ルマンド

少し遅くなりましたが「世にも奇妙な物語26夏の特別編」の感想を。

 

マザーズオークション

杉野遥亮主演。仕事をやめネットオークションで小銭を稼ぐ主人公(杉野)。ある日いつものようにオークションを見ていると、そこに自分の母親(青木さやか)が出品されていることを知る。父親に相談するも事態は呑み込めていない。町でたまたま会った高校の同級生がオークションで落札した母親と仲良くしているのを目の当たりにして、焦り始める主人公。自ら母親を落札しようとするも、競り合う相手が出現し、値段も吊り上がっていく。最終的には自ら働いて稼いだ金で母親は落札。また、実際に働いたことで労働意欲も上がり、真っ当な道に戻る主人公。実際に母親オークションなどというものが流行っていたわけではなく、母親を中心とした家族や友人が画策し、主人公を立ち直らせるための芝居だった。

 

入口は奇妙だったけども出口はごく真っ当なオチ。ややありえない系の話を「奇妙」を入口にして作る手法はキレイでした。多少のチープさはあったけど今回の良作だと思います。それにしても青木さやかがここまで母親な日が来るとはな。

 

遺体は一体…

上川隆也主演。ベテラン刑事の主人公(上川)。殺人事件が発生した現場で2体の遺体を見つけるも、凶器を探してから現場に戻ると遺体がひとつ消えていて混乱する主人公。また部屋を出て色々探していると遺体そのものが消えてしまう。さらに混乱する中で後輩の刑事から告げられたのは、とある事件に没頭するあまり幻覚が見えるようになり、今は仕事を辞め施設に入っているという主人公の現在だった。後輩刑事に礼を言い施設に戻る主人公だったが、本当は幻覚などではなく実際に後輩刑事が事件隠蔽のため遺体を隠していたのだった。その違和感に気づいていた主人公は現場に戻り後輩刑事を捕まえる。殺人事件と事件隠蔽の可能性のニュースを施設で眺める主人公にかかってきたのは次の事件の依頼の電話だった。

 

これ結局最後まで「本当はどっちなのか」が分かりにくく作られているけども、たぶん「全部妄想」なんですよね。ドラマとしてのフィクションと妄想としてのフィクションを意図的に混同させてきている感じがしました。いやもしかしたら本当に特命警察なのかもしれないけど、判断のしようがないし判断しても仕方ない。アンチ考察派。

 

実家じまい

趣里主演。母親が亡くなり、古い団地の実家じまいをしにきた主人公(趣里)。母親との確執から一刻も早く実家を処分したい主人公だったが、家の中のものを捨てるなりオークションで売るなりしても、なぜか次来たときには元に戻っている。それは生前母親が団地の住民を助けていたことにより神格化され、住民たちが亡くなった母親を祭り上げていたことによるものだった。団地の住民により物置に閉じ込められそうになるも、なぜか聞こえた母親の声により住民は退散。しかし母親によって主人公は物置に永遠に閉じ込められてしまう。

 

今回のホラー枠。古い団地の孤独な老人たちが結束して何かやらかす、というのはいかにも現代チックなホラーであるんだけども、フィクションとはいえあんまり笑えない部分があって。一番笑えないのは今の趣里の状況かと思うけども。

 

おじさんになりたい

永尾柚乃・松尾諭主演。おじさんに憧れを持ち、実際おじさん(松尾諭)になれる着ぐるみでもっておじさんになる小さい女の子の主人公(永尾)。おじさんになっては公園でコーヒー飲んでベンチで寝ている。そんな主人公の悩みは母親が父親に強く当たられ、時には暴力を振るわれていること。小さい女の子ではどうにもならないことも、おじさんであれば止めることが出来ると思った主人公は、おじさんになり父親に母と別れるように告げ、母を守るためにおじさんのまま抱きしめるも、知らないおじさんに抱きつかれた母親は絶叫。そのまま逃げだしてしまう。着ぐるみを捨て帰宅した主人公は父親と寝ることに。改めて母親に暴力をしないように求めるも、態度が曖昧だったため父親を着ぐるみにすることに決める。

 

小さい女の子がおじさんに憧れる、という非常にほのぼのした入口から出口は自分の父親を着ぐるみにして自分が父親になるというまあまあダークな内容。着ぐるみのファスナーでおじさんを着ぐるみに出来るシステムが最後に明かされることによって「じゃあ最初のおじさんはどこでどう手に入れたんだよ」というホラーが後から追いかけてくるというね。そして達者な子役永尾の背中にはファスナーがついていておじさんが入っているよ、という暗喩だってことですよね。

 

 

