仰け反る

「ロケハン」というももクロちゃんのファンクラブ中心のイベント*1が北海道でありましたので行ってきたよ、という備忘録。「真田丸」のこととか超書きたいんだけど、自分が盛り上がらなくても充分に盛り上がってるんで別にいいかなあと。もちろん「犬伏」とか号泣したんだけども、今更って感じでしょ?だったらももクロちゃんの話をするよ。


ももクロちゃん5人のうち3人がやってきて、基本1時間ダラダラ喋っておしまいというイベント。ファン以外喜ばないんだろうけど、ファンしか来ないのでOKつうやつですね。もちろん自分はモノノフと呼ばれるファンですから嬉々として行くんですよ。恵庭に。「恵庭」と言われたところで北海道民以外はピンともポンともパンとも来ないのでしょう。簡単に言えば「新千歳空港と札幌を結ぶ間にある街」である。ももクロちゃんたちの都合からしても、札幌でイベントするより早いとこ空港に移動できるんで日帰りの都合もつきやすいという利点。ファンはどうせ世界の果てまでやってくるのだから、札幌新千歳間にある恵庭なんて全然問題ないレベル。


と札幌在住の自分は平気で書いてしまうのですが、札幌住み以外のドミノフ(道民のモノノフ)からすれば「どこでやってくれてんのじゃ」と思うわな。当然札幌のほうが交通の便がいいわけだ。札幌まで出てしまえばJRで1本で行けてしまうので、そこまで不便な場所ではないと思いつつ、自分のような通勤マイカーノフは恵庭くらいまでなら高速道路かっとばして行けるのでありがたいと言えばありがたい。


2部構成で自分は14時から始まる前半1部のチケットが運よく当選。10時半から行われる物販に間に合えばいいかなーくらいの感じで自宅から出発。無事10時15分くらいに到着。既に駐車場が埋まりかけており、ちょうどいい感じで恵庭市役所の駐車場に滑り込み(会場だった恵庭市民会館と恵庭市役所はお隣)物販購入。その時点で会場前には結構な人だかりが出来ていたんだけども、中には「チケット譲ってくれ」という画用紙を持った人もチラホラと。


ライブ会場ではダフ屋とともにまま目にする光景ではある。「そこまでして見たい」という気持ちの表れではあると思うが、「そんなことで本当に見れると思ってるのか」という気持ちが少なからず自分にはあって、俯瞰で見たならとっても蔑んだ目で彼ら彼女らを見ていたような気がする。悪気はないが悪意はある。


後に知る話ではあるが、自分が参加しなかった2部ではチケットの不正購入(チケットキャンプによる転売)が発覚したようでちょっとした問題に。「そこまでして見たい」が過ぎるとこうなるってことだ。まあ高い金出しても見たいという気持ちが理解できないでもないんだけど、そこで金儲けをしている人間に対する軽蔑のまなざしを忘れてはいけないわなあ。


買うもの買ってヒマになった。本当は車で恵庭観光でもしようと思っていたのだが、駐車場の確保が出来なかったら本末転倒なので、車を動かすことなくとりあえずメシでも食おうと考える。予めあたりを付けておいたラーメン屋が休みであることに戦慄を覚えたあと、徒歩圏内で行けるお店をテキトーに探して来店。ちゃんぽん屋さんだったのだけど、なんか知らんがライスとカレーがセルフで食べ放題というデタラメ感。調子こいて色々頼んでしまったので会計は1000円を超えたが、もう少し戦略的に食べればかなり安く満腹になること請け合い。また行く機会があれば立ち寄ろうと思うが、たぶん、ない。


メシも食べ終わり完全にやることなし。自分の車でラジオ「ガンちゃんの世界一面白いプロ野球の番組」(通称ガンセカ)を完全に弛緩した状態で聴いたあと、いざ会場入り。予め座席票は調べてあったので、前のほうの席であることは承知済み。しかしいざ座ってみると相当に近い。前方には子どもたちで溢れていたので「これはファミリー席なのね」ということに気づく。後々のトークにて自分の前の列まで全てファミリー席だったことが判明したので、実質自分は最前列!こんなこともあるのね。ライブの最前列なんてバナナマンのライブ以来だよこれ。まだ今ほど売れっ子ではなかったバナナマンのライブの開催数日前に気まぐれで1枚買ったらあまりを埋めるかのような最前列。


ほどなくしてイベントはスタート。内容は割愛するが(興味のある人は知ってると思うし、興味のない人はそもそも読まない)、自分が体験したことを簡単に書いておく。


それは座席の良さもあって、百田玉井高城の3人のメンバーが自分の座っている席のすぐ横を通るという僥倖に遭遇したわけです。ももクロちゃんを間近で見た記憶といえば、札幌パルコに登場した高城さんを1メートルくらいの距離で見たのが一番の接近戦でしたが、今回は座席の横を通ったわけですから、完全に手を伸ばせば届く距離。いやあこれは刺激的ですよ。


中でも黄色い人こと玉井詩織さんが自分の横を通ったとき、その華奢な体と10頭身くらいありそうなこの世の物とは思えないスタイルと、そして言っても超絶スーパーアイドルのオーラから、前のめりでがっついて手を振るのが普通の反応なのでしょうが「触ったらどうにかなってしまう!」と思い(もちろん触ってはいけませんが)、自分の目の前を通るときに思わず仰け反ってしまうという「自分でもなんでかよく分からん動き」をしてしまったのでした。あれがスーパーアイドルとの接近戦なのかと思うと、AKBグループで平気な顔で握手している猛者どものメンタルが強すぎることに今更ながらに気づいたわけで。


楽しいイベントはあっという間に終了。次のチケットを持っていない以上長居は無用、とすぐさま会場を去り向かったのは

ももクロちゃんに似た名前の地元のケーキ屋さんでした。オッサンのくせにやってることがOLのようで悲しい。誰ともつるんでないからこそできる行動よ。転売とか仲間内でチケットを売り買いしているような人たちには分かるまい。玉井さんが真横を通るなんて刺激はオジサンには強すぎるので、年に1度くらいで大丈夫です。毎度見ている人はこの刺激にマヒしているんだろうなあ。

*1:ファンクラブに入っていなくても入れるが、基本ファンクラブにしかチケットが売り出されないので、ファンクラブの知り合いがいないと入れない