泣いた

「M-1グランプリ」の感想を敗者復活含めて簡単に。


敗者復活

ランジャタイ

よくわからないまま終わっていった。

笑撃戦隊

ツッコミ先行のネタの時からあんまり面白いと思ってない。好みよ。

からし蓮根

若さと熊本。

Aマッソ

賞レースのネタじゃねえ(褒めている)。

三四郎

個人的には敗者復活1位。

東京ホテイソン

あのツッコミ普通のほうがいいと思うんだけどなあ。

アイロンヘッド

やっぱりコント師かなあと思う。

セルライトスパ

着実に面白くなっていて期待しかない。

囲碁将棋

好き。

天竺鼠

破壊王健在。

霜降り明星

勢いそのままにうまくなってきた。

見取り図

「アタオカ」という狙ったワードが少しひっかかったけど面白い。

ハライチ

M1常連だからこそ出来るあの間の勇気(岩井の名前ではない)。

南海キャンディーズ

決め手に欠けたか…

アインシュタイン

「SUKKYA」は敗者復活戦の瞬間最大風速。

さらば青春の光

最後になんかあればなあ。

大自然

手数の少なさをカバーするには一撃必殺を用意できないとなあ。惜しい。

ニューヨーク

彼らに望むのはもっと底意地の悪いやつですよ。

相席スタート

去年のネタに比べていささかシンプルかなあ。

スーパーマラドーナ

トリに出てきてこのクオリティ。そりゃ勝ち抜けますよ。


決勝

ゆにばーす

ホテルの相部屋。はらの特性をしっかり生かし、昨年の敗者復活とは見違える出来でとても面白い!「翼の折れたエンジェル」で笑わない奴なんていないでしょうよ。惜しむらくはトップバッターで基準にされてしまったことだよねえ。川瀬名人が引退しなくて何よりだけど、これからもっともっと彼がイジられることで活躍できれば、それがM1優勝に繋がるんじゃないかというジレンマを抱えることになるんじゃないのか。

カミナリ

熊。上沼対策なんのその、全力のゲンコツが炸裂ですよ。しかし上沼が指摘していたようにもうゴリッゴリにぶん殴らなくてもいいレベルまで来ているのかもしれない。個人的には1ネタ1殴りくらい見たいけどね。

とろサーモン

女将。15年のとろサーモンの漫才をしっかり詰め込んだとっても面白い漫才。「続行!」が決勝で聞けてよかったよ。

スーパーマラドーナ

合コン。もうこっちも完成された面白さです。敗者復活のネタをやっていたら結果は変わっていたかもしれないけど、それは言わないお約束。

かまいたち

怖い話。かまいたちの漫才ってこのパターンが多くて、そして今回のはきっちり面白いんだけど、キングオブコントと比べてしまうと少し見劣り。そしてネタ終了後ににゃんこスターやってみたり、敗退後のコメントでチャンピオン目線に変わったりと、バラエティ適正◎のほうが印象的。

マヂカルラブリー

ミュージカル。上沼恵美子のコメントに尽きてしまうのでは…いや面白くなくはないけど、今回の決勝のレベルとしてはちょっとね。

さや香

歌のお兄さん。若手の勢い!という感じ。分かりやすく盛り上がるのでネタ中の笑いは大きいけれど、それと審査員が見ている部分はやっぱり別なんだよねと再確認。

ミキ

漢字。もうコテコテにコテコテを重ねたベタな笑い。大吉先生がシャープなネタを要求していたけども、もうミキに関してはこれでいいんじゃないかと思う。20分くらいのネタでお兄ちゃんがくたびれるのを見ていたい。

和牛

ウェディングプランナー。最初の伏線が後半できっちり笑いとして回収されるというお手本のような漫才。力あるわあ。

ジャルジャル

最初に思ったのは「練習量えげつない」。「これはどこまで漫才なのか」という漫才の境界線を探り続けるジャルジャルはもっと評価されてもいいんだけども、今回は松本が最高点をつけたことで報われたのかも。ただ審査員が評価しにくい部分があるのは致し方ない。


最終決戦

とろサーモン

石焼イモ。昨年の敗者復活でもかけてきたこのネタを最終決戦で持ってきたので「大丈夫か?」とは思ったけども、まあやっぱり面白いんですよこのネタ。昨年の敗者復活の感想で「面白いんだけど何が足りないのかこっちが聞きたい」と書いたが、やっぱり今年見ても面白いんでネタには足りないものはなかったよ。足りなかったのは人気。はっきりしました。

ミキ

スターウォーズ。「それスターウォーズじゃなくてただのウォーズになるから」で窒息。なにかと金正恩がよく出てくる大会でしたな。最終決戦では1票も入らなかったけど気にすることはないさ。

和牛

旅館。水田のイヤな部分と伏線を回収するネタのハイブリッドで来たときは「これはもう優勝だろうなあ」と思ったよ正直。いや文句なしに面白いんだもん。


結果は4票を獲得したとろサーモンの優勝。決定直後の村田の「信じられない」という顔が物凄く印象的。今田も言及していたが、Netflix版(NHK版)の「火花」で売れない漫才師をやっていた村田が完全にオーバーラップしてきて、こちらもよく分からないけど泣いてしまった。いやあよかった。審査員の上沼や渡辺が涙ぐんでいたのがよく分かる。


毎年のことなんだけど、MCの二人が素晴らしいことも改めて書いておきたい。今田の芸人に対する愛のあるフォロー。いるだけで文句なく可愛いのに、それを上回る気遣いでもって芸人に接する上戸彩。この二人なくしてM1は成立しないと本当に思う。来年もよろしくお願いしたい。


復活以降は年を重ねるごとに全体のレベルが上がってきていて(芸歴15年以内という縛りもその傾向に拍車をかけているんだろうけど)、本当に見応えのある番組になっている。今年はリアルタイムで見ることは出来なかったけど、生放送で見たい数少ない番組よ。「いつでも見られる」も正義だけど「この時間に見たい!」と思わせる番組があるのは本当によいこと。それはともかく、とろサーモンには最大級の賛辞を。全ての漫才師に敬礼を。そしてとろサーモン村田は年末の「あらびき団」もよろしく!