ここ数年「原作ありきじゃなくて、世にもっぽいものを作ろう」という感じはする。もう誰もテレビ見てないんだから、の精神でどうかしている作品作ってほしいですよね。フジはもう全然いいところないんだけど、「世にも」がある限りはちゃんと追いかけます。また次回。

 

 

ウルトラクイズの話はお盆に書きます。たぶん。参加するために仕事やめてもいいくらいの感覚だけど、ウルトラクイズのために無職になる人をウルトラクイズ側が望んでいないのがね。

 

ひと振りで

毎年twitterには書いてる気がするんですが「THE SECOND」は面白いんですけど長い。本当に長い。かといって短くしろとは思わないんだけど長いのは事実。

 

仕事終わって帰宅して酒飲みながら録画を追いかけ再生で見始めたんですけど、第2試合で早々に居眠りこきました。アルコールのせいでもあるのですが、それ以前に、今の自分に仕事終わりで見る体力は残ってなかったです。ここ数年はM1も同じようなスケジュールで見るのですが、M1の場合途中2時間くらい気を失ったあとで夜中の3時とか4時まで見ているんだから、そりゃそうなるよなという感じ。翌日(今日)朝から仕事だったので夜中見るわけにもいかず、仕事終わりで帰宅して見ました。

 

んでまあ、びっくりしたんですよ。金属バット優勝したもんだと思ってたから。

 

情報化社会のこの世の中、意図的にシャットダウンしない限りすぐ情報は入ってきてしまう。昨日の夜見るのを諦めたときから、「まあ優勝が誰か分かってもしゃあない」と思いつつ、それでも極力情報は避けるようにしていたわけです。でもうっかりtwitterのトレンドに「金属バット」って入ってるのを見てしまったので「ああ今年遂に優勝したのか」と思っていたわけですよ。

 

そしたら、決勝であのネタ。中盤ほとんどボケなし。最後に大振りの一発。「このネタで優勝したのか!すげえ!」と思ってたら、普通にトット優勝してた。コケた。準決勝で金属バットにしか出せない不穏な面白さで最高点出しているのに、だ。

 

思い出されるのは笑い飯。「鳥人」で大爆笑をかっさらい、「チンポジ」で優勝を逃した2009年のM1。「あえて優勝を狙わず自分たちの面白さを貫き通した」みたいな言われ方をすることがあるが、そんなことは全くないと本人たちが言っている。普段からウケていたネタをかけたけどかみ合わなかったのだという。

number.bunshun.jp

だから今回の金属バットも、やっぱりスタイルがスタイルだけに「彼らの面白さを貫き通した」という評価をされるかもしれないし、自分もうっすらそんなこと考えてしまったけども、どうなんだろう。会場が漫才に、笑いに疲れてきているあの場で一番重たい一撃を食らわせようとした「勝つための戦略」だったような気もするし、特に深い意味はないのかもしれない。

 

トットの優勝に文句なんかつけようがない。ただ、お笑いに「何か」を求めてしまう自分は、金属バットのあのひと振りが最高に刺激的で、ああいうものを見るためにお笑い見てしまうなと思っている。いい番組だった。長いけど。

 

タオルは何処へ消えた~Juice=Juice札幌公演備忘録~

Juice=Juiceの春ツアーの札幌公演に昼夜どちらも参戦してきましたので、備忘録。

 

ハロプロのライブはもうマジ本当に20年くらい振りでマジ緊張しました。前日上手く寝付けなかったもの。最後にZepp札幌で見たハロプロのライブは藤本美貴の最初で最後のソロツアーの千秋楽。いまやママタレの代表格みたいになっているミキティが初々しくロマモーやブギトレ歌っていた頃の話です。神話みたいなもんだな。

 

それはともかく、あまりに久々すぎるハロプロのライブなので、もう勝手が分からない。自分が参加していた頃のハロプロ(主に娘。本体やあややなど)はもうほぼほぼ男祭りで、とにかくあの独特の輪に入るのがイヤでイヤで。傍から見れば自分もその輪の一部であるにも関わらず。しかし年月は流れもはや自分がその一部であることは抗いがたい事実。全てを受け入れる態勢である。だからとりあえずグッズで身を固めるべきだと思った自分は、早朝9時からの物販に並ぶことを決めていたのです。

 

自宅から自動車でススキノへ。駐車場どこにするか問題はライブ前日からずっと悩んでいたが、最終的には勝手知ったるススキノのジャンボな駐車場で一日料金で停めるのが合理的だと判断。迷うことなく車を停めて、小雨降るなかいざZeppへ。

 

