俺の人生ロスタイム

ロス:タイム:ライフ
先週で終了した「SP」に代わって始まった1話完結のオムニバスドラマ。死の間際に人生のロスタイムを与えられた主人公は、そのロスタイムをどう過ごすかというのを別々の主人公によって描かれる。初回は瑛太演じるカメラマンの話。内容は割愛。


「ロスタイム」のルールについて取り立てた説明もないままドラマが始まり、主人公と同等の戸惑いを視聴者に与えるのはなかなか面白い趣向。本当に何の説明もなく、しかもサッカーの中継を見ているような実況が入る(但し序盤だけ)のも笑った。さすがに全編入るのはキツいが、最初に入るぶんには面白いと思える。


同じルールではあるが、死ぬまでに与えられたロスタイムをどう過ごすか、というテーマはやはり「世にも奇妙な物語」を想起させ、ロスタイムになるとサッカーの審判たちが極力無表情で登場するというシュールさも「世にも」の空気に通じている。そして「SP」は幾分メジャーな空気のあるドラマだったが、今回は深夜枠らしく実験的要素も感じる。残りの8話も楽しく見ることが出来そう。


ところで「SP」であるが、最終回にて堤真一演じる尾形までもが黒幕の一人なのか、という含みを持たせたところで終了。4月にスペシャルが放送されることが既に決まっているし、続編ないしは映画化の布石が充分になされているのはやはり数字の強みだろうか。個人的には最終話で一旦きっちり決着をつけて、続編を作るにしても別のアプローチが出来るようにしておくべきだったんじゃないかと思っている。続編を作りたいというスケベ心丸出しの伏線は、商売っ気が見えてなんか萎える。


珍しく放送局が全て違う短文感想でした。