オワコンな人生

こんな歳になっていまだにテレビ見てブログ書いているとか正気の沙汰じゃないですよね、と誰にも言われませんが、たぶんみんな心の中でそう思っているし何より自分で思っているんですよ。

 

でもそれが辞められないのは、「自分が書いた文章が結局読んで一番楽しい」ということに、うっかり割と早い段階で気づいてしまったことにある。

 

自分がブログにテレビの感想とかその時思ったことを書く理由は「後で読み返すと自分がその時何考えていたか思い出せるし、何より自分が考えていたことなので、一番気が合う」からだ。さすがに20代の時に書いた文章とか無駄にとがっていたりして「もっとうまいこと書けたんじゃないのか」とか気恥ずかしくなりはするけども、それでも他人の書いたイマイチ気が合わない文章よりは、自分の書いた自分の文章がいちばん楽しい。日記にでも書いとけよ、なのですが、うっかり公開するという性癖です。

 

だからまあ究極誰も賛同してくれなくても、一番の理解者である自分がしっくりくれば書いてしまう。もちろんさすがに公開がはばかられるようなものは書いてもアップロードはしないけど、書かないと忘れてもしまうので、大抵は何らかの形で公開する。こんなこと書くと大量の没ネタがあるような作家気取りであるが、書き溜めているものなどほとんどない。

 

しかしまあテレビなんてもう誰も真剣に見ていない。テレビに出ているタレントも真剣に見ていないし、一般人は言わずもがなだ。真剣に見ているのは真剣に暇つぶしをしている自分のような変わった人間くらいで、もうテレビが緩やかに崩壊していくのは決定事項だと言ってもいいくらいだ。完全に滅亡することはないだろうが、かつてのような華やかさや権力はもう絶対に戻ってこない。斜陽産業である。仕方ない。

 

でも、テレビを見続けているからこそ分かることってのも、ちょっとだけある。

 

誰とは言わないですけど、選挙に負けたら色んなテレビに出始めた人がいるじゃないっすか。次の「何か」に向けて知名度を売るためだと思います。たぶん本人の意思だけではなく「ブレーン」的な人がいるんでしょう。でも、そのブレーンなのか本人なのかは分かりませんが、手始めに選んだ番組が「オールナイトフジコ」ってすごくないですか。もちろん褒めてない。

 

何をどう判断したらそのような決断になったのだろう。とにかく顔が売れればよかったのだろうか。本人含めて周囲の人間に「そりゃねえわ」って判断できる人間がひとりもいなかったんでしょうね。そこに出演して何かメリットがあると思っているのだとしても怖いが、どう考えても周囲の人間が誰もテレビに興味ないってこと丸わかりで怖い。もし自分が周囲にいる人間で、本当に未来のある人間だと思っているなら全力で止めるもの。「あなたが番組に出て得られるものより、失う目に見えないもののほうが圧倒的に大きい!」ってたぶん言う。でも誰も言ってくれなかったんでしょ。周囲に「それまでの人」と思われているか、誰もテレビ見てないか。3対7で後者かなあと思う。

 

テレビ見てないから山崎怜奈を小娘と侮って喉元切り裂かれるし、テレビ見てないから平気で「オールナイトフジコ」出ちゃう。テレビはオワコンで、こんなテレビしか見てない人間の人生もオワコンである。しかしテレビ見ている人間にしか分からないものは、確実にある。まあそれが人生において必要かと言われれば、全く必要ないのだが。でも自分は気づいてしまったので将来の自分を喜ばせるためだけに、ここに書くだけ。それ以上でも以下でもない。

 

 

そして誰もいなくなった

「オドオド×ハラハラ」が1年で終了。

 

「オドオド×ハラハラ」、通称オドハラはフジテレビでオードリーとハライチをメインに据えたバラエティ番組で、佐久間宣行プロデュースとして鳴り物入りで始まった。にも関わらず半年経って番組の枠移動があり、そして終了。正直に言えば「何だったんだ」である。

 

一方TBSでは「リンカーン」の後継番組を謳い「ジョンソン」が始まった。かまいたち、ニューヨーク、見取り図、モグライダーをメインに据えてはみたもののこちらも1年で終了。今のテレビにおいて新規立ち上げのバラエティがいかに難しいか、そして今のテレビ局に1年以上も辛抱強く待って育てるだけの体力がないことを露呈した。まあまあ悲しい出来事ではある。ただ自分の場合は申し訳ないが「ジョンソン」は本当に1秒も見ていない。これは「面白くなさそう」ではなく、そもそも「リンカーン」からあんまり見ていなくて(さすがに全く見たことがないわけではなかったが)、今更後継番組とか言われてもピンとこなかったというこちらの事情のほうが大きい。