開始の9時に間に合えば、まあそんなに時間かからずに欲しいものが買えるだろうという呑気な心構えだったのが甘かった。既にZeppには長蛇の列。思わず「ウソだろ…」と言ってしまった。早朝くんだり馳せ参じたのに、買いたいグッズも買えないこんなライブじゃPOISONなわけです。来た以上は並ばないという選択肢はない。おとなしく並ぶ。

 

現在ハロプロのグッズは専用のアプリから購入するものリストを作っておき、そのQRコードをかざすことで購入できるというよく出来たシステムになっている。そして随時売り切れ状況が更新される。事前通販で買っておけばこんなことしなくても良かったんだけども、そこまで気が回るような人間ではない。だからおとなしく並ぶ。そして売り切れないように祈る。

 

物販会場に入れたのは1時間経った10時過ぎ。リストに変化はない。よし全部買える。そう思った矢先「タオル売り切れ」の報。マジかよ。何はなくともタオルさえあればライブは乗り切れるし、ここでタオル買うことを前提にしていたのでタオルもってきてねえよ。こりゃ参った。内心沈みながらもようやく購入にこぎつける。ランダム生写真×2とサコッシュとペンライト。最低限の装備。最終的には「どれもなくてもなんとかなる」ではあったのだが、タオルはマジで必要。想定よりもかなりかかった物販を一時後にして一旦ススキノ→大通へ。徒歩。

 

大通まで戻った目的はタオルを買うため。別に百均のタオルでもよかったのだが、どうせ買うなら普段使いできるタオルがいいので、無印良品まで行きタオル購入。本当はついでに今札幌PARCOで行われているロバート秋山の「クリエイターズファイル展」を見たかったんだけど、時間にあまり余裕がないため、会場の前だけ通り過ぎて去る。

 

一度装備を整えるために駐車場の自分の車へ。途中軽食を買うためにローソンに寄ったのだが、レジの列に並ばない外国人に対してレジの店員が大声で「ノオオ!」と言っていたのが頼もしかった。それでよい。

 

ライブ会場ではなるべく軽装のほうが良いので、先ほど購入したサコッシュに荷物をまとめ、両手が空く状態で再びZeppへ。既に整理番号順に並べている作業が始まっている。900番台半ばだったので入場するまでにはややしばらくかかった。その間雨は多少の強弱はありつつも振り続ける。傘はライブには邪魔になるだけなので車においてきた。先ほど購入したタオルが傘代わりになり威力を発揮。ありがとうタオル。

 

自分は一般の抽選販売で購入しているので、周りにいる人もファンクラブ経由ではなく一般発売のいわゆる「はじめまして」の人が多い印象。自分も「はじめまして」ではあるんだけど、なんか売れてるグループの勢いを感じる。

 

どうにかこうにかようやく入場。とっととワンドリンク交換を済ませ、会場に陣取る。昼夜2回見ることは決まっていたので、初回はなるべく後ろのほうで体力的に負担をかけない場所がいいと思い、1階後方PA卓の前へ。ちょうどステージのど真ん中で、見晴らしもよく、ステージ全体がよく見える。メンバーの顔までははっきり見えないけど、最初見るには申し分ない位置取り。

 

左隣には自分より多少年配のオジサン。さらに左隣のおそらく初対面であろうこれまたオジサンとハロプロ談義をしているのが「おお、ハロプロの現場だな」と少し懐かしい気分に。そしてライブが始まったわけだが、さらに左前方には自分の狭いパーソナルスペース内でフリコピするオジサン。思わず「いやあ、ハロプロの現場だな」としみじみしてしまった。

 

自分は耳があまり丈夫ではない(昔ライブ会場の爆音を浴び続けた結果一時的に聴力が落ちた経験がある)ので、ライブハウスでは耳栓が欠かせない。今回も耳栓を用意してきたのだけども、あろうことかに車に置いてきた。マヌケすぎる。しかし不幸中の幸いとでもいうのかワイヤレスイヤホンは持ってきたので、外音取り込みモードにしてイヤホンをつけることで事なきを得る。周りは耳栓している人見なかったけども、そういうもんだろうか。

 

ライブの感想は最後にまとめて書くのでここでは割愛。

 

1回目の公演が終わり、自分はそそくさと会場を後にし再び自分の車がある駐車場へエスケープ。1回目の公演で「この荷物でどうにでもなる」が分かったので、今の装備をさらに簡略化すべく戻っていたのだ。で、車について気づく。

 

タオルを落とした。

 

今日はとことんタオルに縁がない。さっき買ったタオルをわずか数時間で落とす。おそらくライブ会場に落としたんだと思うが、もはや見つける術もない。タオルそのものがそこまで惜しいわけではないが、2回目のライブタオル無しは若干きつい。けどまあライブ中にそこまで汗かいたわけではないので、まあなんとかなるだろうという気持ちで2回戦へ。

