IQサプリいらず

ここのサイトを開いてからはや数日経つわけですが、どうやら検索にてひっかかるようになったらしい。
そんでまあどんな検索ワードから飛んで来るのかといえば、「宗方」なんて言葉にひっかかってるようで。
確かに12/25の更新でいいとも歌合戦のネタの時にココリコ田中がやった「エースをねらえ!」の
宗方コーチの話を書いているんですが、肝心の画像がないんでがっかりした人が少なくともいるはずです。(本当か?)
というわけでこれ↓がココリコ田中の宗方コーチ。


満足していただけたでしょうか?


さて、本題に移る。

「IQサプリ」という番組を見た。北海道では以前に一度放送されているのをスルーしたので、今回また放送されるということで見てみたわけである。

結論から先に申し上げれば、「トリビアの泉の手法+マジカル頭脳パワーの問題÷2」という公式で導ける程度の番組だろう。

「美は頭脳から」なんてもっともらしいことを述べて淡々と、そして不気味に問題を出す篠井英介の司会に騙されることなく、そして問題が解ける解けないにかかわらず「すっきり」「もやもや」というボールを入れるという一風変わった制度だけがちょっと目新しいだけであり、なんてことはない。やってるのは一昔前に流行ったマジカル頭脳パワーの問題である。今回の放送で出題された問題のいくつかもマジカルで放送されたことのある問題も混じっていた。つまりは「ちょっとした頭の体操」の古典問題である。

で、どこらへんが「トリビアの手法」なのかといえば、ひとつは「明日使える」という売り文句。つまりは翌日学校や職場でのちょっとした話題にしてくださいという向こうを狙った趣旨である。まあ確かにマジカルの時もそういう風に流行ったわけであり、それが単純にトリビアの手法と断言することはないのかもしれないが、構成の仕方、果てはテロップのフォントの種類が一緒だとかそういう細部にまで重ねてくるところを見ると、案外ハズレではないと思う。

また、番組の最後には「おさらい問題」と称して今回の放送で出題された問題を厳選して繰り返す。全て繰り返すトリビアとは違うが、要するに「おさらいすることで明日使ってください」というアピールなのだろう。正直、こんなんを放送することで翌日ありとあらゆる場所で前日に放送された問題を得意げにひけらかしてくる奴が増殖すると思うだけでイヤな気分になるのである。

そんな理由もあってか、個人的にはあまり楽しめなかった。それは自分がマジカル時代にがっちり心奪われた人間であり、その頃にその手のパズルや頭の体操をけっこう骨身に叩き込んでいるのであり、古典の問題や古典に少し手を加えた程度の問題ならば何の苦労もなく「思考」ではなく「記憶」で済んでしまうからだ。番組の趣旨である「脳は使うことによってキレイになる」ではないが、頭を捻って解くのではなく、記憶から何の苦労もなく導き出されるのでは喜びなどどこにもない。

スマスマの後にわざわざ時間を割いて放送をもってくるあたり、この番組を来年の春あたりにはゴールデンに昇格させようという魂胆がフジにはあるのではなかろうか。そうなればまた昔の(きっとフジの深夜でやってるんだろうから深夜時代の)視聴者は「夜中にやってるから良かった」とか言い始めたり、前述したように得意げに問題をひけらかす奴が世間に増殖するだけである。鬱陶しいことこの上ない。でももう慣れた。

というわけでブームを先取りしたい方はブックオフにでも行ってマジカル頭脳パワーの問題本でも探してみてください。案外役に立つのではないでしょうか。 100円の先行投資。