ナイスエイジング

あけましておめでとうございます。今年ブログは初更新なので。

 

 

NHK朝ドラ「虎に翼」見てますか。見てますね。面白いですもんね。

 

 

日本初の女性弁護士となる猪爪寅子(ともこ)の奮闘を描く物語。朝ドラ定番の子役時代が存在せず、初回から寅子を演じる伊藤沙莉が登場することの安定感ときたらない。旧民法における女性の社会的地位の低さに対する違和感と、そこを飲み込んで法曹界に飛び込んでいく女性というテーマをあまり重たくならずに描けているのは、ひとえに伊藤沙莉の賜物。

 

とまあ朝ドラが面白いことを語るのは自分じゃなくて全然いいので、この辺にしておく。本当に語りたいのは「本当に平岩紙はいいババアになっているな」という話。

 

自分は紙ちゃんこと平岩紙さんが好きなのです。もう15年も前にこんなこと書いているんですよね。

nageyarism.hatenablog.com

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これ以外にも「今週の平岩紙」と題して、当時紙ちゃんがレギュラーで出演していた「タイノッチ」の感想を毎週書くなど、おおよそどうかしている活動をしていました。興味のある方は過去ログでも読んでみてください。

 

あれから15年(きみまろ口調)、これを書いている人間は相変わらずなのですが、紙ちゃんはだんだんと女優として名前が知られるようになり、結婚もして出産もしました。とても良いことです。

 

そんな紙ちゃん、「虎に翼」にも出ている。朝ドラは「とと姉ちゃん」以来だけどもうこれで4作。立派な女優だ。今回は主人公寅子の同級生だけど弁護士の妻で年上で3人の子持ちである大庭梅子役。まあまあ目立ついい役だ。で、この紙ちゃんが、いい感じにババアなんですよね。

 

もちろん紙ちゃんが役に合わせてババアみを出している、というのは間違いないのですが(だってそれができる女優だから)、それにしても紙ちゃん、見た目もいい歳の取り方をしていると思いませんか。どうですか。画像は公式より拝借したら怒られそうなのでリンク貼っておく。

 

https://www.nhk.jp/static/assets/images/newblogposting/ts/LG372WKPVV/LG372WKPVV-editor_6eee11eebefe94be3941651a49b70565.jpg?width=400&height=400

 

 

自分のような人間は紙ちゃんが紙ちゃんであればなんでもいいと思うレベルの人間なのですが、それでもこの歳の取り方は「素敵やん」としか言いようがない。女性心理としては、いや男だって「いつまでも若々しく美しく!」と願うもの。自分ですらそう思わないわけではない。しかし時としてその願望は「うーん、なんか、不自然」を呼ぶわけです。特に芸能人というのはその傾向がある。「いつまでも変わらないで素敵」もあるが「ちゃんと老けろよ」とも思ってしまう。じゃないと芸能界、役者、揃いも揃って「みんな無駄に若々しい」んだもの。何度も言うが悪いことじゃあない。けど、世の中そんな無駄に若々しいこともないのでね、という話。

 

その点紙ちゃんはきっちり老けている。しかもイヤな老け方じゃない。こうやって役者が熟成しないと、こういう役ができる役者が減ってしまうじゃない。

 

美容にとってアンチエイジングは大切なことかもしれないが、役者はエイジングも必要だと思うんだけどなあ。もちろんただ老ければいいってもんじゃないけど、若さだけじゃない、いい老け方をした役者には「ナイスジジイ・ナイスババア」の称号を贈って、もっと褒め称えるべきじゃないかと思う。

 

ちなみに紙ちゃんと対をなす存在であった夏帆ちゃんも、結構いい感じに老けてきている。もちろんまだまだババアという年齢ではないのだが、若い頃の可愛らしい感じから、20代後半あたりから「くたびれた」感を出すようになってきてから「ああ、いいババアになっていくな」と思う。

 

そんなことを思いながら、日がな朝ドラを眺めてはほくほくするクソジジイでした。一番自分がいい歳の取り方をしていない自覚はある。