涙の勝利

キングオブコント」の感想を並べておきます。

しずる

刑事。相変わらずの演技力と構成で見せますよねー。ライブの後半に出てくると世界観で完全に笑ってしまうやーつですよね。トップバッターはついてなかったけど、だったら他のネタで勝負してもよかったのでは、とはいつも思う。なんでいつも思うんだろう。

ラブレターズ

野球拳。カリスマ溜口の歌唱力がいかんなく発揮された最高のネタだと自分は思ったのですが、いかんせん審査員の5人にはこういうネタの評価が辛いよねえ。まあもう一展開あってもよかったかなあ、とは思ったけど。それでもラブレターズが好きだねえ。

かもめんたる

念。この人たちのコントのアプローチは本当に面白い。念の漂い方とか、なんでこういうこと考え付くんでしょうね。ただまあこのネタに関して言えば完全に槇尾が女装したかっただけとしか思えないんですけどね。ネタより女装の完成度が高くて。

かまいたち

監禁。首の落ちるマジックをひたすらやり続けるという発想と、それだけかと思わせておいて一ひねりも二ひねりもしてあって、さすがだなあと。スカし方とか抜群だもん。面白い。

ななまがり

思い出す。こんなの笑っちゃうじゃないですか。笑うんですよ。これ笑えない人はなんか人生でイヤなことがある真っ最中じゃないのかと思うくらいに。審査員からすれば技術点は高くないのかもしれないけど、こんなもん笑ってしまいますよね。バカバカしいって素敵やん。

ジャングルポケット

1stステージトップ通過なのも納得の出来。「レッドカーペット」で初めて見たときは斎藤のキャラありきで、まさかこんなコントに特化したグループになるとは夢にも思わず。シチュエーションから展開まで、ジャングルポケットのコントの現時点での到達点を見られた素晴らしいネタ。

だーりんず

童貞。このネタに関しては「もしも父親が父親なのに童貞だったら」という発想ありき。これ思いついてしまったらそりゃネタにしますよ。そして面白いですよ。けど審査員はお笑いのプロですから「そこからもうひとつ面白くなるんじゃねえの」と考えるわけですよね。至極もっともです。オジサンはプロではないのでもうこれだけで面白かったです。

タイムマシーン3号

小銭。もうこれは関の独壇場ですわな。こういうのやらせたら本当に上手いし面白い。ネタは文句なしに面白い。過剰ってやっぱり笑えるんだなあ、と。けどVTRの応援コメントでダチョウ倶楽部が「山本の顔が嫌い」と言っていたのは完全に有吉だよなあ、とは思った。

ジグザグジギー

達人。自分はジグザグジギーも大好きなので、こんなんやっぱり笑ってしまうのですよ。完全にふざけてるもんねえ。けどやっぱり「このネタよりももっといいのあったでしょうがぁ」と言いたくなったのは全国3万人のジグザグジギーファンだと思う。

ライス

欲張りな男。やっぱり決めのフレーズがあるネタはバシっと決まりますよね。これだけのコント師が今までくすぶっていたんだから、お笑いブームは完全に去ったと言っても過言じゃあないわけで。ジャングルポケットと同点でトップも納得の面白さ。

照英

中村有志から「元祖!大食い王」の司会を引き継いだデビュー戦。大役を引き継いでの2代目として中村のテイストは大事にしつつも、やはり照英の持ち味である大声が、多少ではなく相当うるさい。大食いの選手もあれではなかなか集中できんだろうよ。ただまあ今までの予選司会などでの実績もあるし、基本的なことは出来ているので、そこまで違和感はなかったように思う。自分は冗談で「次の司会照英じゃねえのか」とか言っていたので、本当に照英だったことに「当ててやったぜ」という気持ちどころか「本当に照英かよ」とテレ東の中の人と気が合うなあとは思った。

かもめんたる

冗談どんぶり。ホラーだよホラー。怖すぎるけど面白い。この人たちのコントが持つ狂気。狂気すぎるぜ。ゴールデンでやっていいネタじゃないよ。

タイムマシーン3号

台本の読み合わせ。「怒り新党」の「大林JAPAN」でやってたネタだねえ。展開が読めてはしまうんだけど、その展開を裏切らない心地よさとバカバカしさがある。シンプルな面白さ。

かまいたち

正直に手を挙げろ。このネタだいぶ前にどこかで見たことあって、見ながら「ああこのネタをここで持ってくるんだ」と思い、どんなネタだったかを思い出しながら答え合わせをしていく、というたぶん自分だけの見方をしていた。ブルマ被る派とか言っておいて履く派、という細かい部分で丁寧なネタフリがされているのが好き。

ライス

もらしてしまっている人。設定一発であそこまで面白く出来るんだからやっぱり力のある人たちなんだなあ、と。ネタを作っている側から考えるとそりゃ評価されますよね。ななまがりやだーりんずとの違いをこういうところで見せつけた感じ。

ジャングルポケット

余命。これもつい最近どこかで見たんだけど思い出せない。これも本当によく出来たネタで、起承転結があの短い時間にズバっと決まっている。ライスとの差はわずかだったと思うんだけど、今回はライスで仕方ないかなあ。まあジャンポケは完全に売れているので大丈夫。

照英

勝戦で現在王者MAX鈴木を最後の最後で差しきって教師の檜山さんが優勝。その激戦を目の当たりにし、感動のあまり涙ぐむ照英。最後の最後に仕事したな、感をちゃんと出しました。泣いてナンボ、ということがわかってらっしゃる。それだけで新司会に抜擢された甲斐があるというもの。ただ毎回毎回泣くのは勘弁してほしいかも。


終わってみればライスとジャングルポケットの一騎打ちでしたが、最後照英が涙ぐんで全てを持って行った感じでした。なんか番組が混じっているような気はしますが、たぶん気のせいです。お笑い番組は基本「面白い」ものなので、酒飲みながら「全部面白いなあ」と見るのが幸せですね。本当に今日は全部面白かった。テレビは笑いながら見るものですね。