 

雨足強すぎるだろ。

 

2回目の整理番号は800番台だったので、1回目よりは前にいたが、それでも1回目と同様の時間は並ぶことになる。並ぶだけならいいんだけども、1回目より雨が強い。タオルはない。すなわちこれ濡れ鼠。入場したころには全身びしょびしょ。拭くタオルもない。ハンカチだけは持っていた(大人だね)ので、ハンカチで応急処置を取りながら再び会場へ。

 

先ほどは真ん中らへんで見たので、今度はどちらかのサイドから見ようと左側に陣取っていたが、ライブハウスお馴染み「奥に詰めてください」コールとともに、あれよあれよという間にまた真ん中へ。中央という意味では1回目と同じではあるが、先ほどよりも前方にいるのでステージが少しはっきり見える。結果ライブ中はメンバーの表情まで見えるくらいではあったのでそれはそれでよかった。

 

というわけで前段が長くなりすぎたけども、ライブの感想を大きなネタバレなしでメンバーの雑感とともに残しておきたい。多少のネタバレはありますので気になる人はスルー推奨。あとライブの細かいトークとかエピソードとかは他の人の感想見てください。そういうの書けない。

 

まずは全体の印象として、見映えが良い。それは全員の美しさがとんでもないという意味でもあるが、背の高いメンバーが多いので、ステージに迫力がある。昔Zeppでももクロちゃんを見たときは「みんな意外に小さいなあ」と思ったもんである。一番大きい玉井さんでも160cmくらいなもんで、これはJuiceでいけば工藤さん川嶋さんで真ん中らへんのメンバー。一番大きい遠藤さんは168くらいあるので、もうこれは見映え良すぎ。ホールツアー規模だとそこまで感じないんだろうけど、ライブハウス規模でやる場合、この身長の大きさはかっこよさに直結する。というわけで、ステージ、めちゃかっこよかったです。

 

段原瑠々

現Juice=Juiceを率いるリーダー。圧倒的スキルの持ち主。特に1回目見たときにはモノが違う歌唱力とその歌唱力に呼応するように躍動するダンスにマジで圧倒されっぱなし。古のハロプロでここまでスキルフルな人はいなかった(あややとかは別のベクトルで素晴らしかったんだけども)と思う。アンコールの「Magic of Love」のフェイクは見事過ぎて涙が出てきた。一方で2回目は少し声が苦しそうな印象。声を絞り出している感じがした。ライブ全体を通して歌うパートが多めであり、そりゃ1日2公演したらこうなるよな、と思った。しかしそれでも最後のほうは今出せるチカラを技術と気力でもってぶつけてくる様は「Juiceのこのメンバーをもっと高いところまで連れていく」といわんばかりの気迫にあふれたものだった。ライブを見て好きにならないわけがない。

 

井上玲音

現Juiceサブリーダーの顔面国宝。マジで美しい。段原さんが「国王」ならば井上さんは「女王」と形容するのが何より相応しい。顔も美しいが何より佇まいが美しい。段原井上(いわゆる「れいるる」)というJuiceの2枚看板がいれば世界は平和です。段原さん同様歌唱パートが多いので、やはり2回目は少し出力を落としていた印象。2回目が悪かったという意味ではなく、1回目がとんでもなく高出力だったってことです。CDで聴いてるのかライブで歌ってるのか分からんということがなく、ライブのほうが圧倒的に「良い」という人たち。恐ろしい。

 

工藤由愛

北海道出身の愛すべきタコさん。一昨日のJAPAN JAMでは歌唱せずのパフォーマンスで今日のライブも心配ではあったが、ちゃんと歌えていた。1回目よりは2回目のほうが調子が戻っていた印象。バシッと高音を決めてくれると気持ちいい。ライブ映像では切実な表情で歌うのが印象的だけど、今日は地元公演ということもあってか常に楽しそうな表情でした。ピノコチックなリボンも可愛い。地元公演でエンディング2回とも話を振られていたが、まあたくさん喋りますよね。「キタコイ」で飯田さんに気を使っていた時とは大違いだ!当たり前だ!地元「どんぐり」の名物ちくわパンを差し入れ、地元でもリリースイベントをやりたいと願っていた。お気に召すまま!

