これが日本のまつりだよ

もう週末は谷負債、もとい夫妻の結婚披露宴で話題は持ちきりだったわけですが(個人的に)、皆さん披露宴の映像は見ただろうか。見てない人は日テレの番組において何としてでも見るべきである。その価値はある。

ウェディングケーキ(あんな地球の形以前の問題に青いケーキなんか食いたくないだろ)とかお色直し(谷夫人本人によるデザインの素質は金メダルではないかも)とか多々ツッコミどころはあったのかもしれないけど、そんなものを全てぶっ飛ばすくらいに最強だったのがサブ北島による「まつり」フルコーラスであった。

最初はサブが手短にスピーチを終えたと思ったら、なんだかお立ち台のような場所にサブ以下いろいろな芸能人がその壇上に上がり、サブが「まつり」を熱唱している傍でわけもわからず歌ってみたり踊ってみたり。本当に「めでたい」という空気がなんとなく伝わるだけで本当にめでたいのはあそこに上った人たちだとかは口が裂けても言えないが(でも書ける)、谷夫妻、特に夫人のほうが大喜びだったのでそれはそれでOKだと思う。結構披露宴は要するに夫妻がよければエニシングOKである。

それにしてもあのお立ち台はなんだったのか。渡辺徹の明らかに泳いでいた目と、それらお立ち台に立った芸能人をこれでもかというぐらいに360度マルチアングルで追っかける日テレのカメラ。別に奴等を360度自由自在に映されてもなぁ。まさかこの360度という特性を生かして谷夫妻結婚披露宴のDVDとか発売する気じゃねえだろうな?谷夫妻に送りつけるくらいにしておけ、日テレ。

途中からは長嶋茂雄まで壇上に半ば無理やり乗せられた感じだったが、それでも元来そういうのが似合う人であり、さほど違和感も感じぬまま長嶋本人も楽しげだったのでそれもアリである。しかし、何といっても「まつり」の歌詞の最後に「これが日本のまつりだよ〜」という部分があるのだが、それをサブが「谷と田村のまつりだよ〜」とわざわざ替え歌にして歌ったのである。KO。

はっきりいって年末には日テレは紅白ではなくこれの再放送を流すべきだ。ぜんぜん格闘技なんかより面白くエキサイティングだし紅白をぶっ飛ばす「まつり」の力がある。

「結局結婚披露宴というのは両家のまつりである」というなんだかよくわからん理屈まで自分にこねさせてしまうような説得力があの歌唱にはあった。もう谷夫妻にツッコミを入れるのなんてヤボである。

さて、そんな谷夫妻の結婚披露宴のワリを一番食った形になったのは裏番組のTBSの有線大賞であろう。

司会に苦肉の策としてか磯野貴理子を投入したのだが、予想通りというか期待を裏切らずなぜかバラエティ番組よろしく状態になってしまい、一番しっくりきたのがはなわとの絡みだったのは面目躍如と言っても過言ではない。

しかし貴理子投入もむなしく、裏でサブが「まつり」を熱唱された日には有線を優先させるわけにはいかないのである。はっきり言ってサブ一人勝ち。こんな評価下しているのは自分くらいかもしれないけど、稲垣メンバーもさんまSMAP特番のオープニングでサブの熱唱を絶賛していたのでOKとしておこう。

それにしても有線もひどいもんで、大賞発表の前にテロップで「大賞・氷川きよし」と出してしまい、慌てて消したもののその後にすぐ本当に氷川の名前が発表され、氷川のわざとらしく驚く顔が余計わざとらしいものに見えてしまったのは悲劇である。こんなことなら氷川も結婚披露宴に出ておけばよかったのにと思っているかもしれない。