さよならだけがじんせいだ

高城れに、結婚する。なんて目出度いことだと思う。

 

現役アイドルでありながら、29歳という年齢でもある高さんが堂々と結婚を発表できるというのは、モノノフ(ももクロファン)である自分からしても「時代は変わったのだな」と思う。アイドルというものは疑似恋愛の対象となり、恋愛禁止を公言しているグループもある中で、「誰かのものになる」というのはアイドルの定義と相反しているのかもしれない。けれど、高城れには(そして相手の日ハム宇佐見は)祝福されたのだ。そのことがもう素晴らしいことでしかない。

 

ももクロは今年「アイドルの向こう側」というドキュメンタリー映画を公開した。元々はTBSのドキュメンタリー番組の1本であったが、完全版として映画にした。自分も仕事の合間を見つけて、観に行った。テレビで放映されたものも見ていたので、途中少し居眠りこいたことは秘密にしつつも(仕事の忙しさに負けた)、しっかりパンフレットも購入している。

 

映画の中で、ももクロ4人が結婚について語っている場面があり、高城がこんなことを述べている。パンフレットより抜粋である。

 

(来年が30歳になるという話を受けて)

高城「いや、わかんないよ。本当にそのときには結婚しているかもしれないしね!」

高城「ヤバっ、勢いで言っちゃった(苦笑)。見込みが壊滅的にないのに…。」

 

映画の中でももクロ4人での対談がなされたのは2021年の秋。高城は交際2年を経て結婚に至ったことを公言しているので、「結婚の見込みが壊滅的にない」というこの発言は嘘になる。もうこの時点で結婚を意識していたのは間違いないだろう。

 

もちろんこの発言を受けて「モノノフを裏切った!」なんて言う気は毛頭ない。そりゃあ言えることと言えないことはあるのだ。高城れにという女性が誰よりもももクロそのものとモノノフを愛していることは、モノノフならば誰もが知っていること。これは裏切りなんかではない。そんな彼女ですら、言えることと言えないことの分別がついていたということ。そして、ちゃんと一人の女性として恋愛を育んでいたということである。偉い。悪い言い方をすれば「ちゃんとやることはやっていた」のだ。

 

そこにきて、クソテレビ批評家気取りの自分ときたらどうだ。やるべきことを何一つやっていない。週に一度の休日ときたら、一週間分の家事雑務をこなし、そして残りの時間でひたすらテレビを見たりラジオを聴いたりしているだけだ。幼馴染を通じてキレいな女性とメシ食ってるべきなのに、今日「ボクらの時代」一気に8本見たぞ。これが40代独身男性のやることなのか。絶対に違う。同い年のタッキーがジャニーズ副社長の座を退いてtwitterで冒険家名乗っている(偽物かもしれないけど)のに比べて、テレビ側から「テレビ批評家気取り」というレッテルを貼られてまで何やってるんだろうなと思いますね。しみじみと。

 

もはや生きていることに負い目しかないけど、来週の「城塚翡翠」が気になるから生きるんですよ。その程度の人生。