 

松永里愛

カッコよすぎる。オチサビを担当することが多く「オチサビの女王」なんて呼ばれているけども、ダンスもカッコよすぎるのよ。ライブ中思わず「カッコええ」「うわあ」と言ってしまったのは松永さんが一番多かったような気がします。随所でこちらの心臓を打ち抜いてきます。あと1回目2回目ともに出力安定。でカッコいいカッコいいと思っていたら急に可愛らしさ見せる箇所があったりで、完全に手玉に取られてますね。最高です。

 

有澤一華

優秀な音楽家。さすがに今回バイオリン披露はなかった。れいるるの歌唱力の影に隠れがちだけど難しいパートを難なくこなしているにも関わらず「そりゃまあできますよ」的なさりげなさでもって裏回しをしている感じ。2回目のアンコール時に「盛れミ」のMVの再生回数が1000万回を超えたという報告がなされたのだけども、直後のアンコールラストの曲で涙ぐんでいたのが印象的。

 

入江里咲

スマイルボンソワ。とにかくニコニコしていてニコニコしていてこっちまでニコニコしてしまうよね。そうかと思えば「甘えんな」って真顔で言ってくるし、どういう情緒で向き合えばいいんですかね。また、そうかと思えば「どこにいるの」って尋ねてこられたら松永さんに煽られて「ここだよりさち!」って叫んでしまうし、悪い女ですよ入江さん。

 

江端妃咲

超優秀なアイドル。前にも書きましたが、自分がこのライブに行くと決心したのは「BLOODY BULLET」という曲の最後に江端さんが「Ah!」と発したからです。というわけでライブ中もついつい目線が江端さんを追いかけてしまいがちでしたが、ずっと優秀。歌上手いダンス上手いそして表情管理上手い。1回目も2回目も出力変わらずの安定感。当たり前ですがライブでは全然不憫じゃないです。ちなみにコレクション生写真を2枚買いましたが、1枚えばちゃんが出て私は思わずガッツポーズをしたのは内緒にしてほしい。

 

石山咲良

「GIRLS BE AMBITIOUS!」でも「様子のおかしい美人」と形容されるくらいには美人で様子がおかしい人という認識でしたが、全然様子がおかしいこともない真っ当な美人です。北海道ということで地元のりんごちゃん(遠藤さん、後述)が煽る機会が多かったですが、普段ライブで煽ってくるのは石山さんなのでなんならもっと煽ってほしかったですね。身長も大きいのでやっぱりステージに映える。あんまり感じたことはなかったのですが、大きいアイドルはステージにおいて最強かもしれない。

 

遠藤彩加里

北海道出身のりんごちゃん。この人は一人だけステージで異様に目立つ。もちろん身長が大きい(前述、168くらい)ということもあるんだけど、やはりダンスの所作が美しすぎて目に留まらないわけがない。そして笑うと童顔で年相応なのに、ステージで見せる色気のある所作と表情は「あれ?ハロプロの中にKPOPの人混じってないか?」と脳がバグを起こしそうになります。映像で見ても素敵だし素晴らしいけど、生で近くで見るあかりんごさんは破壊力半端ない。そんな全てを無に帰するシヴァ神のようなあかりんごですが、昨日はスープカレー初めて食べたって言ってました。かわえええええ。

 

川嶋美楓

侮れないお嬢。見た目可愛らしいしリボンでかいし歌声も可愛らしいんだけど、なかなかどうして天才的なパフォーマンスをします。何と言いますかダンスに艶がある。段原さんの全てが大きく見えるダンス、松永さんの所作の全てがカッコいいダンス、そしてみっぷるの妙に艶があるダンス。映像でも見ているはずなのに、なんというか生で見たときのこの艶。そして実は身長も小さそうで小さくない。全てにおいていい裏切りをしてくるお嬢。歌もいいけどダンスが艶。

 

林仁愛

底が知れない。まだ加入して1年経ってないけども、加入のタイミングでJuiceに快進撃をもたらした「何か」を持っているのは間違いない。既存曲ではまだまだ歌唱パートが少ないので相対的に目立たないのは仕方ないけども、歌う機会が回ってきたときの実力は折り紙付き。歌唱やダンスの表現力はまだまだ先輩たちに敵わないけども、これだけ現時点で実力を持っている子がさらに実力を持ったメンバーに囲まれて成長したとき、この先どのような化物級の存在になるのか想像がつかない。今回のライブでいけば手足の長さは本当に映えていたし、そして大きい。なんならもうあかりんごの身長を抜かして170超えてるんじゃないかと思った。トークパートではナチュラル煽りスキルを存分に発揮していて、そこらへんも大物の片鱗。

 

 

てなことを考えているうちにライブは2回終わっていた。さすがにライブ始まる前は「2回もライブ見たら生きて帰れないのでは」と思ったんですが、なんとか生きて帰れました。「ひたすら楽しいアイドルのライブ」ではなく「カッコよさ可愛らしさ美しさ歌の上手さダンスの上手さ何でもござれの超全方位型ライブ」でした。誰にも何かしら刺さる部分があるという意味で本当にオススメできる。言い方は難しいですが、もうZeppくらいの距離で見られるライブはないんじゃないかと思えば、これは全くもって貴重な体験すぎた。

