福山雅治50歳

集団左遷!!」初回を見ました。

 

日曜劇場お得意の追い詰められた人たちの逆転劇。自分は勝手に日曜劇場の池井戸潤原作ものをシリーズとしてカウントしており、今回もてっきり池井戸原作かと思ったら違った。ただまあテイストはそんなに変わらないので池井戸潤原作にカウントしていいんじゃないか(良くない)。

 

初回の感想としては「福山雅治50歳」というところ。

 

とにかく福山雅治が体を張っている。ドラマの福山といえば「ひとつ屋根の下」のチイ兄ちゃんであり、「ガリレオ」での天才物理学者である。どこからどう切っても「男前」の一言で片が付くような人間。かといってその男前がイヤミなわけではなく、ラジオでは下ネタを嬉々として喋り、私生活では嫁が吹石一恵というちょうどよさ。そして歌手としては「桜坂」「家族になろうよ」など、代表曲も多数。「PERFECT HUMAN」とは福山のためにある言葉だろう。

 

そんなPH福山なのだけど、今回のドラマでは決して「かっこいい人」ではない。閉鎖が決まっている支店の支店長の役。上からの「何もするな」に反発するんだけど、決して「半沢直樹」のように大きく啖呵を切るわけでもない。いや正確に言えばそういうシーンはあったんだけど、その後で「やっちまった」感を出す小ささ。半沢直樹は「そういうコント」だったけども、こっちのほうがまだ身の丈感がある。

 

そしてやたらと走る。支店長で自動車の送迎がないのはまだしも、そんなに走るか、というくらい走っている。そしてその走り姿も50歳とは思えないカッコよさではあるが、かといっていまどきの俳優のように筋肉バリバリついているような走り姿でもなく、本当にそこらへんのオッサンが走ったあとのぜいぜい感が出ていたりする。昔の福山であればそれすらもカッコよかったような気がするが、ちょっとだけカッコ悪い。そこがまたカッコイイ。なんだこの文章。ババアか。

 

そして見た目も心なしか丸くなっている気がする。幼なじみの役として登場するパパイヤ鈴木や赤堀雅秋とは比べようもなくカッコよく若いが、しかし我々が「福山雅治」と聞いて想像する福山像よりはいくぶんふっくらとして、50歳感を出してきてはいる。そこがまたこのドラマにおける福山の泥臭さにプラスされているんじゃないかと。

 

そんなことを考えつつ、人物などの確認でTBSの「集団左遷!!」のページを見たら、最初に飛び込んできたのがこのポスターだよ。

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カッコよすぎんだろ。ドラマの中じゃこんなんじゃなかっただろうが…。ずっちーなあ。なんだこの感想。ババアかよ。もしかしたら自分はオッサンじゃなくてババアなのかもしれない。