最初からちゃんとやってよ

ドラマ「Get Ready!」を初回から4話まで一気に見たのですが、まあまあ疲れました。

 

仮面の闇医者集団が大金の報酬と引き換えに患者を治していく、という簡単にいえばブラックジャック的な話なのだけど、回を重ねるごとに多少見やすくなってきたというか、裏を返せば初回があまりに酷くて脱落した人も多そうだな、と思う。昨年の「DCU」といい、日曜劇場は1月期に主力メンバーが全員休暇でも取るのか、と思うくらいの酷さだった。そのスタートからすれば4話はだいぶマシ、という感想です。

 

主演の妻夫木聡はTBSに何か借金でもあるんじゃないか、というくらいにブラックジャック然としている(特に髪型)し、藤原竜也はもうずっとSKYだし(ちゃんとSKYのCM入るし)、松下奈緒は「ガイアの夜明け」で小芝居やらなくなったくせに、このドラマでは妙に小芝居じみているし、ツッコミどころを挙げればきりがない。

 

中でも一番自分がダメだったのは、堤幸彦演出が全面に出ている部分。これに関しては昔からのファンがいて、その手法を喜ぶ人がいるのだろうから、一概に悪いと言えない部分があるんだけど、自分に合わない。あんまり気にしている人がいないかもしれないけど、基本薬剤臭い医者がケーキを作り、そしてその高級ケーキを女子高生(當間あみ)が一口めで豪快にかぶりつく。これが嫌い。堤幸彦は女性が豪快に食べものを食らうのが好きなのだろうが(「SPEC」の戸田恵梨香とか)、ああいうケーキをああいう風に食うことに、ケーキへのリスペクトを感じないのだね。これはもう個人的感情。

 

その他今までの堤幸彦作品を見てきた人ならよだれを垂らして「待ってました!」的な演出が多々ある(はず)わけだが、個人的には「もうそういう時代じゃねえよなあ」と思えてしまう。そういう演出で一時代を作ってきたひとだから、そりゃやるんだけど、なんか逆に古臭く思えてしまって。

 

でもそこらへんのフラストレーションが回を重ねるごとに少しずつ薄まっていき(決して消えたわけではない)、話も少しシリアス加減になってきたかなと。なんかこういうドラマ最近も見たような気がする、と思っていたのですが「初恋の悪魔」でした。

 

昨年日テレで放送された「初恋の悪魔」。脚本が坂元裕二。ドラマの入りがコメディチックで、これまた自分が苦手な感じだったのだけど、回を追うごとにシリアスの要素が入ってきて、最後は全然雰囲気の違うドラマに。これっておそらく「最初のドラマ雰囲気はフェイクであり、視聴者の予想を裏切るような展開」を意図しているんだと思うんだけど、自分としては「最初からそれじゃダメなのか」とは思ってしまうんだよな。

 

前フリがあっての展開、というのは分かる。それこそ「城塚翡翠」はそういうドラマだったし。しかし前段として「これじゃあ見る気もなくなる」という前フリはドラマにとって損しているような気しかしない。変化球のドラマも楽しいけど、ストレートに「こういうことやるんじゃあ」って見せてほしいんだけど。

 

もちろんドラマ作っている側はそのつもりなのかもしれないけど、それにしちゃあスベり気味じゃないか、というのは言い過ぎなんだろうな。

 

 

今期の見ているドラマでは「ブラッシュアップライフ」が頭3つくらい抜けていて、手堅い「罠の戦争」とその他大勢、つう感じです。まだ「リバーサルオーケストラ」見れてない。「どうする家康」は毎回毎回「見るのどうする」という感じで、そろそろ諦めそうです。

 

 

0点

「テレビ千鳥」って本当にくだらなくて面白いのですけど、好きな企画のひとつとして「一周だけバイキング」というのがあります。

 

様々な誘惑にかられるバイキング(今やビュッフェと呼ぶほうが正しいのだろうが)において、いかにスマートに盛り付けて自分の食べたいものを食べることができるか、という企画。バイキングに一家言ある博多華丸が審査員となり、様々な芸能人のバイキングの様を見るというもの。本当に分かりやすく性格や嗜好が出て見ているだけでも面白い。

 

