日本人は本当にラーメンが好きなのね。かといって

昨日はテレ東で「ラーメンカップ」みたいなのをやってたし、今日は今日で日テレがラーメンベスト77とかやってるわけですよ。ラーメンって元々中国の食べ物だということはそりゃ周知だとは思うけども、もはや中国人をとっくに追い越し、おそらく世界で最もラーメン狂なのは日本人であろう。

いや、誤解のないように言っておけば、ラーメンつう文化で言えばそりゃ中国にはかなわん。歴史が違う。でも現在の「ラーメンにかける情熱」ってのは間違いなく日本人が一番だろう。だって、中国人がたかがラーメン一杯食べたさに行列を作るだなんて話は聞いたことがない。

で、かくいう自分もラーメンが好きである。でもそんなに積極的にラーメンが食べたいというほどでもない。しかし一度地元に有名なラーメンの支店がオープンした時、一杯300円で食えるというその安さにつられて店に行ってみたら大行列、それでも「ここで帰ったら負け」だと思って友人と2時間半寒空の中を並んだことがある。並んでいる途中で通りがかりの高校生に「なんであの行列はそこまでしてラーメンを食べたいんだ?」と蔑んだ発言を聞こえよがしにされてまで食べたラーメンは軽く敗北の味がした。へこんだついでに付き合いで並んだ友人の分まで代金払いましたよ。安かったからだけどさ。

とまあ、このような経験が万人にあるわけではないと思うが、美味しいラーメンを食べるためなら並ぶのも厭わないという人は結構いるはずである。


で、話を戻すと、以上のような「ラーメン待ちも厭わない人間」によって投票され、完成したランキングは当然なのだが殆どが首都圏のラーメン屋。まあ自分が住んでいる北海道もラーメンが割と有名な場所なのでたまにランキングに登場したりもするけども、それでも圧倒的少数である。

ラーメンが好きなのはそれでいいし、ラーメンのランキングをつけるのもそれでいい。でも、実際に紹介されたランキングの殆どを簡単に味わうことの出来ない地方在住者にとってこのようなラーメンランキングは本当に有難いのだろうか?それが毎度ながら疑問に思うのである。

いや勿論楽しみ方は千差万別であるし、食べられなくてもそれはそれでOKで、いつか食べに行こうという人だってたくさんいるに違いない。でも普通に考えれば地方で見ている人の殆どが、今後名前も忘れてしまい一度も食べることのない店をテレビを通して見るだけである。それって楽しいのだろうか。

ラーメン番組に限らず、キー局が作る番組ってのは東京を中心に制作をしているわけじゃないですか(裏を返せば東京のローカル局がキー局なわけであるし)。だからといって、東京中心の番組を堂々と何時間も全国ネットでやられても地方の怒りは増すだけだよな、といつも思うわけで。まあ今に始まったことじゃないんだけど、やっぱりたまにカチンと来る必要もあると思うんだな。

自分の記憶のなかで一番屈辱だったのは「カルトQ」における「東急ハンズ通」だった。現在札幌には東急ハンズはあるけども、当時(10年前くらいか)札幌に存在しなかった「東急ハンズ」の問題が延々と出題される番組に対し「全然わかんね〜よ!」と叫びながら見ていた。まあ、見なきゃいい話なんだけどそれでもなぜだか中村江里子当時フジアナの「カルトQ〜」というポーズに怒りを覚えながらそう叫んだわけである。(まさかそのカルトQのポーズが10年の時を経て松浦亜弥がドラマ「VICTORY!」の中で復活させるとは思いもよらんだな。)