それでも女子アナになれるんか

自分、クイズが好きなもんで「アタック25」とか普通に見るのが好きなんです。

年明け一発目の「アタック25」はネット局女子アナタッグ大会が恒例になっているわけでありまして、まあ今年も同じような運びになったわけですよ。

でまあ、これは持論(というほどのものでもない)なのだが、勉強の偏差値とクイズ偏差値は必ずしも比例関係にはならないと思っている。確かにクイズ番組に出演する高学歴の芸能人はクイズも出来るというのが定石ではあるものの、実際問題それほど相関関係があるわけではない。伊集院光は中卒(高校中退)ではあるが、クイズが出来るというイメージがあるのが一番わかりやすい例だろうか。

さて、そんな考えであるから、今日の女子アナ大会の出来の悪さもそれほど驚くべきことではなかった。「X線を発明したのは誰?」という問題で暫く誰も答えられないなどという状態は、いつものアタック25ならあり得ないのだが、これもしょうがないと何とか割り切る。勿論答えは「レントゲン」である。

ただ、いくら地方ローカル局だとはいえ、アナウンサーという職業はわりかし高学歴の人間がなるもんだというイメージがある。それは異論を挟む余地がないだろう。しかし、高学歴であることとクイズができるというのはあくまで別問題だと先ほども述べたが、それはあくまでクイズ全般の話であり、いくら何でも「これくらい知ってて当然だろう」という問題ができないと落胆してしまう。

今日の最後の問題は人物名を答える問題だったのだが、答えは滝廉太郎。日本の中で最も有名な作曲者のひとりである。誰でも小さい頃に音楽の教科書を開けば目にしたことも、そして耳にしたこともある偉大な作曲家であり、日本人ならまあほぼ知っていると自分は思っていた。しかし、女子アナふたりはものの見事に答えることができなかったのだ。唖然とした。

まあ、出題のしようによっては簡単な答えでも難しくなる場合がある。しかし、今回は代表作の「花」「荒城の月」の楽譜がイメージ映像つきで出題され、しかも終いには顔写真がはっきり確認できる状態で出現した。わからないわけがあるまい。それを「こんな人知らない」みたいな顔つきでわかりませんと答えるのは、正直いかがなものなのか。児玉清もあきれ顔だった。

何度も言うがクイズが出来ることと学力は思ったほど相関関係がない(ある程度まではある)。また、いくら学力があってもアナウンサーになれるかどうかはわからないが、ある程度の学力がなければアナウンサーになれないのもまた事実。そして学力があっても一般常識がない可能性も否定はしない。ただ、だからといってアナウンサーになるような人が小学生でも知っているような「滝廉太郎」を知らないなんてことがあっていいもんだろうか。しかも一人じゃなくて二人揃って。

答えられなかった女子アナに対して、周りにいた他の回答者だった女子アナは答えられたことにまだ救いはあったものの、それでも滝廉太郎を知らない女子アナが存在するという事実にただただ呆れるしかないというか。別にクイズに強くなれとは言わないから、頼むから滝廉太郎くらいはいくらなんでも知っておこうよ、と声を大にして言いたい。