もうひとつの年末歌合戦

クリスマスイヴというのはそもそもキリストの誕生日を祝う前夜祭であって、うんぬんかんぬんとか言うのは去年やったのでやりません。

自分にとってクリスマスイヴとはタモリの一瞬の大暴れとさんまの夜中のハイテンションを見る日だということになっている。にも関わらず大体自宅で酒飲んで酔っ払って明石家サンタの時間には潰れてしまうというパターンである。今年も2時半が限界でした。

でまあ、酒に飲まれずいい気分で見ることが出来るゴールデンの時間帯には「爆笑おすピー問題」と「いいとも特大号」をしっかり見ていたわけだが、「いいとも特大号」においての見所は毎年恒例の「タモリが一番輝く瞬間」ことOPトーク、そして出演者によるものまね歌合戦である。

本日はクリスマス浮かれモードなことをいいことに、この歌合戦の気になった部分を検討していくことにします。

はしのえみ/松浦亜弥「ね〜え?」
はしのが松浦亜弥に似ているというのはもう世間の知名度として結構なもんだとは思うが、今年もどストレートできた。よく言えば直球なのだが、悪く言えば去年と同じで芸がない。「まつうらあやで〜す」という物真似ももはや誰もがやるので、顔が似ていること以外のイニシアチブがなく、去年の「桃色片想い」に比べれば評価は格段に落ちる。ただ、衣装がFNS歌謡祭の松浦と一緒だったのは評価。

飯尾和樹/コシノヒロコ
ピンポイントで飯尾のコシノヒロコが大爆笑である。特にMCの関根さんが大爆笑していたが、それは関根さんの「飯尾ツボ」があるためであり、そこまでの評価が世間にまで通用しているかどうかは微妙。ただ飯尾は去年の中村俊輔(サッカー選手ね)にしろ、このモノマネ歌合戦だけはツボを外さない好評価。だったら毎年これだけの出演だけでいいんじゃないか?

ココリコ田中/宗方コーチ(エースをねらえ!
あそこまで漫画にそっくりな人間も珍しいというか。来年放送される「エースをねらえ!」(テレ朝系)では宗方コーチは内野聖陽がやることになっているが、その映像を見る限りでは田中のほうが全然良い。まあ、キャラとかいう問題もあるけどさ。

極楽とんぼ/西田敏行(山本)・井筒監督(加藤)「ゲロッパ!
去年の「葉加瀬太郎キダタロー



に比べると、今年の出来はイマイチであったといわざるを得ない。ただ「セックスマシーン(ゲロッパの歌詞にそういう単語があるのね)」が言いたかっただけじゃないかと。(つうか自分はどうしてもこの画像が使いたかっただけじゃないかと)

爆笑問題/t.A.T.u「all the things she said」
地味に爆笑問題のモノマネ歌合戦での打率は高く、今年も期待はしていたのだが案の定やってくれました。タモリの前でタトゥーつうのが最大のネタなのであるが、それ以前にちょっと似てるでやんの。これは爆笑問題の元々がいいとかいうことではなく、タトゥーが元々そんなに可愛くないということの裏返しであると。タモリの「やっと会えた」のコメントも秀逸。ただ自分としては「おすピー問題」のエンディングで語ってたように和田サンをやってほしかったなぁ。放送できねえけど。

中居正広/SMAP「世界にひとつだけの花」
中居は「まやや」以下スマスマにおいて「結構モノマネできる」ポジションに座らされているが、どうもその待遇が自分には気に食わない。昨日のも別に面白くなかった。まあセルフパロディってことで片付けてしまえばそれまでなんだけど、中居のやった香取は香取っていうよりはリアルガチャピン(「ダウンタウンのごっつえぇ感じ」において繰り広げられたコントでホンコンが扮した全身緑塗りのガチャピン)にそっくり。面白ければそれでいいんだけど、どうもなぁ。

関根勤/藤岡弘、仮面ライダー
いつも「いいとも」の時代の半歩先を行く今年の大トリ関根さんのネタ。大爆笑は起こらないものの、やはりしっかりとツボを押さえた攻撃をしてくるところが素敵。なぜ「いいとも」の時代を先行くのかといえば、去年の「石原良純」にしろ、一昨年の「おすぎ&ピーコ」にしろ、このモノマネが行われた後に両方ともレギュラーになってやんの。だから来年藤岡弘、がレギュラーになる可能性があると記憶に留めておきたいところ。


そんなわけで大爆笑のうちにモノマネ歌合戦は幕を閉じたわけだが、今年はMVPの曜日を視聴者の投票で決めるということになり、携帯電話からの投票が行われたわけだが、結局上位を占めたのは火曜(中居)・月曜(香取)・金曜(草ナギ)のジャニーズ曜日であった。なんてことはないただのジャニーズ人気投票に堕しているわけである。こんなんなら最初からやらなきゃいいのに。