バランス悪い

え、今週あたりからぼちぼち新ドラマも始まってまして。昨日はフジの一押しドラマ「Dr.コトー診療所」が始まりました。初回は90分の拡大版でドラマの前の「みなさんのおかげでした」でもドラマのメインキャストふたりが出演してくるなど、「これでもか!」と押しまくった効果もあってか初回の視聴率は19.6%とまずまず成功といった数字であろう。

吉岡秀隆が「北の国から」のイメージをひきずりつつも正反対の南の島で主人公をやるってだけでも面白いもんだが、それ以上に脇を固める役者が素晴らしい。みな芸達者である。柴咲コウも好き嫌いはともかく若い女優のなかでは上手いほうあし、ドラマの雰囲気もあいまって、非常に大人でも楽しめる良質のドラマに仕上がっていると思う。ただ、あんな濃い役者がたくさん揃った島は普通存在しないけど。

決して「美男美女」が多いというわけではなく、今日から始まるドラマ「STAND UP!」みたいに、「おまえらいかにもジャニーズ系のやつらだけが童貞なんてナメてんのか、オイ!」つうわけじゃないけど、あれだけ濃い役者ばっかしが住む島ってのもやっぱり架空の世界なわけで。

ちなみにこのドラマ、原作はヤングサンデーの漫画なのだが、もうひとつ漫画が原作のフジのドラマがある。それは「クニミツの政」である。こちらはこちらで大根役者ばかり集まっているというこのバランスの悪さ。これでもか、というくらいに大根な人たちが集まっている。いくら関西テレビ製作とはいえ、もっとちゃんと集めることが出来なかったのか。

で、このドラマ、視聴率のほうはいかがなもんかと言えば10.7%とちょっと期待はずれの数字であろう。かつて同じように作られた「GTO」の初回の数字が20%を越えていたことも考えると、こりゃなんだか惨敗の予感である。まあGTOには松嶋菜々子という今では考えられないキャスティングもありましたし、伊東美咲と比較するのは厳しいのかもしれないけど。

そもそも、クニミツの前のドラマの「WATER BOYS」の視聴率は先日の映画の影響もあってか17.9%とまあまあよい数字であったにも関わらず、この数字から7%近くの視聴者を逃してしまったのはちょっと救いがない。今後が心配だ。いや、そんなに心配してないけど。

そういえば昨日のDr.コトーの裏で始まったTBSの一押しドラマ「高原へいらっしゃい」は10%を割る厳しい数字であった。山田太一原作のリメイク作品とかなり力は入っていたように見えたが、いかんせん地味なのだろうか。まあ見てないのでなんともいえないけど。

なんだかドラマの話を普通にしてしまった。まあいいか、たまには。