バイキングは目先の欲望にとらわれてしまうと、その後に登場するさらなる欲望との折り合いがつかなくなり、皿やお盆がてんこ盛りになってしまい非常にみっともない。しかしデキる大人はそんなへまは犯さずに、見事な配膳ができる。だってもう、自分もそこそこいい年なんだもの。

 

自分には驕りしかなかった。

 

本日、柄にもなくランチビュッフェに行ったのですよ。友人と昼飯を食べることになり、「ホテルのランチバイキングでも優雅に決め込もう」という話になり、はせ参じたわけです。そもそも外食をする機会が少なく、はたまた他人との付き合いも少ない自分に自発的にホテルのランチビュッフェに行くなんて機会などないわけで、さすがにランチビュッフェ童貞ではないのだけど、実に十数年ぶりのランチビュッフェ。冷静でいられるはずがない。

 

席に案内され、そこから「もう好きなもの食べればいいじゃん」というホテル側からの無言の圧力。そこには「お前みたいなもんはどうせ皿でもてんこ盛りにするんだろ」という軽蔑すら感じる。完全にただの被害妄想だ。ははーん、さては自分が「テレビ千鳥」の「一周だけバイキング」を食い入るように見ていることも知らないな?(知るわけがない)。

 

番組の企画では「一周だけ」だから、そこに様子見は存在しない。しかし自分はプライベートの久々のランチビュッフェ。もうそれは余裕たっぷりに「見」(けん)から入ってやろうじゃないの。そして見事な配膳とバランスを決め込み「お主、なかなかやるではないか」とホテル従業員から一目置かれる。そんな未来はすぐ目の前に。

 

 

 

 

そんな意識で一周したのち、自分のお盆の上に乗っていたのはカレーとステーキと白飯だった。席に戻って茫然自失。紛れもない0点である。今日び小学生でもこんな腕白ダサ配膳しない。久々のビュッフェに抑えきれない食欲と興奮が自分の判断を狂わせ、気が付いたらカレーをもりもりよそっていた。ビュッフェでのカレーは敗北への片道切符。安西先生に言われるまでもなく試合終了だ。でも自分の理性を押さえて本能がこう囁いていた。

 

「ホテルのカレーは、美味いよ」

 

カレーは敗北の味がした。そして美味かった。ならいいじゃないかとは思う。

 

その後友人と自分は、ひたすら食べたいものをバカみたいに食べ続け、あっさりと満腹。ビュッフェにおける最下層の人間であることを痛感させられる。なぜ優雅に余裕をもって会話と食事を楽しむことができないのか。ただ食べ続けていた。自分の右斜め前にはサラダをこじゃれた感じで配膳し、会話を楽しむ2人組のマダムがいた。自分はあそこまでの余裕は持てなくても、せめて自分の年齢相応のスマートさでもってビュッフェを制するはずだったのに。何故だ。何故こうなった。自分の目の前には腕白に盛り付けられたサラダの山。食べたことないロマネスコ、そして食べたことあるブロッコリーを、よく分からないドレッシングでいただく。ロマネスコブロッコリーもほぼ同じ。そしてドレッシングが美味いのかどうかも分からない。自分は何を食べているのか。

 

そんな自分を尻目に、完全にビュッフェを制している中年がいた。見た目は現在朝ドラ「舞い上がれ!」にも出ている古館寛治のようなオジサン。自分は心の中でずっと「古館師匠」と呼んでいた。古館師匠は一人でビュッフェを楽しんでいる。他に何をするわけでもなく、ただひたすら食事を楽しんでいる。

 

古館師匠は一人でよく食べる。まるで全て計算しているかのように、お盆に皿を複数枚セットしては、隈なく歩いて様々なものをテーブルにもってきては、キレイに平らげる。決してスマートな配膳ではなかったが、無駄と隙、そしてためらいがない。自分のようなビュッフェほぼ童貞の自分にはない貫禄がそこにある。羨ましい。羨ましいのか?