 

とりあえず「タオル」と「ポップミュージック」*1という忘れ物が見つかるまでは通う、かもしれない。かもしれない。

 

Juice=Juiceの皆さま、ライブに参加した皆さま、そして自分にお疲れ様でした。

 

 

*1:「ポップミュージック」は今回のツアーでは披露せず

称号

「ONE CHANCE」は思った以上にとっ散らかっていて。良くも悪くも。

 

漫才で王者になったことがある芸人が推薦する漫才師が登場し、その面白さを争うというもの。推薦する側の「王者芸人」という括りに関して言えば、ほとんどがM1王者であるがダイアン津田だけ上方漫才大賞王者というあんまり聞かない肩書。もちろん上方漫才大賞が聞かないのではなく、上方漫才大賞に王者って使うの?という話。そこらへんのよく言えば大らかさ、悪く言えばテキトー加減がこの番組の在り方なんだなと思えば色々ストレスがないだろう。お笑いの特番なんて、本来このくらいの温度のほうが楽しめると思うんだけど。

 

「少し大げさで少し金のかかった競うタイプのお笑い番組」的な捉え方でいい。ていうか番組も堂々とそう言ってくれればよかったとすら思う。全然違うと言われてしまうかもしれないけど、「ソウドリ」とか「笑いの金メダル」とか、勝ち抜きバトルをしているような番組の仲間。賞レースだと思えば一家言ある人から文句も出そうなもんだが、そうでないのなら基本笑えればいいじゃないっすか。

 

そんな中でもイチゴに「ゴールデン特番の優勝」という肩書がついたのは少し良かったのかもしれない。

 

イチゴが破壊的に面白いのは、一度でも彼らの漫才を見たことがあれば分かると思う。どう考えても面白い。しかしいわゆる賞レース的なもので評価されるという世界線が見えてこないというのも、これまた分かると思う。そういう芸風。だからこそ普通の賞レースでは取るのが現段階では難しそうな肩書がこういうガチガチの賞レースではない番組によって「面白いことの(それなりの)お墨付き」が早めについたっていうのは良かったんじゃないかな、と。ただまあイチゴくらい破壊的に面白い人たちは、今はまだダメでも、何かしら評価されるときは遅かれ早かれ必ず来るので、ここで中途半端に目立たなくてもよかったんじゃないかって気もするけども。そんなことないのか。

 

というわけで単純に3時間は長かったですが(2時間尺5組くらいでちょうど良かったんじゃないのかね)番組としてはそこそこ楽しめました。タルタル関数が一番得したという意味でMVPはアンタッチャブル柴田でしたかね。

 

単純じゃあない

ドラマ「銀河の一票」が面白いです。てかまあ今期これしか見てないんだけども。朝ドラは見てますが。

 

黒木華が主演。与党幹事長(坂東彌十郎)の娘にして秘書だったが、医者が謎の死を遂げた件に関し追及しようとしてクビ、絶縁されてしまう。落とし物をしたときに助けられたスナックのママ(野呂佳代)に都知事選出馬を打診するも、という流れ。まあ詳しいことはまだTVerで初回も2話も見れる(2話は5/4までだが)ので見てほしい。

 

この脚本、何がいいかっていうと「今のところただの悪人がいない」ということ。「日曜の水戸黄門」ことTBSの日曜劇場は分かりやすく敵役がいて、それに対して立ち向かう勧善懲悪タイプ。分かりやすいのが悪いわけではないし、痛快爽快というのもいいんだけど、そればっかり見ているとやっぱり物足りなくなる。そこにくるとこの物語は一筋縄ではいかなさそう。

 

もちろんメインは黒木華と野呂佳代ですから、現段階で不審死をもみ消した可能性がある幹事長は悪役側である。しかしこれも「本当にもみ消したかどうかは分からない」し、そこにどんな理由があったか明かされていない。早々に主人公を裏切った幼馴染の国会議員(松下洸平)も悪役側ではあるが、1話で裏切った理由を説明しているが、そこに理不尽はなかったりする。今のところ登場人物がみな「自分の理想・理念に従って動いている」わけでただの悪がいない。でも世の中ってつまりはこういうことですよね。

 

今の世の中は思考が単純化しすぎて、本当に善悪の二元論でしか語られない。しかもその判断が「道徳的に」「倫理的に」ではなく、「法律違反かどうか」っていう最低限のルールでしか語られない。まことに荒んだ世の中である。世の中に100%善も100%悪もなかなか存在しないものだ。その間にたゆたうグレーをどのようにジャッジするかは己の頭で考えるしかない。法律はあくまでその最低限のルールであり、物事の判断基準をそのラインに置くのは本来は情けないことだと思う。まあこの話はとりあえずこのくらいで。