 

じゃあ「オドハラ」も同じような感じかと言えば、こちらはTBSよりももっと酷い有様だったと言える。「飛ぶ鳥を落とす勢いのプロデューサー佐久間宣行」が「オードリーとハライチ」で「フジでゴールデンのバラエティをやる」という、「」内のいずれかに引っかかりがある人であれば「じゃあ見てみよう」となるような期待感を抱かせたものの、「」内の看板を超える中身がひとつもない完全ハリボテでしかない番組だったのだから、これは全ての層からの落胆が大きかった。

 

番組から見え隠れするのは「佐久間が信頼しているオードリーとハライチに任せておけば面白いはずだから大丈夫」という、フジテレビ側の分かりやすすぎる安直。もちろんそうではないのかもしれない。しかしそう見えてしまうほどの安直。この座組を作ったことがフジテレビのゴールであり、ここから何か仕掛けていこうという雰囲気はまるで感じられなかった。

 

そして分かりやすく追い打ちをかけたのが、枠移動後リニューアルして始まった芸能人のお宅訪問。この件に関して言及している人全員が触れていると思うが「なぜあの座組であんな激ヌルバラエティを見なければいけないのか」という失望。twitterにも書いたが「誰が誰のために作っていて、そして誰が見てるのか分からない」という、作り手の志も視聴者の気持ちもどこにもなく、そして肝心の視聴者も誰もいないという「そして誰もいなくなった」番組と成り果て、朽ちる。地獄でしかない。マジで来年の「あちこちオードリーオンラインライブ」でハライチと佐久間P出して、この反省会を2時間やってほしいくらいだ。

 

とまあ、ここまで書けば「戦犯はフジ」っていう論調になる。もちろん自分もフジが相当悪いとは思っていることが上記からでも伝わるだろう。ただ、「じゃあ本当にそれだけか」と言われれば、それも違うだろうと思っている。

 

ネット上の記事では「出演者および佐久間Pは犠牲者か」的な論調のものもあった。これはオードリー、ハライチ、そして佐久間Pの能力を考えたときに、それらが全く生かされずにダメになったのはフジの采配のせいだという考えができるからだ。

 

けども、ここは敢えて言わせていただきたい。「オドハラ」は立ち上げの時から、大して面白くなかったのである。フジも悪いが、フジのせいだけでもない。オードリーとハライチはこの番組に対してちゃんと向き合っていたのかが気になるし、佐久間Pはこの番組の方向性をどう考えていたのかも分からない。なんか、互いが互いを信用しているがゆえに軽く遠慮が入った結果こんなことになったんじゃないのかという疑念が残る。

 

オドハラは一度特番を経てからのレギュラー化。こう書けば「オドハラの特番が好評だったから」となるだろう。実際数字は悪くなかったようだ。理由は簡単。出演者および佐久間Pの固定客がちゃんと見たからだ。これを安直にレギュラーにしたフジはもちろん良くない。もしかしたらレギュラーありきでの特番だったのかもしれない。ここら辺の事情は知らないが、とにかく1度の特番を経て即レギュラー化されるほどの完成度じゃあなかったとただのテレビを見ているオジサンは当時思ったのである。

 

しかし今この座組にはファンがついているし、数字も取れると踏んだフジが安直にレギュラー化した結果、レギュラー化した直後から早々に「なんだかよく分からない番組」になり、もう最初から全然面白くなかったのである。この座組なのに。前述のようにリニューアルされてからはもう全部地獄であったことは否定しないが「最初のほうは面白かったのに」みたいな論調には全く賛同できない。絶対最初から番組見てないだろ。最初からちゃんとつまんなかったわ。ただ、「いつかヒットが出るのかも」という淡い期待だけはかろうじて持っていた人が少なくなかったんじゃないか。なぜならこの座組だから。ファンは期待する。しかしそのファンの期待を木っ端みじんに打ち砕いたのがリニューアルのお宅訪問なのである。これで全ファンが見放した。

 