 

自分がコーヒーマシンの使い方が分からずに苦戦していると(ただタッチパネルを操作するだけなのだけど、そもそもタッチパネル式だということに気づいていなかった)、隣のマシンでさも当然のようにマシンを操作する古館師匠。手にはたくさん盛り付けられた皿とお盆。一度の行動で最大限の配膳を済ます師匠。自分も1時間前まではこういう振る舞いができると思っていました。完全なる驕り。

 

古館師匠は余すところなくビュッフェを堪能していた。自分たちのほうが先に出てしまったので、最終的にどう締めたのかまでは把握できなかったが、自分たちが出る直前まではデザートのジェラート8種を何度かに分けて食べまくっていた。さすがである。

 

というわけで久々のホテルビュッフェは紛れもない0点という大敗北で幕を閉じた。反省である。テレビ見ることにかまけすぎて、ビュッフェで最初にカレーを取ってしまう人間になっていた。今年の目標が遅ればせながら決まった。ちゃんとブログ更新もして、ホテルビュッフェで恥ずかしくない人間になることだ。たぶんどちらも果たされない。

 

一応今年最初の更新なのに、もうテレビとか全然関係ないのな。「鬼レンチャン」の感想とか書けよ。遅れましたけど今年もお暇な方はお付き合いください。

 

皆目見当違い

スナック感覚で「M-1グランプリ2022」の感想を敗者復活から。

 

敗者復活戦

シンクロニシティ

そういうお店のような感じ。

 

ママタルト

良さは出てたと思うけど、視聴者の評価が低い。まーごめ。

 

からし蓮根

完成されている。されているからこそ伸びしろがどうだ。

 

THIS IS パン

吉田さんもっとできる。

 

オズワルド

貫禄が違う。

 

令和ロマン

ドラえもんというもはや手垢しかない素材でここまでやれるの凄い。でもそうならばドラえもんじゃなくてもやれるはずだから、別のネタですごいのが見たいと思ってしまった。

 

ストレッチーズ

「ツギクル芸人グランプリ」での優勝ネタ。仕上がってるけど個人的にはあんまりピンとこない。

 

カゲヤマ

こういう戦い方ができるのは素敵なことです。

 

ビスケットブラザーズ

さすがKOC王者。勢いある。

 

ななまがり

つかみ大好き。来年は決勝で見たいけど、どうなんだろう。

 

ダンビラムーチョ

森山直太朗の曲はただ気持ちよく歌うだけで漫才になる、という着想が最高。

 

ハイツ友の会

見たことあるようなないような菊人形の話を延々しているだけの面白さ。

 

ケビンス

身体能力がすごいのよ。

 

ヤーレンズ

出井アフタートゥモロー。

 

ミキ

THE MANZAI」でも思ったけど、こんなにうるさくなくていいのに。もうそういうフェーズじゃなくないか。

 

かもめんたる

この漫才と並行して「かりそめ天国」でファイヤーダンスショーをやらされている岩崎う大という奇人。

 

マユリカ

昨年と比べると比較的おとなしめ。

 

 

決勝

 

カベポスター

大声大会。キレイに振って、そして落としてとお手本のような漫才。トップバッターなのがもったいないというだけ。実力あるう。

 

真空ジェシカ

シルバー人材センター。人材智則、派遣のニューウェーブで死ぬかと思った。戒名の歌を作る「かいみょん」とか、見たことない角度からのボケを大量生産してくる凄さ。正統派漫才の面白さじゃあないんだろうけど、こんなもん笑わないわけがないよなあ。ただただ面白いだけ。

 

オズワルド

明晰夢。話の進め方から散りばめた伏線の回収の仕方から、やれることは全部ぶちこんでいる感じ。しかし去年の1本目が良すぎたこともあり、自分たちを超えるのが最大のハードルという難しさ。

 

ロングコートダディ

ラソン笑い飯を彷彿とさせるようなWボケとは言わないまでも互いに次々にボケを繰り広げていく強さ。いろんなパターンが出尽くしたと思ったあとで「太っている人に抜かされる」という激シンプルなボケが最大の重さで入ってくるという構成の巧みさ。そりゃあ負けたらファンが発狂するわい。

 

さや香

免許返納。最初に決勝に出たときの音楽ネタ、昨年敗者復活の完全に力業だった漫才とは打って変わって、完全なるしゃべくり漫才でなおかつ過去最高の面白さ。免許返納で話が一本通っていながら、いろんな方向にボケが繰り広げられてきて、その全てが面白いように決まる。ファーストラウンド1位も納得のネタ。思わず笑ってしまう。

