アニメ「ブラックジャック」のがっかりした正体

日テレ系列で放送されたアニメ「ブラックジャック」を見た。ブラックジャックは自分が説明するまでもなく手塚治虫の代表作のひとつであり、天才医師ブラックジャックが活躍するストーリーである。自分は友人から借りて文庫版を読破したので放送された4つのエピソードを全て知っていたわけだがそれでも久々に見たせいかそれなりに楽しめる雰囲気であったと。

でもまあ原作を読んだことがある人ならわかると思うがあの漫画自体が持つ独特の雰囲気を再現するのは非常に難しいことが今回の初地上派アニメ化で判明したわけである。やっぱりブラックジャックはドラマ向きなのだろう。

ブラックジャックのエピソードは医療がもちろんベースになっているがどこかSF的な要素が強いものも結構ある。今回でいけば「U18は知っていた」というエピソードがそれに当たるのかもしれない。また、「医者とは何たるか」という現実的なエピソードもあったりしてただの「医療の現実と向き合う」だけで何の解決も出さないという漫画もあるけども、やはり現実に医者の資格をもつ手塚治虫の書く漫画はそれらと一線も二線も画すものがある。

そのような様々なエピソードを持つブラックジャックがアニメによって日テレで放送される。

このどこかで見たことがあるような感覚に襲われたとき、自分の中である答えが急速に頭に浮かびその結論ははじき出された。

週刊ストーリーランドじゃん。

週刊ストーリーランドとは数年前まで日テレで放送されていた不思議ストーリーアニメであり、そこそこの視聴率はあったもののネタ切れに憂慮した結果あっさりと打ち切られてしまった。(あの枠はマジカル頭脳パワーという大ヒットを生み出したがその後ストーリーランドを挟んで「ウルトラショップ」「クイズ常識の時間」とマイナーチェンジを繰り返すが視聴率もイマイチ振るわないという中途半端な枠に成り下がってしまった)

要するに、ストーリーランド@ブラックジャックなだけだったのだ。否定したいのだが、どう考えてもストーリーランドの影が拭えない。日テレ恐るべし。ちなみにブラックジャックをこの程度の漫画だと思われるのはかなり癪な話なので、名誉のために言っておけばブラックジャックはストーリーランドなんかより数百倍面白いです。

あとブラックジャックを読んだこともないのに「ブラックジャックによろしく」を読んで感動しているのはアホである。読む順番が間違ってるっつうの。