ピスタチオ

チームバチスタの栄光
映画にもなった海堂尊原作の小説を連ドラ化。原作・映画ともに見ておらず、原作を先に読もうかどうか迷った挙句「原作と結末が違う」という触れ込みだったので読まずに見ることにしてみた。映画で阿部寛が演じていた白鳥を仲村トオル竹内結子が演じていた田口を伊藤淳史が演じている。元々竹内の役は原作では男だったため、連ドラ版が小説に準じていることになる。


原作もバカ売れし、映画化もされているこの作品においては今更大袈裟な演出で視聴者をつかむ必要がなく、実に地味な滑り出しの初回。悪い意味ではなく落ち着いている印象を受けた。そもそも原作がそれほど長い作品でもないため、慌ててストーリーを進行する必要もないからだろうけど。


伊藤淳史は実にいいポジションにいる。イケメンではないが芸歴が長く安定した演技をするので、気の弱い若者の役はかなりの割合で彼に回ってくる。20代の役者はブームということもありイケメンであってようやく前に出る武器になるけど、イケメンとは言いがたい伊藤の存在感も大きな武器になっている。しかも競争相手がいないから強い。今回の田口役も実に上手くこなしている印象。


伊藤仲村含めこれといって目玉になる役者がいないにも関わらず初回15.2%を叩き出したのは、やっぱり原作のネームバリューってやつだろう。平均13%くらいで推移しそうな感じです。役者が地味なドラマは内容さえ伴えば数字の乱高下はしないでしょうし。