面白い面白い面白いみーんな面白い

気づいたら3月ですよ。もう2023年3月とかヤバいですね。タモリ倶楽部終わっちゃうよ。

 

タモリ倶楽部」終了のニュースは衝撃だったけども、タモさんももう77。「いいとも!」が終わったのももう9年も前の話。「いいとも!」と「タモリ倶楽部」が同時期に始まっていることを考えれば、ずいぶん長く続いたもんだなあと思う。

 

今後「タモリ倶楽部」がサブタイトルとして掲げていた「FOR THE SOPHISTICATED PEOPLE」、洗練された人々に向けてのテレビ番組はもう登場しないのかもしれないだろなあ、という一抹の寂しさはある。どうでもいい話ではあるが、「SOPHISTICATED」という単語を使う機会はタモリ倶楽部を語るときと、SPEEDの曲「Sophisticated Girl」を歌うときくらいだろう。歌ったことないけど。

 

そんな去り行く「タモリ倶楽部」を思いつつ、仕事でヘロヘロな自分が今日書くのは「ラフ×ラフ」の話です。アイドル興味のない人は解散していいですよー。

 

「ラフ×ラフ」とは元テレ東のテレビプロデューサー佐久間宜行が手掛けるアイドルグループ。なぜバラエティ番組のプロデューサーである佐久間氏がアイドルを手掛けているのか、経緯をざっくり説明してみる。

 

元々佐久間Pがテレ東で担当していた「青春高校3年C組」という番組があり、その番組に参加している女の子が集まって「3年C組アイドル部」という部活(学校がコンセプトの番組だったので)を結成。実際にCDデビューもした。しかし番組終了に伴いアイドルとしての活動は終了する。

 

しかしアイドル活動を諦めることができない出演者の中の5名が、佐久間Pに直談判して「自分たちをプロデュースしてほしい」と直談判。実際に歌唱やパフォーマンスを見るも、そこに本気度を見いだせない佐久間Pは「アイドルプロデュースはやるけども、全員オーディションから参加してこいや」と、アイドルオーディションを開催。そしてオーディションに合格したのはそのうちの2名と、新規にオーディションに参加し合格した7名の計9名。これが「ラフ×ラフ」である。一連の経過はラフ×ラフの公式YouTubeに全て残されている(これを書いてる時点では)。

 

自分はこのオーディションを逐一追いかけていた。平日夕方の時間帯は追いかけられていなかったけども、深夜に格下げになり北海道でも放送された「青春高校3年C組」の最後の1年間はそれなりに楽しく見ていたので、その出演者たちがどのようになっていくのか、というドキュメントとして単純に楽しめたし、またオーディションの最終審査には「模擬バラエティ審査」があり、そこでの振る舞いが想像以上に「できた」人たちで、少し興味が沸いたからだ。

 

昨年冬くらいから少しづつデビューに向けての様子が更新されていき、そして3/9に配信曲でデビュー、お披露目イベントが池袋で開催される。めでたいことである。

 

デビュー間もないアイドルを下支えするのは、なんといっても「金払いのいい客」である。現場に足しげく通い、惜しみない声援を贈り、グッズや握手券に対して湯水のように金を注ぎ込み、そしてアイドル本人や運営側に名前や顔を覚えられ「太客(トップヲタ)」としての地位を確立する人たちが確実にいる。申し訳ないが自分にはそこまでの情熱も時間も金銭もない。

 

何しろ自分には「ももいろクローバーZ」という絶対神が存在しているし、出自はモーヲタだし、今更新規でアイドルを応援することが許された立場ではないのだ。時間も金もないオッサンができることといえば、PCの画面をただまあなんとなく眺めてニヤニヤしながら、感想をブログに書きなぐるくらいである。キモくても近づかないから許してほしい。

 