 

ドラマに話を戻す。今物語が進んでいるのは、黒木華演じる主人公目線だ。もちろん彼女には譲れない正義があり、その正義に反する行為に見える父親でもある幹事長が許せなかった。これは彼女の側面から見た物語である。しかし裏を返した父親である幹事長の目線からすれば、全く違った見方が出来て、そして幹事長の正義がそこに存在するのではないか。もちろん2話の段階なので、そんなものはなく、単純に悪人の可能性もあるけども。

 

政治も世の中も単純ではない。けど人間はなんとか自分で理解できるように自分の能力に合わせて物事を単純化する。もちろん自分の能力もたかが知れているので、この程度の理解でしかない。このドラマは「単純じゃないものを単純じゃないと受け止め、それを一生懸命考えることが今必要ではないのか」と問われているような気がした。自分の小さい脳みそではこの程度が限界である。だからあとは女優の話。

 

黒木華のドラマってついつい見てしまうというか「見ておいたほうがいいんじゃねえの」と言われている気になる。今回も本当に良い。黒木がこのドラマの「緊張」ならば、「緩和」は野呂佳代。野呂無双。世の中の「そこにいる人」を全部持っていく勢い。本当は野呂佳代はそこらへんにいないけど、いる。凄い。あとは三浦透子。期待。

 

見たほうがいいドラマは見たほうがいい。結論は至極単純である。見たほうがいいよ。

 

私が間違ってました

GW休み中なのでヒマに任せて更新も行っているのですが、同じくヒマに任せて休み中に行ったイベント2つの備忘録。

 

①「奇界/世界 佐藤健寿トークイベント&サイン会in札幌」4/26 コンカリーニョ

「クレイジージャーニー」でお馴染みの写真家佐藤健寿氏のトークイベントが札幌であるという宣伝を見て、どうもチケット取れそうということで行ってきた。

 

コンカリーニョは演劇をやることの多い施設で、個人的には初めて入った。案外広い。当日も200人くらいいたような気がする。年齢層は割と広く男女比も同じくらい。自分含めてやはり「クレイジージャーニー」から知った人が多そう、という感じ。

 

佐藤氏はテレビで見るのと同じく、淡々と自分の撮影した写真について語っていた。当たり前といえば当たり前なのだけど、いろんな場所に行って撮影しているのによく覚えているなあとか思ってしまった。よく考えたらこういうイベントも数多くこなしてある程度喋ることも決まってるわけで、喋れないなんてことはない。

 

出てくる写真は「クレイジージャーニー」で見たことあるものから、「なんじゃこりゃ」というものまで様々。印象的だったのは「今撮らなければなくなってしまう(変化してしまう)ものも多く、撮影に忙しくまとめるという作業がなかなかできなかったけども、コロナ禍で移動の制限がかかったことでまとめることができた」という話。コロナ禍で基本ヒマだったのに部屋の片づけを少しもできず「もう一生無理」と諦めた自分とは雲泥の差である。

 

90分のトークはあっという間に終了。その後サイン会はあったのだけど、ここで本を買ってサインをもらってもおそらく読まないと思ったのですごすごと退散。こういうところが良くない。「何のためにイベントやってんのか分かってんのかお前」と言われても反論する言葉が出てこない。でも自分の部屋はもう片付かないのだ。勘弁してほしい。

 

②「プレバト才能アリ展」4/22~ 大丸札幌店7階

TBS系で放送されている番組「プレバト」。芸能人が様々なジャンルに挑戦し、その道の一流講師に査定を受けるという番組。十年以上続いている番組で芸能人が創作した作品および講師のお手本が一堂に集まり展示されるイベント。全国を巡回しているがこの度札幌に上陸。

 

「プレバト」を見始めたきっかけは忘れてしまったが、気づいたら毎週見ている番組。夏井いつき先生の俳句の添削はこの番組の名物であり、一切俳句とか作らないけども勉強になる。

 

会場では俳句も展示されていたが、さすがに俳句は優秀な句が並べられているだけで、正直この場で見なくてもいい感じ。やはり水彩画や色えんぴつ画など、ビジュアルに訴えるものが見ていて楽しい。

 

水彩画はテレビで見ていても「みんな上手くて差なんかないじゃんか」と思っていたが、実際展示されているものを見てもその気持ちは変わらない。しかし大きく違ったのは「先生のお手本は芸能人の作品に輪をかけて上手い」ということ。正直テレビで見ていても「そりゃ上手いだろ」とか「もうAIに描かせてるんじゃないか」とかテキトーなことを言ってたわけですが、実際展示されているものを見ると、桁違いに上手い。私が間違ってました。鼻水出ちゃった。