分かりやすく言えば、最初から100点満点の30点くらいだった番組だったが、リニューアルでマイナス100億点になっただけなのだ。最初からさほど面白くもなかったが、リニューアルしてそんなことが些末に感じるほどの絶望で、もう全てがどうでもよくなったのである。もちろんテコ入れが悪い。しかしこの座組でいておいて、このテコ入れに抗うことはできなかったのか、という気もする。「既に関係者がみんなうっすら諦めていたからこそ、こんな地獄になったんじゃないか」という疑問には、誰か答えてくれるのだろうか。たぶん誰も答えない。

 

別に「誰が悪かったか」なんてことを追及することに意味はない。ただこの番組の惨状をフジにだけ押し付けるのはやっぱりちょっと違う気がしている。「出演者」と「プロデューサー」と「テレビ局」が均等に悪かったことにしておかないと、たぶん次も似たような悲劇が起こる。自分のような腐った屍肉を頬張ることを趣味としているハイエナしか喜ばない。

 

 

ひきぎわ

世にも奇妙な物語’24夏の特別編」の感想を。「世にも」の感想だけは死んでもやめんじゃねーぞと誰にも言われてないけど勝手にやります。

 

追憶の洋館

若村麻由美主演。気づいたら謎の洋館にいた主人公。自分のことは知られているが、主人公からは誰か分からない数名の人物が洋館にいる。何を聞いても「自分で思い出さなければ意味がない」と言われ教えてくれない。生活を送るなかで断片的に色々なことを思い出す主人公。最終的にそこにいた人物たちは「自分が殺した人間」であることに気づく。しかし本当は主人公が「作品の中で殺した登場人物」であり、主人公自身スランプに陥って出かけた先で事故で無くなっていた。遺作となった作品では前述のやりとりが記されており、その作品が編集部に送られたメールの時間は、死亡推定時刻よりも後だった。

 

んまあ、やりたいことは分かるし、しっかり練られた作品ではあるんだけど、なんだかあまり面白くはなかったんですよね。しっかり練られたものがしっかり面白いわけではないというこのジレンマはどう形容したらいいんですかね。自分が歳食っただけなのかね。

 

 

友引村

原菜乃華主演。仲の良い3人組の男女だったが、自殺をしてしまった友人の葬儀に出かけた主人公(原)。いかにも怪しい雰囲気の村に訪れ、ただごとではない雰囲気に気づく。火葬の際に故人の友人の名前を書いた人形を入れると、その友人が一緒に死後の世界に連れていかれるという風習。さらには死んだ人間と連れていかれた友人は入れ替わるということが起きていた。

 

かなり大雑把にストーリーを書いてしまったが、なんか真面目に書くほどのもんじゃなかった。ちょっと陳腐で長い。まあかわいい女の子にストレートのホラーやらせるのは正しいんだけど、さすがに「本当になかった怖い話」すぎる。

 

 

人類の宝

高杉真宙主演。グラフィティアートの才能がある主人公(高杉)は、ある日いつものようにグラフィティアートを書いていると、謎の男(新納慎也)に保護される。文化財は正しく保護されなければいけないとされ、軟禁されてしまう。脱出を試みたものの敵対していた組織に無理やり作品を強要され命の危険を感じた主人公は、再び保護される道を選ぶ。しかし作品の影響力が強くなりすぎて、他の文化財の価値を脅かすまでにカリスマ性を帯びた主人公は、保護団体によってコールドスリープされることで「保護」されてしまう。

 

今回の一本を敢えて選ぶとしたらこれかなあ。前半は割と面白いコメディの雰囲気があったんだけど、割とシリアスよりに振り切って、最後はいかにも「世にも」な話に着地した。今回はここまでの3本がオリジナル脚本で最後だけ原作あり。原作なくてもこれだけできるんだから、日テレみたいなことにしないためには、こういう「脚本家の体力づくり」も必要だよねえ。

 

 

週刊 元恋人を作る

高橋ひかる主演。起業セミナーの講師に振られたが、忘れることのできない大学生の主人公(高橋)。そこで目にしたのが「週刊 元恋人を作る」という毎週パーツが届くタイプの雑誌。元恋人を再現するためにバイトに明け暮れ購入費を稼ぎ、上半身完成までこぎつける。そんな中バイト途中で元恋人を目撃。幻想が出来上がった元恋人はよく見たらそれほどかっこよくもなく、そして胡散臭かった。一気に醒めた主人公は、その上半身を友人に見せてライトアップすることで忘れる。一方元恋人のほうは、主人公を作ろうとしていた。