 

男性ブランコ

音符運搬。まず設定だけで面白く、そして平井の演技で本当に音符が運搬されているように見えるし、その音符に何度もやられる浦井の倒れ方の見事さ。コント師としての強さを漫才でもいかんなく発揮している。この先もまだまだ面白くなりそうな本当に楽しみなコンビ。

 

ダイヤモンド

ない言葉。審査員の点数は低くて、最初見たときはそんなもんかなあと思ったのだけど、改めて見返してみるとしっかり面白くて、何かどこかでひとつ掛け違いがあったのかなあと思えてしまう。そりゃ決勝残ってるんだもんつまらないわけがない。やはり漫才も水物なのだなあと感じる。

 

ヨネダ2000

餅つき。THE Wとはまた違うこれだけ凄い(そしてともすれば完全にクレイジーな)ネタを量産している強さ。しかもまだ若い。若いのにDA PUMP「if…」の面白さを完全に理解しているところがまたにくい。

 

キュウ

関係ない言葉。M-1向きではないとされるスローテンポで独特な間をもつコンビ。ヨネダ2000の出番後だったという不運。去年の敗者復活1番手とか、出番順に左右される難しさよ。

 

ウエストランド

あるなしクイズ。の名を借りた井口悪口ショー。今までの井口の何かを全て詰め込んだような「共感しうる悪口」はこれはもう芸でしかないのよ。傷つけない笑いなんて屁でもないのだよ、というその姿勢には潔さと痛快さが残る。一言で言うなら「やってやったな」だ。

 

最終決戦

ウエストランド

引き続きあるなしクイズの名を借りた井口悪口ショー。出番順の妙で2本連続ネタを披露したことが大きくプラスにはたらいた。M-1のアナザーストーリーがウザいまで言い切るその姿勢。しびれるのよ。

 

ロングコートダディ

タイムマシン。分かっていても笑ってしまうこの強さ。ダーツの旅のテーマソングに「てやんでえ」を混ぜ込むのとか、隙あらば笑いをねじ込んでくる感じ。

 

さや香

男女の友情。これも全然悪くない出来だったけども、1本目に比べれば若干見劣りするのかな、くらいの印象。

 

ネタ終了直後から苦悶の表情を浮かべる審査員たち。そりゃあ悩む。こうなればあとは好みの問題であり、どこに転んでも何ら不思議じゃない状況で、最後に笑ったのは6票獲得したウエストランド。数字で見れば圧勝なのだけど、本当に僅かな差であることは審査員も言ってる通り。しかし、そのほんの僅かな差でもってウエストランドに入れたくなる何か気迫のようなものを多くの審査員が感じたってことではないだろうか。

 

ここ数年のお題目のように言われてきた「人を傷つけない笑い」。今年のR-1王者お見送り芸人しんいちもそうであるが、その揺り戻しってことは確実にあるのだろう。自分はこういう性格なのでどうしても「人を傷つける笑い」に惹かれてしまうのだけど、元来はどっちが正しいとかではなく、表裏一体の関係でしかないということだ。

 

そんなことは百も承知なはずの現役の芸人審査員がそれでもウエストランドを評価したということは、あの漫才の中に、このご時世のもやもやや鬱憤を吹き飛ばす痛快さを感じずにはいられなかった、ということなのだろう。自分はどのコンビが優勝しても「いやあ素晴らしい」と思ったはずなのだが、ウエストランドが優勝することで、その次元とは何かひとつ違った「自分も頑張らねば!」という勇気をもらった気がする。やってやれないことはない。えらく陳腐ではあるが、そんなことを思わずにいられなかった。

 

こんな芸風であるからこそ、今後(というか現在進行形で)批判はつきまとうのだろう。しかしその全てが井口のガソリンになり、さらに立場を強力にしていくはずだ。こんなに頼もしいことはない。

 

アナザーストーリー、ウザいけど見ちゃう。また来年。

 

どうしたら

清原果耶さんはもう本物の城塚翡翠さんってことでいいんじゃないっすか。ダメですか。

 

