いただきました

・アタック25
児玉清の体調不良により、ABCの浦川泰幸アナが代理をつとめてはや4回。


関西のほうでは浦川アナはそこそこ有名人のようだが(wikipediaを読むかぎり)、北海道在住の身としては知る由もなく。最初はこの人で大丈夫かなあ、とけっこう心配だった。もちろん長い間児玉清でやってきてるわけだから、それが急に代打司会んて言われても上手くやれなくて当たり前。最初は「無難にこなそう」という印象であったが、ちょっとずつ慣れてきたのか徐々に「浦川カラー」が出始めてきた。児玉清の体調が今後万全になる可能性が高いとは言い切れず、また年齢的なことを考えても後釜候補は必要。ルパン方式でいけば博多華丸だろうが、個人的には浦川アナでいいんじゃないかと思う。


そう思えたのは今回の放送。最後の1枚を残して全員が6枚ずつという史上稀に見る大接戦だったわけだが、その中で浦川アナがある問題を答えた回答者に対して「お詳しい!」というフレーズを発したこと。これはなかなか素晴らしいフレーズである。この一言だけでアタック25の後継者は決まったようなものだ。


児玉清といえば「その通り」「結構です」など、「正解」と言わずに正解を伝える達人であった。もっとも博多華丸がこのことを世間に伝えて以降は「正解」と児玉清がわざわざ発することも多くなったのだけども、「正解」あるいは正解の音が鳴らずに正解を伝えるこのシステムは「アタック25」ならではの光景。


そんな中で浦川アナの「お詳しい!」というフレーズ。相手を褒め称えながらも正解であることを伝える見事なフレーズ。基本読書家で自らも知識あふれ、割と上から目線で「こんな問題も分からんのかいな」というニュアンスを醸すことがある児玉清ではなかなか出てこないフレーズではなかろうか。これを聴いた瞬間に、思わずテレビの前で「いただきました」と言ってしまったもの。


アタック25といえば児玉清。それは間違いない。だからもう一度児玉清にはアタック25に戻ってきてほしいとは思うんだが、児玉がいなくなってもアタック25は続いてほしいと思うし、その際には浦川アナをぜひ2代目司会に抜擢してほしい。「お詳しい!」というフレーズを超す何かが生まれるかもしれない、という期待も込めて。