 

これもとっかかりまではとても面白く、オチが尻すぼみ。最終的には「世にも」の常套手段「自分も」パターンでお茶を濁されてしまった。なんかもっとうまく転がせそうな気もしたんだけど。

 

 

うーん、全体的に小粒。そういう時もある。ホラーも感動も王道ではあるが、コメディもナンセンスも欲してしまう。これは自分の好みの問題でしかないのだけど、30年も見ていればそうなる。仕方ない。

 

あとタモリ後継者問題は早めに片づけておいたほうがいいのかも、と少しだけ思った。個人的には「タモリのいない世にも奇妙な物語は考えられない」の理由で、「世にも」ごと幕引きしてもいいような気はしているんだけど、何かと理由つけてやっちゃうのが今のフジ。去年「あのちゃんでいいや」って書いたけど、いや幕引きだなやっぱり。

 

あと頼むからオープニングとエンディングはちゃんと流してくれないかなあ。「世にも」に余韻は絶対必要なのよ。すぐ「向上委員会」の予告入るのは興醒めもいいところなんだ、ってことを2024年に言わなきゃいかんのか自分は。苦しい。また秋かな。

 

 

現実と虚構の狭間で

GW中はどこに出かけることもなく、友人と酒を酌み交わすこともなく、けっこうひたすらに「たまった録画や未見のTVerの番組を消化する」に費やしていました。それは「例年通り」とも言うのですが。

 

連休中にこっち(北海道)では地上波放送されていませんけども「イシナガキクエを探しています」という番組がテレ東で放送されました。これを書いている時点で初回はまだTVerで見ることができます。

tver.jp

テレ東は有望なディレクターがここんとこ退社続きではあるんだけども、その中で気を吐くプロデューサー大森時生が手掛けるモキュメンタリーの新作である。

 

モキュメンタリー、別名フェイクドキュメンタリーと呼ばれるジャンル。ドキュメンタリー、あるいは他の番組の様相を見せておいて、その中に仕組まれている「何か」を見せられる番組。ミステリーやホラーと相性がよい。自分も熱狂的にハマったフジの「放送禁止」シリーズがこれにあたる。

 

大森プロデューサーが手掛けた作品は「Aマッソの頑張れ奥様ッソ」「テレビ放送開始69年 このテープ持ってないですか?」「SIX HACK」「祓除」と、どれもがモキュメンタリーである。最初の「奥様ッソ」はBSテレ東で年末にこそっと放送され、見た目普通のバラエティに見せておいて、中身がちょっとずつ不穏。「放送禁止2」の大家族を彷彿とさせる出来で話題になったのである。以降の作品は「奥様ッソ」ほど分かりやすくなくなり、少しずつ「不穏」の要素が強くなっていく。「SIX HACK」あたりは10代で何も知らずに見てたらガチで小便ちびりそうな衝撃がある。大人でよかったとつくづく思う。

 

そんな大森Pが仕掛けるモキュメンタリーの新作「イシナガキクエ」を見るにあたり、TVerでおおよそ見ることができるこれらのシリーズをGW中にあらかた見ました。なんかモキュメンタリーばかり見ていると気持ち悪くなってくるので、それこそ普通のバラエティとかドラマとかをはさみながら、である。で、これを書こうとしたら麒麟川島がtwitterで「見てる」というつぶやきをしていて、便乗したみたいで恥ずかしすぎるという事態に。まあ書くんですけど。

 

「イシナガキクエ」の初回は自分も大好きだった「TVのチカラ」的な「公開捜索番組」のていで始まる。取り上げるはずだった「イシナガキクエ」さんを探しているという老人は、今年の最初に亡くなってしまったのだという。それでもこの「イシナガキクエ」が誰なのか、実在するのかを番組が募集し、少し情報が集まった時点で番組は終了する。まあ見てもらうのが早いので、先ほどのリンクからどうぞ。初回の放送だけでは何が不穏でどういう仕掛けなのかまだ正直よく分からない。連作だから当然といえば当然か。だからこそ「先に楽しみがある」というのは、5月病になりかねないこの時期にはありがたい。これのために5月頑張れる。

 