というわけで9人のメンバーに対する個人的感想を書きなぐっておきますので、興味のある方はご覧ください。興味のない方は三谷幸喜の「Beginner」でも見といてください。最終的に三谷幸喜が歌ってくれるくらいのアイドルにはなってほしいです。

www.youtube.com

・名前(読み 呼称 メンバーカラー)

 

齋藤有紗(さいとうありさ ありさ パープル)

齋藤有紗|Member|rough×laugh

ラフ×ラフのリーダー。21歳。「青春高校3年C組」の生き残り組のひとり。3C時代はお世辞にも目立った存在ではなかったのだけども、オーディションでバラエティ番組を手掛ける佐久間Pに対してオリジナルのフリップネタを披露し、しかもそこそこちゃんと面白いという秘められた才能を爆発させ強烈なインパクトを与える。いまいち本気度が見えなかった3C組の中で、明確に「何かしてやろう、変わってやろう」の意図を持っていたことが合格に繋がりリーダーにも指名された。ラフ×ラフのアイドルとしての指針を示した存在だとも言える。現時点でのアイドルとしての資質は未知な部分が多いけども、大喜利ではいかんなく実力を見せつけるバラエティ適性は○。黙っていれば首長美人。

 

佐々木楓菜(ささきふうな ふーちゃん ホワイト)

佐々木楓菜|Member|rough×laugh

オーディション組。17歳。佐久間Pが合格発表のときに「周りに応援したい気持ちにさせる」という評をしていたが、まさにその通り。自分のカラーが現時点で強く出ているわけではないがメンバーカラーのホワイトが示すように、まだ何色にも染められていない無垢さを持っている。CreepyNuts風に言えば「のびしろしかないわ」。バラエティ適性は他のメンバーに比べればまだまだだろうが、アイドルとしては十分な素質。可愛がられ属性はファンがつきやすそう。

 

高梨結(たかなしゆい ゆい グリーン)

⾼梨 結|Member|rough×laugh

オーディション組。21歳。思春期のときに抱いたコンプレックスを解消すべく自分磨きに邁進。その努力と情熱でオーディション合格を勝ちとる。ラフ×ラフの広報を自任し、ラジオにおいては進行を、YouTubeで行っているバラエティ番組対策シミュレーションでは言葉に詰まったメンバーのアシストに入るなど、いち早く自分の立ち位置を確立した有能な人材。RPGのパーティでは間違いなく回復補助役であり、そこにいることでパーティの安定感が増す存在。根強い固定ファンがつくタイプ。役割が「安定」なのでしばらくは見られないだろうが、そのうちはっちゃける姿も見たい。

 

永松波留(ながまつはる はるるん エメラルドグリーン)

永松波留|Member|rough×laugh

オーディション組。16歳。福岡出身。オーディションでは歌声と人柄を高く評価されての合格。地方出身ということもあるのか、また若さゆえなのか、オーディション時から現在に至るまで驚くべきスピードで垢抜けていくそのポテンシャルの高さに期待をせずにいられない存在。数年後えげつないくらいのスターになっている可能性があるロマン砲。ひとつだけ難があるとすれば、メンバーカラーはどうにかならなかったのかエメラルドグリーン。高梨のグリーン、ファンカラーの黄緑と合わせて緑渋滞しすぎ。そして個人的に緑にはいささかの抵抗感が…

 

夏目涼風(なつめりょうか りょーか パステルブルー)

夏目涼風|Member|rough×laugh

オーディション組。17歳。陽のオーラを持っている正統派。いわゆる「高校生組」(佐々木・永松・夏目・林・藤崎)はまだまだ未完成の部分が多いけども、夏目に関しては既に自分のスタイルが出来上がっており、レベル上げをしなくても最初からパーティに加えても戦える即戦力感。事実先日出演した「ありえへん∞世界」ではきっちり仕事をこなしていたように見えた。時にバラエティ過ぎるラフ×ラフにおいて、アイドルとして立ち位置を守ってくれそうな存在。攻撃も守備もできる器用さも見える。

