気にしたら負けなんだろうが

久々の更新に「ためしてガッテン」の話題というのは相応しいのかそうでないのかは分からない。自分のサイトらしいといえばらしい気がするけど。


「あるある」捏造以降、いわゆる「生活情報番組」は悉く消えていった。トップランナーであった「おもいっきりテレビ」もリニューアルして生活情報番組の側面はやや形を潜めた。今でも健康情報を発信してはいるようだが、その頻度はかつてに比べて減ったように思う。


その点で「ガッテン」は「あるある」ショックに揺るぐことなく相変わらず生活情報を発信している。先週のテーマが「焼きそば」で先々週のテーマが「しらす」だった。自分はこのどちらも見た。


自分には生活情報番組を毎回チェックする習慣はない。気になったテーマ(自分の場合は主に食べ物関連)の時だけ見るようにしている。しかし、こういう番組を毎週欠かさず見ている人ってのは間違いなくいる。「あるある」や「おもいっきりテレビ」で紹介したものがきれいに消えてなくなる現象は、テーマに限らず番組そのものの固定ファンが毎回信じて買っていた証拠だろう。


んまあ、生活情報番組を毎週見ている人のことがテーマではなく、自分のようにたまにしか見ない人がたまたま気になるテーマが続いて2週連続で見てしまったときに、単発で見ていたときにはあまり気にならなかったことが妙に気になるという話を書いてみたい。


「ガッテン」の場合は、どうも「上手いこと言いたい」人がいる一方で「あんまり言いたくない」人が混在しているのが気になる。


ガッテンではそのテーマについてゲストにガッテンしてもらった後、ゲストにその日のまとめを書いてもらって発表する時間がある。ゲストの2名は当り障りのない感想を発表するのだが、レギュラーの山瀬まみはこのまとめにおいて異様に上手いこと言いたがる(但し実際に上手いかどうかは別)。その一方で番組としてのまとめを小野アナウンサーが発表するが、これも異様に上手いことまとめるのである。そして肝要なのは、この両者が発した「上手いこと」は数分後確実に忘れるのである。もちろん今自分は覚えていない。単発で見ていたときはスルーしていたが、連続で見るとこれはとても気になるポイントだということに今更ながら気付かされた。


その一方で、テーマのセクションに題されたシャレはかなりヌルい。「全然違う」を「麺麺違う」、さらには市販されている焼きそばでおいしい焼きそばを作ろうという困難な試みを「ミッション・麺ポッシブル」とは、やる気がないのもいいところである。これらも記憶には当然のように残らないのだが、公式サイトにタイトル付きで載っているので再現が可能。


番組として物凄く気合を入れた上手いことを言おうとしている一方で、とてつもなくやる気のないダジャレを何の恥ずかしげもなく堂々と披露するこの落差。個人的にはこの気合の入り方のズレに、なかなかガッテンできない。