モキュメンタリーは地上波と相性の悪い番組でありながら、地上波でやってこそ最大限の効果があるような気もしている。テレビでの先駆けとなった「放送禁止」シリーズは、ここ最近放送されていない。後期の作品では「この物語はフィクションです」が頻繁にテロップで出るようになり、何も知らずに見た人が勘違いしないようにという配慮が足されるようになった。本当なら「何も知らずに見てしまった」のが一番美味しいモキュメンタリーなのだが、多くの人が目にしてしまう可能性があるメディアであるが故に、その美味しさを損なうような事態になってしまった。致し方ないことではあると思うが、そこに「なんかよく分からないけどゾクゾクする」という原体験は得られないのがつくづく惜しい。最近は「世界でいちばん怖い答え」シリーズが後継番組として放送されているが、多少の物足りなさはある。

 

じゃあこういうのは「好きな人が見る」ネットでやればいいのかと言われれば、そうでもない。ネットはまだまだ「胡散臭い」ものが混在するメディアなので、それが本当っぽく見せてあっても、やっぱりまだ「ニセモノだよな」になってしまう。それがテレビ、とりわけ地上波という「万人が見て差し支えないもの」の中に混じるとやっぱり面白い。実際大森Pがそう述べている。自分の意見のように書いてしまって申し訳ないが、ちゃんと作っている側がそれを認識している。実に頼もしい。

——インターネット発のコンテンツと比較した場合、テレビ放送についてはどう考えていますか。

大森:自分の選択でクリックして見るのと、テレビをつけたらたまたま遭遇したというのでは、やっぱり出会いの質が違いますし、偶然に出会ったものに惹かれるほうが、より強く響くんじゃないかなとは思っています。あと、ネットはそもそもカオスなものとして認識されていますよね。非公式もイリーガルも有象無象が混在している。なので、歪なものに出会ったとしても、そんなには驚かない。でもテレビは、カオスとは程遠い、整然としたメディアなので、ちょっとした異物が混入しただけでも驚きがあるし、バグが起きた時のインパクトも大きい。

——テレビは日常であり安心感のあるメディアだからこそ、「日常を侵食するような怖さ」を演出しやすいと。

大森:わかりやすいことが前提になっているので、わかりにくいことが放送されると、それだけで怖さも増幅されます。そこを利用して、テレビだからこそ、わかりにくいことを意図的に流したいなと思っているんです。

tokion.jp

もはやモキュメンタリーの名手と知られてしまった大森Pが、今度は「イシナガキクエ」において、どのような形で視聴者の意識をぶん殴ってくるのか。自分の興味はここに尽きる。考察も謎解きもキレイな伏線回収なんていらないくらいの「不穏な何か」でもってゾクっとさせてほしい。

 

そんなことを考えながら、空いた時間で自分はこちらも多少話題になっている少年更生施設に関する何らかの謎も追いかけていました。まだ全部終わってません。自分はもはや現実と虚構の狭間から戻ってこれないような気がしています。興味のある方は「イシナガキクエ」も「愛宝学園」も、是非。戻ってこれなくても知らな

kagamino-jrep.net

www.youtube.com

 

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お姉さん、トレンディだね

NHK大河「光る君へ」見てますか。見てますよね。吉高由里子最高だもんね。

 

平安時代のことなんて誰も実際に見聞きしてないんだから、紫式部藤原道長と付き合ってたかもしれんと想像したっていいじゃない、の精神で話が進んでいきます。いまや話が激重たい(らしい、見てないけど)でお馴染み月9なんかよりもよっぽどトレンディしているのが今の大河。藤原道長が倒れそうなまひろ(紫式部)を偶然抱きかかえちゃって寝ずの看病までしちゃうとは、もうこれトレンディですよ。

 

そんなことより(というのはアレなんだけども)、この大河のオープニング、めっちゃ面白くないですか。こんなアホな感想を「今」書いているのは自分だけだと思うのですが。

 

タイトルの「光る君へ」と出てくるときに、まひろがなんか爪のにおい嗅いでるみたいな仕草するんですよね。爪の間になんか臭うものとかはさまってしまったときに、臭いとわかっていてもなんか嗅いでしまう、みたいな感じに見えてしまうのです。実際そういう仕草なんだろうか。調べりゃ分かるのかもしれないけど、こういうのを「敢えて知らないまま放置しておくとずっと楽しい」ことを知っているので、誰も教えてくれなくていいです。

 

それはともかく、最初にオープニングを見たときからそう思っていて、1か月もすれば慣れるかなと思っていたんだけど、4月の今になってもまだ新鮮に面白いので、そろそろ皆さんにお伝えしたほうがいいかなと思いまして。動画はこちらの最初のほう「タイトルバック」から見られますので、見たことない人はどうか是非。最初から全部見てほしいですが、該当シーンは2分18秒くらいから。

www.nhk.jp

 

