悪者、イチロー

TBSの「イチローVS松井初共演!夢バトルSP」なんだけど、なんだか久々に「大物」な感じがする番組で見ごたえがあったというか。TBSは「情熱大陸」にせよ「ZONE」にしろ、スポーツドキュメントが強いので、こういう番組ならば安心して見る事が出来るのが強みだろうか。

とか偉そうに語ってみたものの、自分は最初の10分しか見てないのだが、一応それなりに理由がある。最初の10分くらいで満足したというか。

本編では主にメジャーでの活躍ぶりにスポットを当てて対談をしていたようだが(そりゃそうだわな)、自分が見たのはイチローと松井のプロになる以前の因縁みたいな話の部分。

ふたりは高校時代に一緒に風呂に入ったことがあるみたいなエピソードは初耳で、それはそれで非常に面白かったのだが、松井が切り出した「プロになれると確信したときは?」という質問が面白かった。

うる覚えで申し訳ないが、松井は高校2,3年でスカウトが自分の周りに現れたときだったろうか。それに対してイチローは「完熟した柿を幼なじみの女の子の後頭部にジャストミートさせたとき」という何ともネタくさいが本人力説による本当のエピソードであった。(あ、イチローは高校時代はピッチャーだったわけで)

その後松井は、中学時代に対戦した物凄く球速の速いピッチャー(木村さんだったろうか。間違っていたらごめんなさい)について語っていた。まあこれはある映像のためのフリだったわけだが、イチローと松井が改めてオープニングで紹介される前にその木村さんが登場し、「僕は踏み台にされたんです」と肩を壊して野球を断念した現在の木村さんがVTRでコメントを述べた。

それに対しイチローのほうの紹介VTRには、さっきイチローが話した「後頭部に柿をぶつけられた幼なじみ」が登場したのだが、なぜかイニシャルでしかもモザイク、挙句の果てには音声まで変わっていた。なぜだ。

イチローの幼なじみなのに、あの扱いは酷すぎる。まあモザイクも音声も幼なじみ本人が頼んだのであろうが、あれじゃあまるで何かの犯罪の容疑者である。一応イチローのプロになれると確信した「割といいエピソード」なのに、その本人がモザイク音声変更で登場したのでは、幼なじみにとっては全然いい思い出じゃなかったようであり、ちっともいい話に昇華できてない。むしろ封印したいエピソードだったのかも。だったらインタビューに答えなければいいんだけど、そこはOKしちゃったところがよくわからんのだけど。

松井が結果的に「踏み台にした」木村さんがちゃんとVTRに出演しているのに対し、イチローの幼なじみとされる人物は柿を思いっきりぶつけられた上にモザイク。どっちも本人たちにとってはあまりいい思い出ではないのに変わりはないのに、それにモザイク&音声処理があるだけで随分とエピソードの印象が変わってしまう。松井の話だって木村さんがモザイクとかだったら松井だってあまりいい気分はしないだろうと思うのだが。

松井があのVTRによって大物っぽい部分を見せ付けたことに対し、イチローは幼なじみに柿をぶつけたという印象がより強く残ってしまうヒールぶりをアピールしたに過ぎない。そりゃイチローよりも松井の好感度が高いのは周知だが、それにしてもあのイチローのヒールっぷりを印象づけるあのモザイクはちょっとイチローが可哀想だったり。

そんなわけで10分で見るのをやめてしまったとさ。


はねるのトびら」の北陽が降板だからというわけでなく、木村多江が見たいがために「はねトび」見ましたが、木村多江の美しさと反比例するかのような塚地さんの変態っぷりが強烈に笑えました。でも圧倒的に男くさい映像の「はねトび」はやっぱりマイナスだ。