木村拓哉ミーツ全力坂

テレ朝50周年特番のひとつ「SMAPがんばります!」において、木村拓哉が「全力坂」に挑んだ。


テレ朝ローカルで放送している「全力坂」。女性タレントが坂を全力で駆け上がるというだけの番組。タモリのように坂マニアは別にして、走っているときの胸揺れだとか、走り終わった後の荒い吐息だとかを楽しむための「変態番組」であると言える。


そんな「全力坂」に疑問を持った木村が、実際に全力坂を体験してみたら番組に対する印象が変わるだろうか、というのが企画コンセプト。しかも50周年特番ということで港区の坂を1日で50本走るという鬼のような企画。番組構成が思いっきり「いきなり!黄金伝説」だったわけだが、VTR後に木村本人が黄金伝説のスタッフだと発言していた。


木村が坂を50本も駆け上がるのは単純に体力的にしんどいな、という普通の感想しか自分は持てなかったわけだけど、女性のファンからすれば普段の全力坂よろしく「木村拓哉が坂を全力で走ったあとにハァハァ言ってるのがたまらなくセクシー」になるんだろうか。もしそうならば、それは男性がアイドルが走り終わった後に谷間を見せてハァハァ言ってるのをニヤニヤしながら見るのとどれだけの差があるんだろう?とか考えてしまう。それを男性として「変態」と言っていいもんだろうか。なんか怒られそうな気がするのは自分だけだろうか。


それはともかく、最後の50本目の坂で今まで出演した女性50人が木村と勝負して走った。結果木村は4位だったわけだがそれはどうでもよく、走り終わった50人の女性がそれこそハァハァ言いながらTシャツ短パン姿でうずくまっている姿は「殿様のフェロモン」のエロ催眠術を想起させてちょっと面白かった。出来ればそこをもっと映して欲しかったです。最後に木村は「全力でやることの素晴らしさ」について語り、「全力坂」の存在を肯定していたけどもそんなものもどうでもよく、やっぱりこの番組は自分のような変態のためのものだ、と最後の映像を見てしみじみ思った。そりゃ若槻千夏分析して見るわ。