なんか140字で収まる内容だった気もするんだけど、ブログリハビリというわけでこっちに書いてみました。

 

ナイスエイジング

あけましておめでとうございます。今年ブログは初更新なので。

 

 

NHK朝ドラ「虎に翼」見てますか。見てますね。面白いですもんね。

 

 

日本初の女性弁護士となる猪爪寅子(ともこ)の奮闘を描く物語。朝ドラ定番の子役時代が存在せず、初回から寅子を演じる伊藤沙莉が登場することの安定感ときたらない。旧民法における女性の社会的地位の低さに対する違和感と、そこを飲み込んで法曹界に飛び込んでいく女性というテーマをあまり重たくならずに描けているのは、ひとえに伊藤沙莉の賜物。

 

とまあ朝ドラが面白いことを語るのは自分じゃなくて全然いいので、この辺にしておく。本当に語りたいのは「本当に平岩紙はいいババアになっているな」という話。

 

自分は紙ちゃんこと平岩紙さんが好きなのです。もう15年も前にこんなこと書いているんですよね。

nageyarism.hatenablog.com

nageyarism.hatenablog.com

これ以外にも「今週の平岩紙」と題して、当時紙ちゃんがレギュラーで出演していた「タイノッチ」の感想を毎週書くなど、おおよそどうかしている活動をしていました。興味のある方は過去ログでも読んでみてください。

 

あれから15年(きみまろ口調)、これを書いている人間は相変わらずなのですが、紙ちゃんはだんだんと女優として名前が知られるようになり、結婚もして出産もしました。とても良いことです。

 

そんな紙ちゃん、「虎に翼」にも出ている。朝ドラは「とと姉ちゃん」以来だけどもうこれで4作。立派な女優だ。今回は主人公寅子の同級生だけど弁護士の妻で年上で3人の子持ちである大庭梅子役。まあまあ目立ついい役だ。で、この紙ちゃんが、いい感じにババアなんですよね。

 

もちろん紙ちゃんが役に合わせてババアみを出している、というのは間違いないのですが(だってそれができる女優だから)、それにしても紙ちゃん、見た目もいい歳の取り方をしていると思いませんか。どうですか。画像は公式より拝借したら怒られそうなのでリンク貼っておく。

 

https://www.nhk.jp/static/assets/images/newblogposting/ts/LG372WKPVV/LG372WKPVV-editor_6eee11eebefe94be3941651a49b70565.jpg?width=400&height=400

 

 

自分のような人間は紙ちゃんが紙ちゃんであればなんでもいいと思うレベルの人間なのですが、それでもこの歳の取り方は「素敵やん」としか言いようがない。女性心理としては、いや男だって「いつまでも若々しく美しく!」と願うもの。自分ですらそう思わないわけではない。しかし時としてその願望は「うーん、なんか、不自然」を呼ぶわけです。特に芸能人というのはその傾向がある。「いつまでも変わらないで素敵」もあるが「ちゃんと老けろよ」とも思ってしまう。じゃないと芸能界、役者、揃いも揃って「みんな無駄に若々しい」んだもの。何度も言うが悪いことじゃあない。けど、世の中そんな無駄に若々しいこともないのでね、という話。

 

その点紙ちゃんはきっちり老けている。しかもイヤな老け方じゃない。こうやって役者が熟成しないと、こういう役ができる役者が減ってしまうじゃない。

 

美容にとってアンチエイジングは大切なことかもしれないが、役者はエイジングも必要だと思うんだけどなあ。もちろんただ老ければいいってもんじゃないけど、若さだけじゃない、いい老け方をした役者には「ナイスジジイ・ナイスババア」の称号を贈って、もっと褒め称えるべきじゃないかと思う。

 

ちなみに紙ちゃんと対をなす存在であった夏帆ちゃんも、結構いい感じに老けてきている。もちろんまだまだババアという年齢ではないのだが、若い頃の可愛らしい感じから、20代後半あたりから「くたびれた」感を出すようになってきてから「ああ、いいババアになっていくな」と思う。

 

そんなことを思いながら、日がな朝ドラを眺めてはほくほくするクソジジイでした。一番自分がいい歳の取り方をしていない自覚はある。

 

船成金

M1グランプリ2023」を敗者復活から。

 

