パーフェクトゲーム

結婚を発表した有吉弘行夏目三久が、出会いの場となった「怒り新党」(の後継番組である「かりそめ天国」の枠内でその日限りの復活)に出演。結婚の報告と夏目の9月いっぱいでの芸能活動の引退を発表。

 

結婚発表からこの番組放送に至るまで、自分の感想は一貫して「すべては計画通りなのか」である。見事としか言いようがない。おそらくここまでの流れは最初に有吉と夏目の交際がすっぱ抜かれ、否定をせずにシラを切り通してきた(有吉自身から交際を否定することはなかった)時から目指してきたものなのだろう。

 

怒り新党」を一夜限り復活させ、そこで夏目の引退を発表するのは誰が考えたのだろうか。二人で話し合った結果か。記者会見をしなくても二人揃って番組に姿を見せれば不満は出てこない。そしてそこにいるのは芸能リポーターではなく、二人にとって気心が知れまくっているマツコ。有吉に「井上公造か」と言われていたマツコではあるけども、もちろん二人が答えられないような質問はせず、かといって視聴者に物足りなさを感じさせない阿吽の呼吸。アンジャッシュ渡部の時にも思ったのだけども、有吉とマツコの二人は出演者であると同時に「鋭い視聴者」でもあり、テレビの前で番組を見ている人の期待に応えるギリギリの線をちゃんと突いてくる。ここが凄い。

 

細かい打ち合わせなどなくとも、マツコは有吉夫妻が要求するギリギリのコースを投げてくるし、その球をきっちり打ち返す有吉夫妻。「怒り新党」を復活させてまで出演したのは、もちろん「出会いの場所に恩義を感じている」という理由もあるだろうが、それよりも「マツコという信頼できる相手だからこそ委ねて話せるし、ここで話せば他で話さなくてよい」という部分のほうが大きかったんじゃないかと思う。

 

というわけで有吉夫妻もマツコも終始「怒り新党」のペースだった。ブランクはない。「マツコと一緒に住むことはできませんか?」という視聴者のメールに対して「同居はイヤだ」とはっきり言い切った夏目に自分は「ああ、こういう時でもはっきりNOを言う女だったな夏目は」と思ったよ。10年前と何も変わらない。

nageyarism.hatenablog.com

「どうせなら(夏目引退の)10月までこの体制でやる?」という有吉の発言を受けて、花束を渡すためにスタンバイしていた久保田アナが涙目になるという最後のハプニング。久保田アナはアナウンサー歴でいうと夏目の2年先輩にあたるが、夏目がアナウンススクールに通っていたとき講師をしていたらしい。妙な縁である。どうか久保田アナには幸せになってほしい。もっとも同世代で独身の自分が心配することではなく、久保田アナにただ望むのは「インフィニットドレスの復活」だけである。

 

有吉夫妻もマツコも久保田アナもどうか幸せに。