怪盗ゴディバ

世界ウルルン滞在記ルネサンス
ルネサンス」にリニューアルされてからおそらく初見。ギャル曽根ゴディバのチョコレート工場に潜入(別に悪いことをしているわけではないが)するというので見てみた。


でまあ見てみたわけだが釈然としない部分が満載。リニューアルしてもう1年近くになるので今更指摘することでもないのだろうがとりあえず気になったことを挙げておく。まずスタジオの司会が毒光に加えて久本と溝端淳平という無駄な3人体制。しかも久本と溝端はクイズに参加するし、溝端にいたっては存在感がゼロに等しいという無意味っぷり。久本の司会能力を否定はしないが、そもそも毒光のアシスタント程度だった従来のウルルン司会に久本を加えたところでどうにかなると思っているほうがどうかしてる。溝端は当然として、久本もなんか違う。


あとはセットが大きく変わったくらいで殆ど変更点がない(「知ってるつもり!?」同様、さほど意味を為さないクイズの存在など)ので、何のためのリニューアルだったんだろうと見た時は思ったが、調べてみるとリニューアル直後は結構変更があったようだけども評判が悪かったのか、結局リニューアル前とさほど変わらない形で落ち着いたようだ。大体後戻りできずに終わってしまうので堂々と元に戻すのは割と珍しいケースのように思う。


それでもひとつだけ大きく違う点はある。ナレーションの松尾スズキだ。ウルルンの代名詞といえば下條アトムだったわけだが、それを変更してまでの松尾スズキのナレーション。これがいいのか悪いのかと問われれば判断は難しいけども、かといって下條アトムでなくても別に気にならないというのもまた自分の中で事実だったりする。ただ、気になったところはあった。予定稿なのかアドリブなのか知らないが、松尾がドラえもんの真似をする箇所。


ナレーションの役割も色々あるけども、この番組においてはナレーションはあくまでVTRを補佐する役割でしかない。そういう意味で下條のナレーションは心地が良かったと言うことは出来る。松尾のドラえもんのモノマネというのは上手いわけでも物凄い下手なわけでもなく中途半端で、VTRにおいて完全にやりっぱなしで終わる非常に居心地の悪い感じをこっちに提供していた。VTRそっちのけで「このモノマネは一体?」という疑問を与えて終わるだけ。VTRを見る際の邪魔にしかなってない。


あとは普通のナレーションだったので特段ケチをつけることもないのかもしれないが、一か所だけとはいえ強烈に意味不明な部分があったのはなんだか落ち着かない。それはあたかもこの番組のリニューアルの如く「何故?」だった。番組のリニューアルが「余計なこと」だったのには薄々気付いているのに、ナレーションの中の「余計なこと」にはまだ気付いてないのだろうか。そういやギャル曽根の滞在自体も、ゴディバで巨大なチョコの家を作って結局食べないという、ゴディバにとってはまるで「余計なこと」しかしてなかったな。