天才的

・ロンドンハーツ
旬の芸人ドッキリ企画。各々がそれぞれ違うドッキリに遭う(というかドッキリであったことに当日その場所まで気付かない)さまを放送。ドッキリの中身そのものはいたってシンプルなものだったけども(ロンハーが誇る大掛かりなドッキリではなかったという意味で。中身はすこぶる良い)、「収録当日自分のVTRを見て慌てる」というリアクションを引き出すために、芸人サイドに「あの件ではないか」と思わせる「捨てドッキリ」(いきなりカンチョーを食らう)を全員に仕掛けているというのはひたすら感服。その発想が素晴らしい。


ロンハーのどっきりの真髄は大掛かりであるとともに繊細なところだろう。田村淳の悪魔的な思考回路が、どうすればより面白くなるかを大雑把ではなく的確に突いてくる。どっきりというジャンルは世界的に認知されているジャンルではあるが、「ロンハー」という番組ほど発想がねちっこく巧みな構成のどっきりはなかなかお目にかかれないのでは、と思う。