 

一番印象に残ったのはくっきー!が描いた色えんぴつ画の「チャーハン」。いつもは浜ちゃんが絵の中に入り込んでいるが、このチャーハンは色えんぴつ画の講師三上先生が描かれていて、そして激似。このクリアファイルがあれば迷わず購入したが、なかったのでスルー。どんな絵が見たい人はこちらの記事から。

news.livedoor.com

やはりテレビ見るだけでああだこうだ言っててもダメですね。先生の絵は桁違いに上手い。反省した。けど今更テレビ見ながらああだこうだ言ってる生活をやめることはできないので、今後も「どうせAIに描かせている」とテレビの前でうそぶきます。

 

ジジイてめえお呼びでないぞ

ドラマ「GTO」が28年ぶりに連ドラ復活ですってね。悲報である。

 

これを読んでいる同世代の方に説明は不要のような気もするが、万が一若者が読んでいる可能性もあるので簡単に説明。「GTO」は反町隆史主演の漫画原作のドラマ。当時「少年マガジン」に連載されていた原作漫画が大ヒット作となり、その勢いを受ける形でドラマも制作されこれまた大ヒットとなった。俳優反町隆史の代表作でもあり、のちに反町と結婚する松嶋菜々子との出会いの場でもあった。まさに反町の人生を大きく変えた一作である。

 

ドラマ放送当時高校生だった自分は少年マガジン読者でもあり、リアルタイムで原作を読んでいた。だからドラマもなんとなく見ていたし、いまだに反町自身による主題歌「POISON」は酔っぱらうとカラオケで歌うくらいの直撃世代ではある。しかし当時から自分はひねくれていたこともあって、内容に関してはけっこう半笑いで見ていた記憶がある。自分にとっては「美味しんぼ」も「GTO」もギャグマンガのカテゴリ。だからストーリーそのものを神格化しているとかはないし、感化もされていない。案外こういう人も多いのではないかと思っている。

 

そのことを差し引いたうえで「これ自分の世代より下の誰が見るの?」なんだよなあやっぱり。リメイクでもなく続編。反町続投。直近でいえば目下制作中の「踊る大捜査線」の映画と同じパターン。

 

今回の件は、反町がコメントでも挙げていた通り武田鉄矢の代表作でもある「金八先生」との比較がしっくりくる。「金八」は作中の坂本金八が定年になるまでドラマが作られた。作中の金八と同じく武田鉄矢が老けていくことによって、初期の金八とはまた色合いの違った面白さがあった。かくいう自分も初期の金八を当時見ることなく第4シリーズ(風間俊介を一躍有名にした兼末健次郎のシリーズ)を見て衝撃を受けてファンになったわけで、今作の「GTO」を自分より下の世代がすんなり受け入れてたくさんの人に見られる可能性がないわけではないと思う。リメイクではないので脚本次第だとは思うが。

 

ただ自分にはどうしても「自分と同世代のオッサンオバサンが、かつてのノスタルジーを満たすもの」にしかならないような気がして、だったら思い出は思い出のままにしておくほうがいいんじゃないかって思ってしまうのだ。でもこういう話ってドラマを作る際にさんざん議論されているとは思うのです。素人のオッサンが秒速で思い浮かぶ発想は、ドラマの制作側に浮かんでいないわけがない。だからこそ、そこらへんを意識しすぎるがあまり、色々中途半端すぎて「結局誰に向けたドラマなんだよ…」みたいなことも起こる。リメイクや続編は常にこういうところの戦いなんだろう。

 

正直なところ、ドラマはもう完全に飽和状態なのだ。良い原作の小説・漫画・アニメは既に作り尽くされ、「こんなんドラマにするのかよ」っていうものまでもう作り尽くされている。オリジナルドラマは当たりはずれが大きく、よっぽど金をかけて成功することが見込まれないと作られないので配信の独壇場。こうなると地上波では実績のある脚本家のドラマしかオリジナルで放送されない。ただその実績をいまどこで積むんだよ、というは話にもなってくる。じゃあ他にやることないんでリメイク続編リバイバルでも、つう話は気持ちとしてよく分かるんだけど、「じゃあもう再放送でよくないか」って誰か勇気出して言えればいいのにね。

 

なんにせよ「GTO」の続編が作られるほど地上波のドラマは来るところまで来たつう話である。どのくらいの人がこれをポジティブなニュースとして捉えているのだろうか。言いたいことも言えないこんなブログじゃポイズン、というマインドで書いてみた。