見せ方!

キングオブコント2013」はかもめんたるの圧勝でした。点数的にも、クオリティ的にも。


1本目の路上アーティストをディスるというネタ、これもう最高ですよね。コントの中身はうしろシティが1本目にやった「痛いヤツの上京」というネタと同じことを見せているんだけども、表現方法が違うとこうも違うか、というのを見せつけられた気がしました。これは完全な邪推ですが、うしろシティがいわゆる「そういう時期」の女子高生たちを相手にしているネタだったならば、かもめんたるは完全にそちらにベクトルが向いてませんもの。うしろシティに厳しい言い方をすれば「徹しきれてない」というところでしょうか。うしろシティは1本目も2本目もふわっとした終わり方だったんで、そういうのが好きなんだろうけど、審査するとなるとどうしても物足りなさを感じるような気がします。


アルコ&ピースの1本目「受精」のネタに苦情があったそうで。詳しい内容は分からんのだけど、あれを「下ネタ」と捉えて苦情を出すならば鬼が島の2本目も苦情を出さなければならない。そこらへんの直截的な表現はダメで(内容は全然下ネタじゃないのに)婉曲的な表現(フィナーレ、ね)はOKというのならば文脈を読み取ることが出来ない可哀想な人なんだろう。単に「つまらん」という苦情のほうがまだ救いがある。アルピーのネタは面白いけど、もうひと捻り欲しくなるんだよなあ。惜しい。あと先輩インスタントジョンソンの返しは愛があったなあ。


鬼が島は相変わらず狂気がかっていて、本来ならばこっちこそゴールデンで流す代物じゃない。けどそこをギリギリ力技で持ってくる強みがあった。さらば青春の光は「うしろシティにだけは負けられない!」という執念を感じました。1本目が好き。天竺鼠の1本目は完全に頭おかしい。あの発想ができるだけで充分素晴らしい。悲しくなったら見たいVTR認定です。TKOの面白さは円熟味増し過ぎ。ジグザグジギーはなんかもったいなかった。


なんにせよ今年も面白かったです。大した感想じゃありませんが、もう本当にそれだけ。面白かった。