ハリウッドスキャンダル、って初回にも書いた気が。

SCANDAL
これも当初の期待を裏切り面白かったです。初回は完全に「女の本音炸裂」みたいな世の中の男性辟易ドラマかと思ったのですが、回が進むにつれてその皮を被ったれっきとしたサスペンスミステリ色が濃厚に。さすが手練れの脚本家井上由美子の作品だと思いました。本当に。


それゆえに最初の数回でリタイアした人がいるならば非常に勿体無い。中盤で視聴率が10%まで落ち込むものの、ラスト2回はちゃんと15%まで回復したわけで、これは物語の結末が気になった人が多かったということではないだろうか。


井上由美子が描きたかった「既婚女性のあり方」というテーマ(だと思う)はドラマの中でぶれずにきっちり一本筋が通っており、だからこそ初回にああいう見せ方をすることでアピールしたのかもしれないが、それがかえって自分のような男性に敬遠されたのであるなら戦略ミスもいいとこだろう。ドラマ途中でしっかり見せていたのだから、初回にあそこまで分かりやすくアピールする必要はなかった。それぞれの登場人物がしっかりと役割を担ったプロットと物語の完成度は「流星の絆」とまではいかなくても、もっと褒められていい作品でしょう。


今まで長谷川京子って全然いいと思ったことはなかったんだけど、このドラマの長谷川は結構良かった。それほど印象に残る役でもなかったけども、主演クラスで見るには忍びない演技力であるから、そのくらいの扱いのほうが余計なアラが目立たなくて逆にいいのかも。



今期のTBSドラマは全て見たことになりますが、どれもちゃんと「見れる」ドラマだったと思います。あと自分が見ている残りドラマは「イノセント・ラヴ」「チームバチスタ」の2本。「セレブと貧乏太郎」は1ヶ月くらいでリタイア。日テレドラマは早々に見切りをつけた。枠を増やしてまた数年前の暗黒期に戻った印象。テレ朝は「ギラギラ」「サラ金」などの独自路線は自分に需要がないだけで安定しているのが救い。