスタッフに詰め寄ったことが容易に想像できて、ここにも味わいがあります。

 

注目ポイント②大先輩OG飯田と後輩アイドルとの距離感

これはもう仕方ない話なのですが、MCの飯田に対して登場する後輩アイドルの「どう振舞ったらいいのか分からん」感がヒシヒシと伝わってきてよろしいです。そりゃあモー娘。の初期メンバーである大先輩飯田に対して、20前後の後輩アイドルができることなんて「愛想笑い」の一択しかありません。猫ひろしじゃなくても「縦社会!縦社会!」と言いたくなります。ちなみに番組中には飯田が進行上の場所やものに関して後輩アイドルにクイズを出す「かおりんクイズ」なるものが存在しますが、タイトルも飯田本人もアイドルも全部見てられなくて最高です。

 

あと飯田の進行とは別に、HBCのアナウンサーと後輩アイドルの2人だけで、その日紹介したスポットの近くにある別スポットを紹介するコーナーもあるのですが、その時の後輩アイドルのイキイキのびのびした感じが、より飯田との距離感を感じさせるギミックになっているという悪い構成です。これは本当に番組が悪い。

 

注目ポイント③「もう道民無視してますやん」

これもオープニングテロップと同じタイミングで発動したはずなのですが、いつの間にか「北海道の番組なのに、北海道のことを札幌出身モー娘。OG(現在旦那が日ハム所属により北海道在住)の紺野あさ美がわざわざ北海道のことを紹介する」という謎すぎるコーナー「紺野あさ美の北海道通信」が登場しました。これには鼻水吹きました。

 

先日の放送では、北海道民ならば夕方ワイド番組などで何回もこすり倒されている「生ノースマン」を紹介。ちなみに「ノースマン」は北海道民ならば誰でも知っているお菓子で、その生クリームが入ったバージョンを北海道では今売っているんですよ、という紹介。道民みんな知ってる。ノースマンそのものの紹介も含めて、もうこれ道民向けというより完全に道外でTVer見てるハロヲタ向けじゃねえかよ、と。あくまで建前として道民向けは装えよ、という香ばしい感じ。紺野がねじ込まれたのも、やはりアップフロント側が「どうせ紺野北海道に住んでいるから、北海道レポーターくらいやらせてやってくんねえかなあ」と真顔で詰め寄ったんだと思います。

 

 

というわけで、30分番組にも関わらず見所がたくさんすぎて、とてもじゃないけど1.5倍速以上じゃないと見る気がしないのですけども、以上のような点を念頭に置いて楽しむと、「テレビって素晴らしいな」と思えるんじゃないかと思います。自分はこういう番組を失くしちゃいけないと割とガチで思っています。普通に面白いだけの番組だけが面白いわけじゃあない、というのがテレビの本当のいいところ。みなさんTver登録してほしい。