Aブロック

華山

劇場とかで見たら「面白かったなー」と満足するやつ。

 

ぎょうぶ

オジサンとしてはハナクソでじゅうぶん面白いんだけど、ハナクソじゃなくてもよかったのかも。

 

ロングコートダディ

爆発的にウケなくても前2組とは実力が違いすぎるな、と。

 

ニッポンの社長

敗者復活における音のファンタジスタ、って最初書いてたんだけど、某有名twitterお笑いアカウントの人が同じこと書いているのを見つけてしまって、超恥ずかしいけどこのままにしておく。

 

20世紀

オジサンは年のせいかうるさい漫才に疲れちゃうんだよ。昨年のTHEMANZAIのたけしの気分。でも生で見たら絶対面白いんだろうな、ってことは分かる。

 

ママタルト

麻婆豆腐を足で止めるの好き。

 

ヘンダーソン

気合は感じたんだけど、どこかで見たことあるようなないようなっていう。

 

ヘンダーソンが勝ち残り。会場ウケが大きかったので順当かなあと。

 

Bブロック

豪快キャプテン

まだまだ若い。

 

鬼としみちゃむ

見た目のインパクトもさることながら技巧系ツッコミ。要注目。

 

スタミナパン

うんちは強い。

 

トム・ブラウン

負けたのは仕方ないけど、こういうのが見たくてお笑いを見ている。最高。最高。北海道の誇り。

 

エバース

キワモノの流れをきっちり戻した。将来楽しみ。

 

ナイチンゲールダンス

もう決勝を見ているような。

 

オズワルド

面白いけど、ナイチンゲールダンスの後では勝負あった感。

 

ナイチンゲールダンスが勝ち残り。出番順も良かった。

 

Cブロック

ドーナツ・ピーナツ

あんまり覚えてないんだ…ごめん。

 

きしたかの

もっと高野さんを怒らせてほしい。

 

シシガシラ

ハゲネタは飛び道具なんだけど、ファンネルじゃねえかよ。強い。

 

ダイタク

ついにおすピーを超えた日本一面白い双子か(僅差でまだおすピーにしておく)。

 

ななまがり

ラストイヤーありがとう。好き。

 

バッテリィズ

本物のバカにはできない漫才ですよ。

 

フースーヤ

何事も極めれば唯一無二だなと思わせてくれる。素晴らしい!

 

シシガシラが4人抜きで勝ち残り。

 

敗者復活は審査員票4票を得たシシガシラ。

 

本戦

令和ロマン

出会い頭。トップバッターながら自分たちの空気に巻き込んでいく巧さときたらない。これが出番がもっと後なら爆発していただろうという惜しさもあったが、審査員たちにもさすがと言わざるを得ないトップバッターからの最終決戦進出は、それだけで誇れる称号。

 

シシガシラ

合コン。ハゲネタという武器一つでここまで戦うんだから恐ろしい。でもやっぱり敗者復活のネタが良すぎた。インパクトは十分。

 

さや香

ホームステイ。昨年爆発したネタを上手いことブラッシュアップしながらちゃんと面白い。個人的には昨年のインパクトが強すぎて今年はそこまでではなかったけども、まあ面白いことに疑いの余地はないわけで。

 

カベポスター

おまじない。最初のがドカンとハマればその後は面白いようにドッカンドッカン決まっていくタイプのネタなんだろうけども、最初にそこまで爆発しなかったのが最後まで来たのかなあと。

 

マユリカ

倦怠期。いやネタは面白かったと思うんだけど、ネタ前の煽りVTRでのキャッチフレーズ「ずっとキモダチ」を引きずるトークが面白すぎて、なんだかネタ覚えてないんだよなあ。ずっとキモダチはケツメイシの「トモダチ」で歌えるしMV作ってほしいわ。

 

ヤーレンズ

大家。テンポよく繰り出されるボケの連打はかつてのM1攻略法を思わせるんだけど、決してそういうことではなくて、ヤーレンズの面白さを突き詰めていったらああなった、という解釈のほうが正しいんだろうなあ。どこか必ずツボに入るボケがある、ってのは解説として素晴らしいなあと思ったけど誰が言ったか覚えてない。自分も「つまらないもの」としての北京原人がツボでした。

 

