その変更はもしかして


発掘!あるある大辞典」がこの春にリニューアルされるらしい。その名も「発掘!あるある大辞典?」だそうだ。ひねりもへったくれもない。そう言えば同じような「?」になった「特命リサーチ200X-?(セカンド)」もこの春で打ち切りのようだ。なんだ、「?」がつく番組はふたつ以上あってはいけないのか?そういや「ジョーシキの時間2」(これは表記が2)も打ち切りになったなぁ。どっちも日テレの番組か。でも「あるある」はフジ。

「?」の変更点は端的に言えば番組内容ではなくキャストの変更である。志村けんがヒロミに代わって司会に登用されることになった。マチャアキだけは続投らしいが、番組の顔だから至極当然ともいえる。もうひとつは菊間アナから梅津アナへの変更。さて、この変更点、何か大きな変革をもたらすのだろうか?

サンスポの記事によれば、志村は胃潰瘍を患ってから健康に気を使うようになったらしい。知らなかった。ていうか志村によっぽど興味がない限り知らない情報である。志村が胃潰瘍を患ったことすら知らなかった。それゆえ、芸能界の中でも健康に気を使うことで有名な志村を司会に据えることで番組の強化を狙ったらしいのだ。

この話を聞くと、なんだか至極もっともな話にも思えるが、自分はなんだか腑に落ちない。なぜか?それは「じゃあ今までなぜヒロミだったのか?」という疑問が生じるからである。まあ、「あるある」の番組が始まった7年前のヒロミの活躍ぶりは今とは比べ物にならないほどテレビに出演していたように思えるが、それでも「健康番組」にヒロミを据えておく理由があまりわからなかった。それでも根気強くというか今まで残しておいたヒロミをここにきて切り捨て、志村に乗り換えるというその「今更」感がどうにも不自然なのである。

また、ヒロミから志村に変更するということは、正直な話ギャラだって高くなるだろう。ヒロミだってそこそこいいギャラをもらっているはずだが、そうにしたって志村ほどではないはずである。なのに、志村に変更するということは、この改変、けっこう気合が入っているのではなかろうかという推測も出来る。しかし、自分が考えるに、どうもこの「安いリニューアル」は「打ち切りへの助走」のような気がしてならない。

裏番組の「行列のできる法律相談所」はなかなかの強敵である。というか、最近は行列の勝ちっぱなしであると言っても過言ではない。それは行列に勢いがあるという理由ももちろんあるが、番組リニューアルの目的でもある「マンネリ」が一番の原因であろう。その「マンネリ」の原因はどう考えても、この番組に端を発した「健康番組」の乱立であり、その元祖ブランドとしての勢いがなくなってきたからである。なのに、マンネリの原因を番組内容にあるとしながらも「健康」を中心にした上で健康にゆかりのある(らしい)志村にキャスティング変更を求めてくるあたり、どうも「真剣に改変する意欲がないのではないか」と思ったりするわけである。本気で勝負にかかるなら、もう「健康」ネタを捨ててもおかしくない。

もちろん健康ネタを取り扱わないようになるなら、「あるある」のブランドを使わずに全く新しい番組を立ち上げるんだろうが、そうしないのだからリニューアルでまだまだ「健康」ネタがいけると踏んでいるのだろうか。それとも、新しいネタが見つかるまで死刑執行を先延ばしにしているだけなのか。いきなり新しいことをやるよりは、下がってきているながらも安定した数字のあるあるで延命なのか。

どっちにせよ、ヒロミの首を志村にすげかえたくらいでは大幅な視聴率回復は見込めるところではないと思う。そんなことは制作している側のほうがよっぽど分かっているはずだ。にも関わらず平気でこんなリニューアルをしてくるのは、真剣にやる気がないのか、それとも贅沢な延命措置なのか。別にどちらでも構わないのだが、そんな安易な考えではやっぱりどうにもならないと思うわけで。


と、長々書いて結局言いたかったのは「2」の番組なんてロクなことにならんという話だったのだが、ここまで書いたところで「あ、『東京フレンドパーク2』ってすげえ長寿」ってことを思い出してしまった。今更書き直す気にもならんので、やっぱり結論は「2はロクなもんじゃねえ」でOKです。




井上和香鈴木あみ(現在亜美)と同じ高校だったってね。
自分の体験だと、同級生だった女の子が某ホットドックプレスに
「札幌の美人」みたいなので載ってたことがあったくらいです。