霊媒探偵・城塚翡翠」が最終回を迎えて、来週からは続編がそのまま新ドラマとして放送されるわけですが、あまりに「霊媒探偵」の最終回の清原果耶さんが良すぎたので、もう本物ってことにしてくれないですかね。ダメですかね。ダメですよね。

 

清原果耶さんといえばまだ二十歳なんですけどNHKに重宝されていて、「おかえりモネ」で既に朝ドラ女優。東日本大震災を扱い、朝ドラヒロインにしては珍しいどちらかといえば陰のある役でしたが、演技力が半端ないので素晴らしくこなしていました。「俺たちの菅波」のアシスト役です。正しい説明かは分かりませんけども。

 

見た目も派手ではなく、本当に正統派の女優。もうNHKが好きで好きでしょうがない感じ。しかし今回の城塚翡翠さんは、ドラマ全体が清原さんのイメージを隠れ蓑に使った挙句、最後に清原さんのポテンシャルを最大限に発揮させる悪魔的作品になっています。「すべてが伏線」とはこの小説作品の、そしてドラマのキャッチフレーズですけども、いやいや、作品の伏線じゃなくて清原果耶魅力大爆発の伏線でしかないですよね。ドラマも小説も素晴らしい作品ではあるんだけど、清原果耶の魅力に全てがひれ伏すしかないです。マジで。言い方は本当に悪いですけど、ジラされてジラされて我慢してきて大爆発ですよ。そりゃあ変態シスコン野郎って言われて果てても仕方ないレベル。

 

いい歳こいたオッサンが書いてはいけない文章なのは自分が一番よく分かっているわけですが、昨日から残っている衝動の処理をどうしたらいいかわからないので、書いてしまいますよね。乙女かよ。

 

不発

タイトルが全てなのですが、一応「世にも」の最新作「22秋の特別編」の感想を。

 

元カレと三角関係

土屋太鳳主演。現在の彼との間にしっくりこないものを感じる主人公。ある日主人公の部屋に見知らぬロボットが訪れる。そのロボットは事故で入院している別れた元カレの脳波によって動かされるロボットだった。見舞いを拒否することを訝しく思うも、付き合っていた頃のことを思い出したり、元カレの優しさに触れるにつき、心を動かされる主人公。ある日元カレのロボットは「先が長くないので、結婚式を挙げてくれないか」という。主人公は本気にするも、信用できない元カレが実際に入院している病院を突き止めると、そこには本当にベッドに寝かされ、脳波でロボットを動かしているらしき元カレを発見。結婚式をお膳立てすることに。砂浜で結婚式の真似事をしている最中、元カレの容態は急変、そのまま帰らぬ人となってしまう。

 

とまあ、今書いたあらすじ以上のことがない話。どこかにヒネリがあるわけでもなく、毒気があるわけでもなく、そしてあらすじ以上の感動があるわけでもない。そして無駄に長い。ただ土屋太鳳が土屋太鳳だけだった話。

 

コンシェルジュ

観月ありさ主演。元旦那との不倫騒動により、娘とともに引っ越しを余儀なくされた主人公。引っ越しした先のマンションには、何でもやってくれるその部屋専用のコンシェルジュがいた。コンシェルジュは住人である主人公の思い通りのことを叶えてくれる。いなくなればいいのに、とつぶやいたら元旦那は刺し殺され、ドラマやCMの仕事も次々と決まっていく。何より娘のことを優先してきた主人公だったが、仕事が忙しくなっていくと両立が難しくなる。それを察したコンシェルジュは家庭を優先できるようにと、仕事を自分が肩代わりしていくが「私から一番大事な仕事を取らないで」という発言でスイッチが切り替わる。結果コンシェルジュは「ママとずっと一緒にいたい」という娘の願いをかなえるべく、主人公が殺されるように仕向け、その願いをかなえることになる。

 

まあいかにも「世にも」という作品ではありますが、やはりそれ以上でも以下でもない感じ。

 

わが様

沢村一樹主演。仕事に忙しく家族や周囲を顧みない主人公。母親の葬儀で実家に戻った際、実家の蔵で母親からずっと話に聞いていた「わが様」を発見する。わが様の願いをかなえると幸せになるという言い伝えを聞いていた主人公は、わが様の欲しがるものを与えようとするが、ことごとく上手くいかない。それどころか不幸が重なっていく。なぜこんなことになっているのか、自分や周囲のことを顧み始める主人公。そこで「わが様」の正体は、自分自身の子供の頃の姿だと気づき、その時に自分が一番欲しかったもの、それは家族のだんらんであることを与えると、わが様はいなくなり、そして自分自身の心も満たされる。

