偶然というのはかくも恐ろしい。15日に「ヒッパレ」のことをいまさらながら書いてしまった。突っ込みところしかない番組にあえて正面きって突っ込んでよかったのかは難しい部分であるが、この際「よかった」ということにしておく。なぜなら
「THE夜もヒッパレ」の9月打ち切りが決定したからだ。
タイミングが良すぎる。スポーツ新聞の記事による絶頂期には視聴率も25%くらいだったそうだが、最近は視聴率も10%台前半だったようで「ボロボロになる前に幕引きをしたい」ということだそうだ。
まだボロボロじゃなかったというのか、日テレ。
打ち切りそのものよりも、日テレの判断具合に驚きだ。日テレってどうも「旬」のつかみ方が一般世間とズレているような気がしてならない。まあ確かに10%台前半ならいい数字ではないがそんなに悪い数字でもないとは思うのだけども、全盛を極めた番組にしては相当落ち目だったのはいうまでもない話である。そして何より驚かされたのは
いまだに視聴率が10%台前半もあったということ。
結構見られていたんだな、ヒッパレ。やっぱ15日の駄文は申し訳ないことをした気がする。
話題変わって鈴木あみ。事務所との金銭トラブルで干されたまま引退状態になり、吉本との契約もなんだか膠着状態になってもはや「事実上引退」になっていた鈴木あみがこの度写真集「鈴木あみ写真集 亜美'02夏」を出すことになったらしい。このさい「いまだ需要があるのかどうか」は置いておいてとりあえず芸能の仕事にちょっとだけ復帰したのはめでたいことである。
さて、そんな鈴木あみももうすでに二十歳。立派な成人である。で、彼女は写真集についてこんなコメントを残している。
「子供でも大人でもない私を見てほしい」
いや、「おまえはもう成人だろ!大人じゃん!」ていう突っ込みをしたいのではない。これはやはり
大人でも子供でもない状態っていうのはやっぱり『素人でもプロでもない歌手の私の状態』っていう比喩なのか?
もしそうならば鈴木あみ、ちょっと応援してもいいかも。
さらに話変わって田原俊彦。昨日日テレ系の番組「ろみひー」見てたら田原俊彦が登場。もう40歳にもなるらしい。
で、この番組は「ザ履歴ショー」と題してその人物の過去を振り返りながらトークをするという番組なのだが、もちろん田原俊彦の過去についてのトークが展開される。彼がかつて近藤真彦と野村義男とともに「たのきんトリオ」と呼ばれて一世を風靡したのは言うまでもない話だが、その時に彼がいかに凄かったかという話を繰り広げるのだ。しかし
あまりに切ない。見ていて辛い。
当人がどう思っているか分からないが、世間にしてみれば彼はいまはすっかり「過去の人」なのである。いまや歌もドラマも中途半端で「活躍」という単語が相応しい人物ではなくなってしまった。そんな彼が「自分は凄かった」とか「アソコもビッグだった」とか今聞くと痛々しい発言ばかり好んでする。
ちょっとは気付いてくれ、トシちゃんよ。
もうあなたは現在進行形でスターではないのだ。決して過去もスターではなかったとは言わないけども、なんだかその過去のスターっぷりも自分で塗りつぶすかのような現在の発言は、どうにもマイナスイメージしか残さないような気がするんだが。
人間誰でもみな年をくう。その証拠に
もはやトシちゃんの頭髪は「びんびん」していなかった。