本業の定義

潜入!リアルスコープ

モノマネパブとして有名な「そっくり館キサラ」に出演するモノマネ芸人の紹介第2弾。見たことある人からない人までいろいろなモノマネ芸人がいるんだなあと感心。特に番組でもけっこう推されていた「ジョーク東郷」は、あと2年くらい早かったらうっかりレッドカーペットあたりで人気者になってたんじゃないかと思われるちょうどいいクオリティの低さでした。あの低さがちょうどいい。


それはともかく、自分が見ていて気になったのは、合間合間に情報として提供される「モノマネ芸人の副業」である。もちろん、といっては失礼なのかもしれないが、モノマネだけで食べていけるようになるのはごく一握りの芸人のみ。そうでない人たちはそれぞれ「副業」が存在する。副業というからにはいわゆる「バイト」みたいなもんだと見ているほうとしてはイメージする。


しかし出てくるのは「本業」とされるモノマネ芸人よりもよほど収入がありそうだったりちゃんとした仕事だったりする。それを副業と呼んでいいものなのか、なかなか難しい問題だ。何を「本業」とするのかは、結局は自分次第だったりするし。今回はモノマネ芸人の特集であるからして、一応モノマネ芸人を「本業」と捉えていたのだろうが(全員が全員「モノマネが本業だ」と思っているのかもしれんけど)、実際「自分はこういう者です」と自己紹介するとき、あるいは名刺の肩書きとして一番上に持ってくる肩書が「モノマネ芸人」つうことはないと思うのだが。いや、実際わからんけどさ。


以前島田紳助は「自分のやってる仕事の中で一番収入があるのが本業やん。素敵やん」と言ってました。この観点からいけばモノマネ芸人のほとんどは本業ってことにならないのでしょう。その一方でリリー・フランキーは「肩書なんて名乗ったときから自分のもの」なんてことも言ってます。だから自分が「モノマネ芸人」であると名乗れば、それが収入ゼロであろうとも本業ということになるのかもしれません。結局「自分次第」ってのが一番落ち着くんだろうな。


こういう場合、結局自分が何に重きを置いているかが分かる。「大企業の社長」と「モノマネ芸人」ではやっぱり「大企業の社長」になるんだろうが、「ハッピーターンハッピーパウダーをちょっと多めにまぶす人」と「モノマネ芸人」では、正直どっちを名乗るか迷う。どっちも夢を与える仕事ですし。