戦慄が走る

北海道の金曜深夜に「本当にくだらないドッキリ映像」つう番組が流れてました。


事前情報を一切入れずに録画だけしておいたんです。んで録画しておいたものを本日見たわけですが、久々にテレビ番組を見て「なんだか分からないものを見たときに出る震え」を味わいました。まさか21世紀も8年目に突入したこのご時世に、あんなしょっぱいどっきり映像を見せられるとは思わなかった。


調べてみると元々はヤホー動画(ナイツ拝)で配信されていた映像で、テンダープロという芸能事務所が製作した模様。確かに所属事務所のタレントが出ていた。


「本当にくだらない」と銘打っているだけあって、どっきりは確かにくだらない。ゴミ箱から突然出てきて通行人を驚かすだとか、試着室にいきなり巨大な風船を膨らませられるとか、まあくだらないというよりは他愛もないものが多い。


しかしどっきりのクオリティというか、映像のクオリティが絶望的なまでに低い。15分という短い番組なのだけど、途中何回も「これって昭和に製作されたVTRじゃないよな?」と疑ってかからざるを得なかった。驚き方がわざとらしい素人を装った出演者。もし本当なら無断で試着室に盗撮カメラが仕掛けられており絶対に問題になる配置。映像のなにもかもが「仕込みのドッキリ」というベクトルに向いている。


だから自分は「素人のフリをしてどっきりのリアクションをする若手の役者の見本市」という位置付けで見ていたのだが、それにしても酷い。80年代のテレビだってもっとマシなリアクションをしていた(80年代の素人ドッキリはガチだったろうからリアクションがいいのは尚更なんだけど)。


しかしこの楽しみ方が正しいかといえば疑問で、どうやら制作側は「本当にどっきりを撮っている」という感じで放送している印象を受ける。「何?この映像でマジだとかどこの中学生だよ」と真剣に言いたくなるクオリティの低さ。こんな映像を大人がマジメに撮っているんだとしたら「才能がなさすぎる」ことが才能と言えるくらいに酷い。「くだらない」と言っておけば全てが許されると思ってるフシすらある。深夜だからって許されるレベルでもない。


なんでこんなしょうもないものを録画しちゃったんだろうかという嘆きとともに、このクソっぷりをおそらく誰一人として共有できないのが悔しくてしょうがない。もし誰かヤホーの動画で配信されている時に見ただとか、偶然北海道の金曜深夜に見てしまった方がいるならば、全力であの番組の酷さについて語り合いたい。


北海道の方は今週金曜にもまた放送されるようなので、是非見て欲しい。そして自分とクソっぷりを分かち合ってほしい。