誰だっていつかは死んでしまうでしょ

いいともレギュラーに異変あり。


いやもちろん秋改変の時期なのでいいともレギュラーが新しくなるという意味で「異変」は半年に一度必ず起こるのであるが、そういう意味ではなく、最近のいいとものレギュラー起用の思考法が少し変わってきているという話。


とりあえず誰がいなくなり誰が加わるのかという事実関係だけは押さえておこう。


あと補足情報として、おすぎとピーコが同日(水曜)に移るらしい。いよいよおすピー最終形態に突入ということだろうか。


まず減るレギュラーが4枠に対して増えるレギュラーが3枠ということに注目。つまりはレギュラーそのものが一枠減るということである。まずいいとも新レギュラーを予測するときは「誰の代わりに誰か」と考える。たとえば今回ならば「ほしのあき」の代わりは「南明奈」、つまりはグラビア枠という風に考えると判りやすい。


今週月曜に勝俣とほしのあきの卒業が発表されたときから、自分は「この代わりになるのは誰だろう?」とひそかに考えていた。勝俣は貴重な「男性ピン」枠であり、10年ぶりに空いたこの枠に誰が収まるのかは正直予測がつかなかったのだが、「DAIGO」という名前を見たときに「その手があったか」と思わず膝を叩いてしまった。以前にゲストでありながらOPコーナーの題材になったことがあるDAIGOは、今いいともに最もハマっている一人であると言えるだろう。


ほしのあきに対する南明奈はまあ納得。グラビア枠はグラビアアイドルとしての露出が終わり、バラエティタレントとしての過渡期に入ったタレントが登場する傾向が強く、今なら南明奈は納得だろう。スザンヌあるいは木下優樹菜という選択肢もあったろうが、里田まいがレギュラーである以上は無視していいだろう。


また、柴田理恵というこれまた10年選手が姿を消した。この女性ピンタレント(広義お笑い)枠には、単勝1.6倍くらいでエドはるみだと思っていた。年増のピン女性芸人で旬というこれ以上ない条件だったからだ。しかしここに入ってきたのはまさかの大島美幸。確かに女性お笑い枠だが、ピンでもない。しかも出戻り(森三中として)である。おそらくは「女性既婚芸人」という括りでの交替なのだろうと思う。しかしまあ今更大島という人選に旦那の影がチラつかない人はいないだろう。


で、こう考えると品川庄司が交替枠もなく「消えた」形になる。強いて言うなら柴田理恵の枠に吉本という事務所枠が吸収合併されて大島になったと考えてもいいだろう。実は自分は「吉本のコンビ」「女芸人」という柴田と品庄の2枠を組み合わせたレギュラーとしてハリセンボンだと踏んでいたのだが、読みは悪くなかったと言える。



常々自分はいいとものレギュラー起用を「旬をふたつ逃した人選」と呼んでいた。今回青木さやかがレギュラーを外されなかったことを意外に思っているのだが、そんな青木さやかがグイグイ来ている頃にゲストで散々呼んでおきながらレギュラーにせず、ようやくレギュラーにした頃には青木の毒づいたキャラが一段落した頃で、何の面白みもなくなっていた。


また、「なぜこの人を?」というような不可解な人選が多かった。ひところの橋田スガコ先生もそうだし、今の南野陽子の前枠に当たる黒田知永子あたりもそう。おそらく裏番組の「おもいっきりテレビ」の牙城を崩そうという目論みだったのだろうが、見事に失敗に終わり、さらには「おもいっきりテレビ」のほうが自ら高齢者層を切り離しにかかるリニューアルをした。


なもんで、前回のタカアンドトシ柳原可奈子、そして今回のDAIGOという人選は通常の番組ならばさほど驚かないけども、こと「いいとも」の人選という意味では「早すぎるのでは?」という思いでいっぱいなのである。それでもタカトシは一応10年以上のキャリアがあり芸も安定しているのでまた別だが、まだ芸歴が浅い柳原、そして今が完全なるピークであるDAIGOという人選は、半年後には「あの人は今」になっていてもおかしくない人たちである。幸いにも柳原は芸人としてもまっとうに活躍しているので今のレギュラーも全く違和感はないが、DAIGOに関しては1年後には「なぜこの人がレギュラー?」という事態になっている可能性が高い。


今までのあまりに旬を逃した起用もどうかと思っていたが、今回のDAIGOも「拙速すぎるのでは?」と思えてしまう。何をそんなに焦っているんだろうか。本来ならここで小島よしおを起用してこそのいいともじゃないだろうか。旬は逃しているが、小島は案外3年後も普通に活躍してそうな気がしまウィッシュ。