いいひと。

「そんなバカなマン」がレギュラー放送に。


旧知の仲であるバナナマンバカリズムの3人によるバラエティ。単発で何度か放送があったが、このたびレギュラーになり。初回に放送されたのが「パシフィック・ヒム」。映画「パシフィック・リム」のダジャレなのだが、パイロットに扮した設楽とバカリズムが、女性の前ではカッコつけて本来のポテンシャルを発揮できない日村をコントロールしてゲストの女性に告白させるというもの。簡単に言えば設楽とバカリズムの指示に従って日村が珍奇な行動をとるというコーナー。単純だけどすげえ面白い。


このコーナーのいいところは、もう単純に面白いということなのだけど、それ以上に「日村さんが素直すぎる」ところである。設楽統とバカリズムという実に頭のおかしい人(褒め言葉)が発想することに従う日村という構図において、「それやるの?」というような結構突飛な指示がガンガン出てくるわけだ。そこに何の躊躇もせずに、指示されたことの必ず上を超えてくるような行動ができる日村の芸人としてのポテンシャルは言わずもがな、もうそこを通り越して「そんなに素直になかなかできないよ」と感動すら覚えてしまう。


「設楽・バカリズムの指示だから必ず面白くなる」という信頼がそうさせるのか、それともそういうスイッチが本当に入ってるのかは分からない。このコーナーだけでも「そんなバカなマン」は見る価値のある番組。単発時のほかのコーナーは正直そうでもなかっただけに、今後このコーナーと肩を並べる、あるいはそれ以上のコーナーが出てくるともっと上の時間帯に来るんじゃないのかなと思えてしまう。まあ「ヒム」に関しては知名度が上がってしまうとドッキリでもなんでもなくなってしまうから微妙ではあるんだけど。


同じ時間帯の並びに深夜に移動した「ミレニアムズ」(月曜)がある。同じ時間帯に並べてしまうのはちょっと可哀想な気がするなあ。見ることの出来る方は「パシフィック・ヒム」だけでも是非。