よければ一緒に

土日に見たテレビ番組の感想を久々に普通に書いてみたいと思う。

ミュージックフェア21
坂本冬美が「また君に恋してる」を披露。改めて聞いてみたらやっぱり曲がいい。昨今のカバーブームは徳永英明の一人勝ちであるが、結局カバーは「曲がいい」に尽きるわけで、徳永英明だけ売れているというのはなんだかよく分からないと個人的には思ってしまう。そもそも、徳永英明のカバー、どれも同じで眠くならないか?


・さんまのまんま
所ジョージ。世界で一番明石家さんまの取り扱いが上手いのは所ジョージだろう。今回は55歳直前のさんまに対して「年相応」をテーマにやりたい放題。それっぽい恰好をしたら55に見えてしまう不思議。こう考えるとさんまも所もやっぱり若いんだなあと思う。そしてまだ結婚を諦めていないさんまはやっぱり凄い。


めちゃイケ
マツコデラックスと「近くへ行きたい」。企画そのものはマツコの面白さを存分に生かしており充分に面白かった。マツコにミッキー吉野の扮装をさせてBGMにガンダーラを流したりするなど芸の細かさも目立ったが、マツコに弁慶の扮装をさせた人の天才っぷりが際立っていて死ぬかと思った。似合いすぎる。つうかもう弁慶にしか見えない。


たかじんのそこまで言って委員会
メディア論SPということで、田原総一朗や手嶋龍一などの豪華パネリストを迎えての放送。途中からはビートたけしも合流。


ゲストが非常に豪華でそこそこ見応えもあったのだけど、逆にゲストが豪華すぎて「え?これで終わり?」という消化不良感が否めない。普段のパネリストプラスアルファの構成がいかに1時間半の番組の密度として優れているのかが逆によく分かった。


爆笑レッドカーペット
ブームに乗っかってレッドカーペット芸人でなぞかけの大会を始めたときには「ああ、もう番組も末期なのか」と思ってしまったが、予めなぞかけに向いていない芸人をぶち込んでおくことで「なぞかけが出来ない人はどう対処するのか」という逃げ道を用意しておいたのは巧妙だったなあ、と。ちなみに優勝はねづっち。当たり前すぎて笑える。


情熱大陸
600回を迎えての放送。爆笑問題を2週に渡っての特集で、1週めは田中裕二。田中が「非凡な凡人」であることをカメラが追う。いまや「情熱大陸」は他局のバラエティがよくパロディにする番組となったわけだが、そのパロディにしやすい要素のひとつとして「マジメに追いかけているが故に、ちょっとした取材対象のしょっぱい部分も見え隠れする」ことがあるんじゃないかと思っている。取材対象もスタッフに気を許すからこそのカッコイイこと言ってみたりするわけです。


しかし田中裕二という人は、まったくそういう部分が見えてこない。もし素人の自分が情熱大陸に取り上げられるようなことがあるとして、数ヶ月にも及ぶ取材を受けたら、やはりちょっとカッコいいことのひとつやふたつ口走ってしまう気がする。それが意識的にしろ無意識にしろ。傍から見たらカッコイイわけがないのだが。そういうところが全くない「凡人」っぷりを如才なく発揮する田中裕二という男はやっぱり凄いんだろうなあ。来週も楽しみだ。