ノリビアの泉

トリビアの泉」がゴールデンに昇格してからえらい好調のようだ。初回の視聴率が20%超えをして、その後も平均で20%近くをたたき出していたのだが、先日の放送では遂に26%という驚異的な数字を叩き出した。バラエティの視聴率では「伊東家の食卓」に次ぐ、2番目の数字らしい。そもそもいまだに伊東家がそんなに数字を取っていることが驚きではあるが、トリビアにも驚きである。今の日本人はそんなに「トリビア」に飢えているんだろうか。役に立たないのに。

これだけ大勢の人数が見ていれば、「明日使える無駄知識」を結構な人数が知っているわけで、逆に「明日使うと恥ずかしい知識」にある。自分が在籍する某大学にはクラークさんの胸像があるんですけど、トリビアで「クラーク博士は詐欺で訴えられていた」というネタを扱った翌日には、少なくとも3回その話題をしている風景を目にした。あまりにも情けなくて涙が出る。思ったとおりすぎて、もう。

そんなことはどうでもいい。本題はこちら。高視聴率番組は必ず「パロディ」にされるのが宿命であり、このトリビアも多分に漏れずどこの番組でもパクられるのである。そもそも、自分が見た中で最初にテレビでパクったのは「タモリ倶楽部」の「エロビアの泉」であり、そのパクった張本人がいまやメインのひとりであるからわからんもんだ。

で、昨日の「とんねるずのみなさんのおかげでした」において、「ノリビアの泉」と題されたパロディが早速放送された。とんねるずの「パロディ」は超一流である。彼らのヒット曲は、時代の流行歌のパロディであることはご存知の通りである。「ガラガラヘビがやってくる」は、「おどるポンポコリン」のパロディだし、「情けねえ」は長渕剛のパロディである。もちろん、パロディではなく「流行にのっかったやり方」という言い方が正しいのかもしれないが、これもパロディと考えれば、やはりとんねるずは一流の「パロディ芸人」なのである。あ、野猿も元々はジャニーズJr.のパロディだもんな。

でまあ、「ノリビアの泉」では、セットがほとんど一緒である。そしてやることも同じ。素直に「へぇ〜」ボタンで「ノリビア」を評価するのである。ただし、その評価される「ノリビア」はいわゆる「仕込み」のノリビアであって、簡単に言えば「どっきり」である。

昨日一番笑ったネタは「阿藤快は以前に狙撃されたことがある」というノリビア。何てことはなく、ただ阿藤快がどっきりでカフェテラスで打ち合わせをしようとしたら、まわりの仕込みの人が銃で狙撃されてバタバタ倒れていくというどっきりを「確認VTR」として放送しただけである。

しかし、阿藤快のそのVTRのリアクションも然ることながら、本当の笑いのポイントはここではなかった。補足ノリビアとして「阿藤さんは今まで本当に何らかの事件に巻き込まれたと思っていました」なんて発表するんだもん。大笑い。本当の事件に巻き込まれたと思っているほうが驚きじゃい。

そんな街中で人が血を流してバタバタ倒れてるのにそれを「どっきり」だと思わず、「何らかの事件に巻き込まれていた」と思い込んでただと?んなわけねえだろ!本当の事件なら当事者として事情聴取もされてんでしょ、普通は。それなのにニュースにもならず「事件」だなんて、そんなバカなことあるかい、と思わず突っ込んでしまった。

もちろんこの「補足ノリビア」は笑いどころである。本当に阿藤氏が「事件に巻き込まれてた」だなんて思ってはないだろうし、スタッフのやりすぎなテロップであることは重々承知である。しかしまあ、この補足ノリビアには笑わせてもらった。

このパロディ自体、本物の番組より下手すると面白かった。手法としては、とんねるずが最近番組内で行っている「どっきり」と「暴露」であるから、新しいフォーマットではないのだ。しかし、見せ方ひとつでここまで笑えるのは、やはり本物の番組が持つパワーと、それをパロディに仕立てるスタッフの力量だな、と思った。あとナレーションの中江さんが本物。贅沢。

ちなみにトリビアそのものは、ネタがどこまで持つかが勝負だというのはほぼ一致した見解であり、異論はない。しかし意外に新しい鉱脈が次々と起こされる可能性だけは秘めている。ブームが去っても根強く残りそうな感じ。


以下雑記。
・エロドラマ「特命課長・只野仁」
童貞ドラマ「STAND UP!」が思わぬガックシ具合なエロであったのを尻目に、本格ガチンコエロスで勝負している「特命課長・只野仁」が好調。近いうちに人気AV女優高樹マリアもゲスト出演するなど、波に乗っている。やはりテレビに「わかりやすいエロ」は必要なようだ。

・「最高!ブギウギナイト」打ち切り
早い。

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