 

これも「世にも」テイストではあるんだけども、最初の「元カレと三角関係」と同じ感動路線にちょっと寄っているような気がして。ブラックなユーモアが感じられないのよ。「週刊ストーリーランドかよ」って言いたくなる。これじゃあ「ノンレムの窓」にしてやられるぞ、と言いたくなる。

 

 

ちょっと待った!

渡辺翔太主演。今まさに意中の彼女にプロポーズしようとしている主人公。しかし彼女の様子がおかしい。気づくと彼女は二人いて、一人は未来から来たもう一人の彼女だった。その未来の彼女は「結婚するな」という。しかしさらにちょっと待ったをかけてきたのは未来の主人公。次々と未来の二人が登場しては「結婚したほうがいい」「しないほうがいい」と散々言われる始末。最終的に「今日はやめておこうか」と二人で席を立とうとしたら、同じ店にいたカップルが「未来がどうであれ、大切なのは今だから結婚したほうがいいんじゃないですか」というアドバイスをもらう。結果主人公はプロポーズし、結婚することに。同じ店にいたカップルは未来の夫婦の子供たちであり、自分たちがいなくならないように過去に戻ってきて若かりし両親を結び付けていたのだった。

 

これもまあ、よくあるタイムスリップものであり、何か目新しさとかあるわけではないですね。なんかこのくらい雑で分かりやすい話がいいのかな、くらいに思えてしまいますよね。

 

 

というわけで、いいところがほぼナシという久々に残念な結果に終わりました。最近は調子よかったので、素直に肩透かし食った感が満載です。原作ものが一本だけだったのが逆に悪かったのか。原作ものに頼り切るのもどうかと思うけど、オリジナルであってもこのクオリティじゃあ本末転倒よ。オリジナルでコケるにしても、何か光るものがあればいいんだけど、ただの凡作じゃあなあ。また春に期待。冬でもいいよ。

 

さよならだけがじんせいだ

高城れに、結婚する。なんて目出度いことだと思う。

 

現役アイドルでありながら、29歳という年齢でもある高さんが堂々と結婚を発表できるというのは、モノノフ(ももクロファン)である自分からしても「時代は変わったのだな」と思う。アイドルというものは疑似恋愛の対象となり、恋愛禁止を公言しているグループもある中で、「誰かのものになる」というのはアイドルの定義と相反しているのかもしれない。けれど、高城れには(そして相手の日ハム宇佐見は)祝福されたのだ。そのことがもう素晴らしいことでしかない。

 

ももクロは今年「アイドルの向こう側」というドキュメンタリー映画を公開した。元々はTBSのドキュメンタリー番組の1本であったが、完全版として映画にした。自分も仕事の合間を見つけて、観に行った。テレビで放映されたものも見ていたので、途中少し居眠りこいたことは秘密にしつつも(仕事の忙しさに負けた)、しっかりパンフレットも購入している。

 

映画の中で、ももクロ4人が結婚について語っている場面があり、高城がこんなことを述べている。パンフレットより抜粋である。

 

(来年が30歳になるという話を受けて)

高城「いや、わかんないよ。本当にそのときには結婚しているかもしれないしね!」

高城「ヤバっ、勢いで言っちゃった(苦笑)。見込みが壊滅的にないのに…。」

 

映画の中でももクロ4人での対談がなされたのは2021年の秋。高城は交際2年を経て結婚に至ったことを公言しているので、「結婚の見込みが壊滅的にない」というこの発言は嘘になる。もうこの時点で結婚を意識していたのは間違いないだろう。

 

もちろんこの発言を受けて「モノノフを裏切った!」なんて言う気は毛頭ない。そりゃあ言えることと言えないことはあるのだ。高城れにという女性が誰よりもももクロそのものとモノノフを愛していることは、モノノフならば誰もが知っていること。これは裏切りなんかではない。そんな彼女ですら、言えることと言えないことの分別がついていたということ。そして、ちゃんと一人の女性として恋愛を育んでいたということである。偉い。悪い言い方をすれば「ちゃんとやることはやっていた」のだ。