真空ジェシカ

映画館。相変わらずの真空ジェシカ劇場で満足。「派遣のニューウェーブ人材智則」レベルの一撃があればよかったんだけど、今年はそこまでクリティカルなものがなかったかなあ。「三谷幸喜高齢者」に対しての「ラジオネームか」はすげえ良かったんだけども。

 

ダンビラムーチョ

カラオケ。昨年の敗者復活でも森山直太朗を朗々と歌い上げるという漫才を披露していて、「そういうことだよね」という潔さはあるんだけど、やっぱり審査員は評価しないよなあ。これで勝つには審査員も点数を入れざるを得ない大爆笑しかないんだけど、やっぱりそこまでではなかったか。

 

くらげ

サーティーワン。くらげを最初に見たのは数年前の敗者復活だと思うんだけど、その時にやっていたネタと根っこでは変わっていなくて、上手いこと進化するもんだなあと。システムとしてはミルクボーイのそれに近いと言われてしまえばそれまでなんだろうけども、なんかもう一歩進化できる余地がありそうで、頑張ってほしいなあ。

 

モグライダー

空に太陽があるかぎり。ともしげが上手くできちゃ面白くないけど、漫才としては上手くならなければいけないという大ジレンマ。最後のトーク部分でともしげが緊張を浣腸と言い間違えたところで大爆笑が起きるというのが答えなんだろうなあ。あとジョンソンは松ちゃんからのエール。優しい。

 

最終決戦

令和ロマン

町工場のドラマ。ヤーレンズと比べれば決して多くない手数だったけども、決まったときの大爆笑は優勝をもぎ取る力強さ。強かったなあ。

 

ヤーレンズ

ラーメン屋。昨年の敗者復活でかけたネタ。2年連続で出井アフタートゥモローが聞けて、misonoも草場の陰で喜んでいるだろう。死んでない。

 

さや香

見せ算。こういうネタは爆発すると手が付けられないんだけど、着火点がなかったのが惜しい。令和ロマン、ヤーレンズバチバチのネタの後だったのがなあ。こういうのを美しいと称賛するファンは必ず出てくると思うんだけど、自分は単に失敗しただけだと思う。

 

最終投票でヤーレンズ山田邦子)、令和ロマン(博多大吉)、ヤーレンズサンドウィッチマン富澤)、令和ロマン(ナイツ塙)、ヤーレンズ海原ともこ)、令和ロマン(中川家・礼二)と交互に来ての令和ロマン(松本人志)という最高に美しく興奮する発表。それにしてもトップバッターからの優勝は素晴らしすぎる。

 

令和ロマンは今年「面白いなあ」と思ったものが二つあって、ひとつは「nobrockTV」での100ボケ100ツッコミチャレンジ。もう一つは「令和ロマンのANNX」でした。ANNXで一番好きだったのは、高比良の「どうだ明るくなったろうみたいになっちゃう」という発言に対して「船成金な、お札を燃やしてる」と返す松井、そして「ふなはいらないよ、ふなは」とさらに返す高比良。自分はこれに悶絶しました。

 

「漫才では高比良のボケに対して割としっかり間を取って突っ込む松井なんだけど、上記のふたつはどちらも高比良のボケに対して超絶スピードで正確無比なツッコミを量産しまくるという「強さ」を見せつけていたのです。だから決勝に進んだときは「勝てばいいのになあ」と思っていました。

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さも自分が面白かった人を見つけた手柄のように書いてますけども、令和ロマンはもともとNSC主席卒業(当時はコンビ名「魔人無骨」)のお笑い超絶エリートなのです。いつか売れる人たちでしたが、ただM-1がそこにブーストをかけただけでした。でも自分が面白いと思えた人が何か売れる瞬間を目の当たりにするってのは、やっぱり楽しいことではありますよね。

 

霜降り明星のときも思いましたが、やっぱりこの大会は若い人が勝ったほうが面白いなあと改めて思いました。中堅が実力を発揮してもぎ取る面白さもあるんだけども、そこを勢いのある若手が搔っ攫っていく痛快さが間違いなくある。ただ令和ロマン落ち着きすぎていてあんまりそんな感じはしないんだけどね。

 

何はともあれ、面白かった。自分はこの後上記のnobrockTVをもう一度見てからAV見て寝ます。メリークリスマス。

 

 

 

 

あとどうでもいい話ですが、はてなブログがAIで記事タイトル名を考えてくれるというnote丸出しな機能が実装されたので考えてもらいましたが、正直めちゃショボかったので、オジサンの脳みそがひねり出したタイトルで書いてます。