 

林未梨(はやしみり みりりん レッド)

林未梨|Member|rough×laugh

オーディション組。16歳。ラフ×ラフオーディション最大の収穫だと勝手に言い切ってしまう。ビジュアル、度胸、大喜利、どれをとっても一級品。よくもまあこんな逸材がいままで見つかってなかったなあと思えるくらいに強い。バラエティの能力においてはおそらくラフ×ラフ最強。歌唱やダンスといったアイドル能力は逆に不安が残るが、そんな不安を吹き飛ばすくらいに強い大喜利。現役最強大喜利アイドルの渋谷凪咲を脅かす存在だと思う。林が見つかっただけでもラフ×ラフの存在意義がある。

 

日比野芽奈(ひびのめいな めーな ピンク)

日比野芽奈|Member|rough×laugh

「青春高校3年C組」生き残り組。21歳。芸歴既に10年以上。ラフ×ラフでただ一人wikipediaの個人ページがある。「3C」時代にはドラマ「あなた犯人じゃありません」で主演も務めており、ひとりだけ経験値が他のメンバーの10倍くらいある。最初に佐久間Pに助けを求めた張本人でもある。知名度、実績ともにグループ随一なのにも関わらず、日比野に圧倒的に欠けているのが「自信」(と友達)。自分のやることなすことに自信が持てず、くよくよするし、すぐ泣く。佐久間Pはオーディション合格発表時に「(何度も泣く姿を見ているので次は)嬉し涙にしてあげたい」と語っていたのが印象的。普通に考えればリーダーになのだろうが(3Cでは学級委員長というポジションを与えられていたし)、そこをあえて背負いすぎることのない立ち位置に置いた佐久間Pの優しさよ。もちろんラフ×ラフは9人の物語ではあるのだが、日比野個人の再起というストーリーを背負っている。オッサンが一番感情移入しやすいのが日比野。千鳥ノブの後ろ盾があり、アルピー平子にtwitterをフォローされているのも日比野。

 

藤崎未来(ふじさきみく みくちゃん ブルー)

藤崎未来|Member|rough×laugh

オーディション組。17歳。合格発表時はリモートで事態が呑み込めていなかったのが印象的。運動神経の良さもさることながら、高校生にして大喜利スキルに長け、答えを真顔で発表するというツボも心得ている。そして何より大喜利の答えが鋭角気味に入ってきて面白い。大喜利に関しては林藤崎斎藤が3トップ。ラフ×ラフのラフは「Rough(粗削り)」と「Laugh(笑い)」の意味なのだけども、この名前を体現した存在が藤崎じゃないのかなと。「ゴッドタン」でAKB役として登場したときには髪型が違って最初気づかなかったことは謝っておきたい。

 

吉村萌南(よしむらもなみ もなみん オレンジ)

吉村萌南|Member|rough×laugh

オーディション組。20歳。過去に「ラストアイドル」のオーディションを途中で辞退していたが、夢を諦めきれずに再びオーディションへ。3次審査のときは短期留学中でカナダから受けていたのが印象的。おっとり垂れ目で背も小さいので非常に覚えやすい。「もなみんビーム」という集団芸の持ちネタ(ビームを発するとメンバーがとろーんとする、というもの)があるが、イマイチ使いこなせていない気がする。オーディションの時はもう少し快活な感じがしたのだが、もなみんビームに自分のキャラまで吞まれている気がしてならない。とにかく早めにもなみんビームの処遇だけは決めたほうがいいと思う。これだけ本当に書きたかった。あと百人一首や国旗の暗記などの特技があり、学力系の仕事もこなせそうなことも添えておく。

 

 

というわけで9人。興味を持った方はイベントに足を運んであげてください。自分は札幌で仕事してます。誰に頼まれたわけでもなく、こんな文章書くくらいには応援してます。あと、もうちょっと通常のブログの更新はしたいと思ってます。