 

そこにきて、クソテレビ批評家気取りの自分ときたらどうだ。やるべきことを何一つやっていない。週に一度の休日ときたら、一週間分の家事雑務をこなし、そして残りの時間でひたすらテレビを見たりラジオを聴いたりしているだけだ。幼馴染を通じてキレいな女性とメシ食ってるべきなのに、今日「ボクらの時代」一気に8本見たぞ。これが40代独身男性のやることなのか。絶対に違う。同い年のタッキーがジャニーズ副社長の座を退いてtwitterで冒険家名乗っている(偽物かもしれないけど)のに比べて、テレビ側から「テレビ批評家気取り」というレッテルを貼られてまで何やってるんだろうなと思いますね。しみじみと。

 

もはや生きていることに負い目しかないけど、来週の「城塚翡翠」が気になるから生きるんですよ。その程度の人生。

 

虚無

久々に更新して書くことじゃあない気がする話ですけども。

 

今年の「キングオブコント」も相当面白かったです。もう酒飲みながら見ていたら面白すぎてほとんど覚えていない。録画しているから見直せばいいんだろうけど、見直してしまったら自分の中の面白さが損なわれてしまうような気がして、とかいう言い訳を用意して再度見ない。いや本当に見ればいいんですけどね。

 

そんな気がしないのは、翌日の円楽追悼大喜利の放送をしていた「笑点」を見たからかもしれない。「笑点」における円楽の存在の大きさと喪失はもちろんのこと、やや久々に見た高齢笑点メンバー、特に小遊三の衰えっぷりが、それこそかつての先代円楽の司会における衰えっぷりに重なるものがあって、円楽がいないことよりも「いまここにいなくなりそうな感じ」のほうが強烈で、とっても切ない気持ちになった。

 

自分がかつて見ていた「笑点」はそれこそ先代円楽が司会で小遊三、好楽、喜久蔵、歌丸、楽太郎、こん平がパワフルに大喜利をしていたもんだ。当時からもうそれほど若くはなかったはずだけど、それでも今の昇太やたい平よりは若く、宮治くらいの年齢だろう。追悼大喜利でも木久扇や小遊三がもう半分スイッチが切れているのに対し、哀悼と笑いをがんばって捧げていたのはどう考えても若手メンバーだ。その中で好楽だけは一人気を張っていたように思う。

 

これを見ちゃうと「ああ、もう一気に代替わりしたほうがいいんでないのかな」と思えたのだけど一気に変わる、変えるわけにもいかないんだろうというジレンマ。笑点代替わり問題はむしろここから始まるんだな、と思うと悲しい気持ちになる。

 

テレビなんて基本的には楽しい気持ちになりたいがために見ているのだけど、予期せず悲しい気持ちになったときに、やり場のないストレスがたまる。

 

「おるおるオードリー」という特番。「こういうやついるよな」という人間あるあるをVTRで紹介していく番組。座組も豪華。「わざわざオードリーでやらなくてもなあ」とは思いながら、特に何の感情もないまま見ていた。すると最後にどうだ。

 

ああ、こういうことやってくるんだなこの番組、と思ったし、正直悲しくなりましたよ。いやまあ自分みたいな鼻クソテレビ視聴者なんてものは批評をしているつもりなんてないんだけども、テレビを作っているずいぶん徳の高い方々から見ればこんな風に思われてるんだろうなあ、という本音が見えましたものね。そう思われているのはいいんですよ。テレビ批評家気取りは自分含めて間違いなく存在するし、そういう滑稽な部分は間違いなくあるからさ。

 

でもね、なんでテレビ見ていてテレビにこんなこと言われなきゃいかんの。

 

テレビ見てただ楽しくなりたいだけなのに、テレビのほうから冷や水ぶっかけてくるわけだ。どうせこの番組もこんな風に批判するんでしょ?ほれ先にやりましたからお好きにどうぞ、的なね。

 

この件に関してはテレビ批評家気取りとしてはずーっと根に持ちたいと思う。忘れねえからな。

 

やる気なくしたので、これが年内最後の更新になりそう。あーいやだいやだ。