誇張

半沢直樹」シーズン2初回見ました。えーと、面白かったです。

 

そもそもの話として自分は半沢直樹のシーズン1をそこまで面白いと思ってなかったのです。いや全部見ましたし、それなりに楽しくは見ていたんですけど、視聴率がバカみたいに跳ね上がったことに対しては割と冷ややかで「もっと面白いドラマだってあるのに、数字だけで盛り上がってるなあ」とか思っていたのです。イヤなドラマ視聴者そのものです。

 

それが7年の歳月を経てシーズン2。年初に放送されたエピソード0からの4月放送だったものが、コロナの影響をマトモに受けて放送延期。3か月越しの放送開始になった。「どれだけ待たせるんだ」と思いつつも、待たされた分だけテンションも上がったのか、先日放送された特別編(という名の総集編)は前編・後編それぞれ2時間あったんだけど、普通にワクワクしながら見てしまった。

 

シーズン2が放送されると決まった時から見ようとは思っていたけども、「待ってました!」的な感じではなかった。そもそも話も忘れかけていたし。だから今回の初回放送も「あ、今日から始まるんだな」くらいの気持ちで迎えるかと思ったら、全然違った。

 

すげえ楽しみだった。

 

自分ではそんなに意識しているつもりはなかったんだけど、気付いたら「やられたらやり返す、倍返しだ!」のセリフをザコシショウの誇張バージョンを誰に聞かせるわけでもない通勤中の車の中で一人呟いているわけですよ。まあ誰にも見せることがないからこそ気を抜いてそんなことやってるということも言えるのですが、自分でも気づかないうちに初回放送に向けてテンション上がっていたんじゃないかと思う。ただ、最近気づいたらあやまんJAPANの「にんにんにん」を呟いていることもあったので、単に脳の抑止弁がバカになっている可能性もある。

 

なもんで完全にワクワクして初回放送見たんだけど、ちゃんと期待に応えてくれますよね。分かりやすく悪役が登場し、分かりやすく半沢が自分の筋を通し、分かりやすく倍返し宣言。これだけ全てのものが分かりやすく誇張されていると、ザコシショウのモノマネが本来あるべき姿じゃないのか、とか思ってしまう。そのザコシの誇張を軽々と超えてくる香川照之は本当にバケモノだなとも思った。視聴率が20%を超えるドラマの中身に関してはいまさら自分が書くまでもないだろう。みんな見てる。

 

しっかし自分はなんでこんなに楽しみじゃなかったのに楽しみだったんだろう。ドラマがやっぱり面白いからだろうか。いや今は「MIU404」のほうが面白いと思う。じゃあなぜだ。

 

 

単に仕事を辞めたい気持ちのはけ口なのかもしれない。まだこの発作が治まらないうちの半沢は危険だな。それでも見るけど。