俺の噺を聴け

ももクロちゃんが司会やってるんで「青山ワンセグ開発」を見たりするんです。


青山ワンセグ開発」は要するに「番組プレゼン」番組で、レギュラー化をかけて視聴者投票によって争う番組だ。NHKには「番組たまご」という枠があるが、この番組に関してはより分かり易く競わせるスタイルをとっている。そりゃ視聴者が見たいものを番組にしたほうが手堅いわけで。


で、1か月ごとに3番組が争う方式で今は10月期の戦い。計3回行われるプレゼン放送が終わり、あとは投票結果を待つのみとなった。今回争われた3番組は狙ったかそうでないのかは分からないが、奇しくも似たような傾向の番組になっていた。ひとつずつ簡単に紹介。

ナイツの言い間違いで覚える日本史

ナイツが歴史上の人物をひとり取り上げ、いつもの言い間違いの漫才スタイルで人物のアウトラインを取り上げるというもの。
最新の放送での題材は平賀源内。

噺芝居

落語を題材にしたショートストーリー。
最新の放送での題材は猫の茶碗。

あかねさす 新古今恋物語

加藤千恵の原作。「新古今和歌集」を題材にしたショートストーリー。
最新の放送での題材は在原業平の句「出でて去にしあとだにいまだ変らぬに誰が通ひ路と今はなるらむ」


正直どれも目新しさはない。ナイツのやつは10年前なら爆笑問題がやっていたんだろうな、という感じ。「噺芝居」の古典落語を題材にするというのも今までいろんなメディアで行われている手法。ドラマに限定したって落語を下敷きにして見事な構成が光った「タイガー&ドラゴン」であるとか、落語家の話であると同時に落語の噺がストーリーのベースになってもいた朝ドラ「ちりとてちん」などが思い浮かぶ。それは「あかねさす」にしても同じ。短歌に限らず、古典を題材にした恋愛ストーリーも目新しい話ではない。


しかし目新しさはないけれども、それは裏を返せば「今までにも面白いから題材にされてきた」ということでもあるので、どれもこれもハズレがないように思える。ナイツのは単純に面白いし(それで日本史が覚えられるかといえばまた別だけども)、「噺芝居」も手短にまとまっているし、「あかねさす」も上手いことできている。突出しているものはないが、どれもそれなりに「見られる」番組のように思える。


というわけで自分の結論なのだが「全部週替わりレギュラーでやればいいじゃん」である。全て教養絡みの似たようなジャンル。だったらそういう番組枠で週替わりで放送したらどうだろう。どれもそれなりに需要があると思うんだがいかがなもんか。15分番組なら見るよ。


こういう番組を見ると、もっと自分も(いろんな意味でも)面白い番組を貪欲に見なければと思ってしまうのでした。ゾクゾクするような番組が見たいね。