松浦が燃えたわけだが

紅白からCDTVライブまでずっと見てたもんで寝たのが4時ですよ。そんで起きたのが9時。そこからずっとフジの爆笑ヒットパレード。で、途中から日テレのウンナンモー娘。の「新年ぬるいでSHOW」(勝手に命名)を見ていたわけだが、途中で松浦が燃えるというハプニングがあったわけで。

松浦こと「プリンセス・アヤヤ」(日テレの子供向け番組「ティンティンTOWN」における松浦扮するマジシャン)が年明けから炎に包まれてイリュージョンかますという「そんなのテンコーにまかせとけ」という企画に入ったわけですね。

しかし、その企画はいわゆる「娘。どっきり」であり、実際に炎に包まれて松浦が燃えたように見せかけ、実のところいつのまにか抜け出していて華麗に登場し、視聴者(は誰も驚いていないけども)とモー娘。を驚かすというものであった。

そのイリュージョンの騙し内容が「カギの番号を沢山暗記してその番号のカギを外して、しかも細い穴をくぐって脱出する」という冷静に説明を聞けばちっともイリュージョンじゃねえ内容なのだが、番組が適当にそこらへんをごまかし(きれてないけど)、本番にまで持っていったわけである。

しかも途中にハプニングでセットが一部燃え出す(勿論仕込み)など、伏線は張られていたわけで、実際偽イリュージョンが始まりセットが無駄に爆破とかを始めるとモー娘。の一部は本当に焦りだしたりして、不安がる声などが途中音声に混じる。

安倍なつみは最後に怒りをあらわにし、飯田や石川、高橋などは涙を流した。矢口はバラエティ慣れしすぎてどうとも思っていなかったのが笑える。

この企画に対しては自分がネットでの反応を見る限り否定的な意見が多いように見受けられるが、この企画、大成功じゃないですか。ハナっからモー娘。を泣かせるためだけの企画。誰も松浦が華麗に登場したことなんて注目していない。ちゃんとモー娘。は泣いた。それでOK。モー娘。を泣かせたことに対する是非を自分は問うているのではない。


で、この企画なのだが自分は大笑いして見ていた。自分が見ていたのは全然違うところだったわけで。

石田純一である。

勿論前述のように「ちっともイリュージョンじゃねえイリュージョン」の時点で本物のイリュージョンが出てくることは予想できたわけで、派手に燃えてきたあたりから「この企画は誰までどっきりだと知っているのか」というところに興味がシフトしていった。

おそらく会場で知らなかったのはモー娘。(と、この企画には関係ない人たち)だけであり、ウンナンまでは知っていたと思われる。ここは特に問題はない。

問題は、現場。勿論ラルフ鈴木と勝俣までは知っていたはずだが、残るゲストが難しいところ。

ゲストにさとう珠緒と山川恵理香あたりを配置しているところがまた憎らしいところで、特にさとう珠緒あたりはウソでも泣けるし、不安そうな顔が出来るというスキルがあるために物凄く心配はしていたが、全部大嘘だという可能性のほうが高い。山川あたりは知らされてなかったのかもしれないけど、判断は微妙である。

さて、ここにきて石田純一である。

本来ならば、石田純一はいくら「不倫は文化」だとはいえ、腐っても俳優なのでありそのような「演技」をすることについてはわけもない話なのである。常識的に考えれば石田純一も当然にグル、つまり知っていたことになる。

しかし、しかしだ。ここで石田純一を早計に知っていたと判断を下すことは自分の中では無理だ。なぜか。

有栖川宮に騙されているからである。

もう去年のニュースになってしまうが、ニセ有栖川宮の結婚式に参加した芸能人として名高い石田純一は今「騙され芸能人」としての地位もあるということを忘れてはならないのである。

となれば、石田純一に教えておくよりも、本当に秘密にしておいて「素の騙されリアクション」を取らせ続けたほうがそのどっきりの完成により近づくのではないだろうか?そう考えたスタッフは石田にだけわざと教えなかったという可能性も否定はできない。

実際石田純一のどっきり遂行中のリアクションはなかなかのものであり、モー娘。を不安にするという点において非常に大きな役割を買っていたのである。迫真の心配っぷりだ。あれが演技だなんてつまらない。やっぱり素。素だという結論にしておきたい。

というわけで、自分のなかでは今回のドッキリに騙されたのはモー娘。の一部と石田純一だったということにしておく。いやどう考えても石田純一も知っていたとは思うんだけど、そこは新年、石田も騙されていたというほうが夢があってよろしい(どんな夢だ)。

そんな石田純一が知っているか知らないかを考え出したら、あのオーバーなリアクションがもう面白くて面白くて。何で誰もそこに言及しようとしないのかが謎でしょうがない。そのことについて言及している何かを見つけたら誰か報告してもらいたいくらいです。同士求む。



どっきりのヌルさにしても、正月番組としてはちょうどいい按配だったとも思うのですよ。番組のバランスからいってあの部分だけガチでやるとでも思ってたのかい?んなわけないですね。そんなこと判りきってるはずなのに、今まで(過去数年含む)のグダグダを許容しておきながら、あのドッキリにだけ何かと文句をつける気になるというのはちょっと自分には信じられません。丸ごと背負いなさいよ、番組そのもののヌルさをさ。

つまりは「おまいら、あややの事が心配で涙ぐんだミキティマンセーだろ?あやみき万歳だろ?」ということなんだよ。わかるかな?