腐ってもモーヲタ

キズナ食堂
モー娘。OG同窓会SP。モー娘。OGの安倍なつみ中澤裕子飯田圭織矢口真里保田圭辻希美をゲストに思い出を語り合う。ゲストはモーヲタで有名な(少なくともモーヲタの中でヲタであることは有名な)柳原可奈子FUJIWARA(ヲタは藤本)。


当方現在はモーヲタと呼べるほどの情熱はありませんけども、やはりそこらへんは腐ってもモーヲタなわけで、こういう番組が放送されるとなれば見ないわけには行かないのであります。以下ヲタ用語を交えつつも一人で勝手に熱い思いを箇条書きにしたいと思いますので、興味の有る方だけどうぞ。用語や歴史に関して詳しい説明は致しません。


というわけで以下番組に対する箇条書き。

・VTRでモー娘。の歴史を編年体で追いかける素振りは見せたけども、ゲストとして登場している人物の関係で途中からうやむやになった。そしてモー娘。編年体で振り返るときに欠かせないのはメンバーの出入りであって、最初の3人増員だけは触れられたものの、あとは完全にぼかされた感じだった。というのも最初に卒業した福田明日香、次ぐ石黒彩、そして3期メンバーとして加入する後藤真希はいずれもスタジオにいない。


モー娘。にとっての一大転換期は7thシングル「LOVEマシーン」であることは誰しも異論のないところではあるけど、この転換期を語るにあたって後藤真希の加入は切っても切れない要素である。いくら後藤が現在エイベックス所属の歌手であるからといって今回の番組に参加できないわけでなし、ここを完全にボカしてしまうのはやはり現在アップフロント所属者のみで構成する番組の限界だなあ、と。番組中で流された「LOVEマシーン」も後藤の見せ場である冒頭の「DISCO」の掛け声や、サビ前の「どんなに不景気だって恋はインフレーション」の歌詞が露骨に飛ばされていたのは、逆に不自然である。


・同様に辻を含む4期メンバーの加入について、辻にだけ触れるのはかなり厳しいものがある。もちろんここは加護亜依という最も扱いにくい人物がいるための措置で、そのとばっちりなのか石川も吉澤も一切紹介されることがなかった。5期以降はもう「なかったもの」として扱われても致し方ないが、せめて4期だけはちゃんと扱ってほしかった。


・番組中では辻を問題児扱いして取り上げていたが、これは「辻が問題児」なのではなく「辻加護が問題児」という二人一組で取り上げるのが本当。もっとも矢口が辻をずっと叱り飛ばしていたというエピソードを語るときに「彼女たち」と複数形を用いて辻だけではなく辻加護を叱り飛ばしていたという含みを持たせたのは、意図的かどうかはともかく、そこに少しリアルを感じた。


・しかしプッチモニの時の市井と後藤の可愛さは神懸かっている。


柳原可奈子FUJIWARA藤本のガチヲタっぷりは素晴らしい。特に柳原可奈子の「同じ空間に存在していることが信じられない」という空気は、当時既に芸人だった藤本にはないもので非常に新鮮。「恋愛レボリューション21」を藤本が踊るのは何度かテレビで見ているが、柳原が踊っているのは初めて見たかも。


・スタジオに登場したゲストの卒業VTRが流れる。最初に流れたのは中澤のものだが、そのVTRのちょっと前に「原西が最初に連れられて行ったライブが中澤の卒業ライブであり、今まで見たことないにも関わらず中澤に「今までありがとう」などの声援を送っていた」というエピソードが語られており、VTRの中では感動の場面なのだが、自分はどうしてもこの中で原西が叫んでいると思うと面白くて仕方なかった。


・同様に各人の卒業ライブのVTRが流れる。ただし矢口だけは当時交際していた小栗旬とのツーショット写真を写真週刊誌にすっぱ抜かれ、それを受けての「脱退」なのでライブによる卒業セレモニーは行われていない。なもんでその代わりに矢口の場面で流されたのは2期タンポポのラストライブ。後にヲタの間で定番となるサイリウム企画のはしりとなったいわゆる「タンポポ祭」の映像。ヲタの中でもこの企画に対する思い入れやら感動やらは格別なものがあるわけで、それを矢口の卒業映像代わりに使われるのは、多少の不満がないわけではない。矢口はタンポポの功労者ではあるけども、という複雑な心境。


・圭ちゃんはモー娘。時代の宝物として「うたばん」で作られた保田大明神の焼き物を今でも大事に持っている。ちょっと感動。しかしちょくちょく挟まれる「うたばん」の映像は全てが全て面白い。


・中澤の宝物のひとつとして登場したポラ写真。あれはいつのだろう。漠然と「ハミルトンアイランド」の頃かなあと思ったり。暗かったし。


・現役メンバーとして現リーダーの高橋、サブリーダーの新垣登場。しかしガキさん(新垣)は女神のようだ。2004年頃から「来年こそはガキさんの時代」と酒に酔ったら言い続けていたような気はするが、今日の映像を見たらまた近いうちにそう言いたくなるかもしれない。ちなみにあのスタジオには現役メンバーは全員観覧に来ていたらしい。


・ちなみに自分がヲタ時代に推していた小川麻琴嬢は1秒も登場しませんでした。


自分の中にあるヲタの火はすっかり消えたわけではなく、種火ではあるが今でもちゃんと燻っているんだということを今回の放送を見て改めて思った。当時を思い出すということもあるんだろうが、見ていると自然に顔が気持ち悪い感じでほころんでいくのが自分で分かるんだよなあ。


今回は当り障りのないところでの「キズナ」でしたが、本当のキズナが試されるのは後藤や加護あたりが登場できるようになった時でしょう。その頃には太田もきっと安倍さんに「あのパクリどうだったの?」と聞けるはず。