集団的自慰イェイ権

終了目前の「いいとも!」に安倍晋三首相が登場しました。


まずは「いいとも!」が終了間際になって「何でもアリ」な状態になっているということ。もう既に「いいとも!」ではなくなっている。毎日ちょっとした特番のような感じ。それがいいのか悪いのか分からないけども、とりあえず「いいとも!」が終わってしまうことに付加価値を持たせたいのだろう。こういう間際だからこそテレフォンショッキングのゲストで橋爪功とか呼んで微妙な空気にすればいいのに、とか思ってしまう。


そんな中で呼ばれた安倍首相。現役の総理大臣がバラエティの生番組に出るというのはやはりちょっとした事件ではある。これが通常放送なら本当のサプライズではあるんだけども、まあ最後ならばなんでもアリか、なんて気はしている。とんねるずナイナイ岡村のレギュラーと同列に論じられてしまう話。本当はそうでないのだけども、そういう扱いを望んでいる気がする。だからこそアンチ安倍首相がわーわー言ってるのがアホくさい。レベルとしては「なんでこの時期に無理やりとんねるずや岡村をレギュラーにしてるんだ!」と騒いでいる人と同じ。別にいいでしょ、と。


それはさておき、安倍首相が「いいとも」でタモリと何を語ったのか。これは政治動向よりも気になる話です。スポーツ新聞なんかではタモリが「首相動静に載りたい」なんて言いながら二人でいちご食べている場面が取り上げられていたように思います。確かに翌日(本日)の新聞の首相動静には「いいとも出演」がちゃんと取り上げられていて、昨日の放送を見た人であれば、ついつい見てしまうというインパクトがあったように思います。それはそれで成功と言えるでしょう。


しかし自分が取り上げたいのはそんなことではありません。何と言っても「安倍首相、ボキャブラ天国について言及する」のほうでしょう。


首相が入院している最中に見ていて笑っていたのがボキャブラ天国だという。今の10代はボキャブラなんて単語を聞いてもピンと来ないのでしょうが、タモリが司会を務めていた「文科系語学エンターテインメントのパイオニア」な番組である。知っている人にしか分からない説明だなこりゃ。要は言葉をもじって遊ぼうつう番組でした。後期は芸人番組にシフトしていったが、それはおそらく安倍首相の指すところのボキャブラではないだろう。


さて、ボキャブラ天国といえばそのもじりとVTRのくだらなさに定評があったわけだが(その精神は同じハウフルス制作の番組「タモリ倶楽部」「アド街」などに垣間見ることは出来る)、何と言っても世の男性どもはSUPER以降に登場した「大人のボキャ天」をはじめとする一連のエロコーナーを楽しみにしていたはずだ。下ネタとともに繰り広げられるエロVTR。今思うと大してエロくもないわけだが(なにせ22時台の番組でしたし)、地上波のエロはなぜあんなにエロいんだろう、と思うくらいにエロを感じたわけですね。


それを、安倍首相が見ていた。


いや番組中で「大人のボキャ天が大好きでね」とは一言も言ってないんですけど、いい大人が「ボキャ天」を見ていて、そして「大人のボキャ天」を見ていないなんてことはあるだろうか、いや絶対にない。と、反語表現を使いたがるぐらいに間違いないわけです。しかも安倍首相は入院中に見ていたわけですから、夜中一人寝静まった病棟で音声を小さくして、大人のボキャ天を真剣に見入る未来の首相がいたかと思うと、これはもう胸と股間が熱くなります。


だから国会で安倍首相にいちゃもんをつけたい民主党は「安倍首相は大人のボキャ天のどんなネタが好きだったんですか!」とか「やっぱりおっぱい星人だったんですか!」とか「川合俊一のホモ疑惑はいったいどうなったんですか!」とか聞いてやったらいいんですよ。そしたら平然と「まあ、見てました」とか答えてくれると思うんで。支持率上がっちゃうなあ(笑)


そういやまだ小沢健二が出たその前の日のいいとも見てないなあ。後で見よう。オチはない。