未来予想図

昨日の「マネーの虎」では現在フジで放送中の「白い巨塔」の昔のほうの主演、田宮二郎の息子でもあり俳優の柴田光太郎が出てきた。Take2の東を一段と濃くした男前の顔の役者である。そんなことはどうでもよろしい。で、彼が食堂を開きたいとかで855万円を希望したが、「1年間この仕事に専念する」という条件つきでまたも高橋がなりが投資した。2週連続がなりマネー成立である。

芸能人大会になってからは一番見ごたえがあったかな、とは思う。でもはやいとこ芸能人大会はやめてほしいのが本音である。来週は元アイドルだとか。うんざりだ。

で、今回もがなりが投資したわけだが、このがなりの「マネー乱発」にはちと事情がありそうだ。なぜなら、がなりは近いうちにSODの社長を辞めるつもりだからである。

先週も触れたかもしれないが、FLASH誌においてがなりは引退宣言を発表した。まあ、どこまで本気かはわからないけども、この人のことだから本当にやめそうだ。(でも映画の製作とかやってるのはなぜだ?)

そこで「マネー乱発」の意義を考えるに、重要なファクターとしてこれまた先週も触れたが「がなりのマネーは会社の小切手」というのが重要である。虎の前提として、社長の投資はポケットマネーだということになってはいるが、がなりだけは現金をつまず、会社の小切手である。つまり、自由の利く金ではあるが、自分の金ではないわけだ。

勿論、会社の金であり、社長であるからその金を自由に使えるのはがなり社長である。ただまあ、会社を辞めるとなれば話は別である。もうこの金が使えることはない。

ただ、この件だけ言葉尻を捕らえると「社長を辞めるからその前に豪遊のようなことをしている」ということになるが、それは当たらないような気がする。一面としては正しい解釈だとは思うが。

がなり氏が虎で投資するのは、いろんな人間と関わりを持ちたいからだそうだ。以前に自分も同じような経験をして大きくなったのだから、それをいろんな意味で後進に還元したいというようなことも発言していたように思えるが、基本的には「関係を作る」ことだそうだ。あとは、「自分の金で人の人生をもてあそぶ」こと。聞こえは悪いが、金が動くことで失敗を経験させたいという意味らしい。これがいいことか悪いことかは判断しかねるが。

そんながなり氏がこの投資にしろ、映画製作にしろ、はたから見れば財産の放棄である。しかし、まさにそのとおりのことをやろうとしているのではないだろうか?

またがなり氏は他の事業を立ち上げようとするのだろう。個人的な見解からいけばきっと「飲食」に手を出すと思うんだ、がなり。そのためには、失敗しても何も残らないように財産を整理しているに違いない。そして、後に残る会社にも自分の財産を「残させないように」しているんだと思う。どこまでもカッコイイが、自分にはとても考えられない話のような気が。

手放しにがなりを誉めたが、そのような人生に憧れるかといえば、実はそうでもない。がなりは「成功するには最悪の事態をいつも想定して動け」という。そのとおりだ。しかし。その通りのことができない人間がたくさんいるから、そんなことが出来る人間が成功するんだよな、といつも思う。別に僻みとかじゃなくて。

最終的に、がなり氏がまた一から立ち上げた事業が拡大化し、また虎となって出現する日が出てくるかもしれない。間違っても虎に志願者としては出ないでほしい。で、もし虎となって出るときはまたSODを買収して(そこまで存続できたらの話だけど)「AVの虎」として戻ってきてほしいなぁ。そんな未来予想図。

最後に、昨日の吉田栄作は久々にしびれた。柴田光太郎が1年の休業を迫られてものすごく悩んでいるときに栄作が

「なんで柴田さんがそんな短い期間(の休業)にビビっているのか、僕には理解できない」

という趣旨の発言をしたのだ(実際にどうだったかは覚えていない)。確かに3年間アメリカに行き、そして今もなお活動している栄作にしか出来ない発言だなぁ、と。でもそのあと柴田が「それは、栄作さんと僕では立場が違う」とあっさり真正面から否定された栄作はショボン。さらに柴田が「僕は役者の後ろに広告の影が見えるのがいやだからCM出演は断ってきた」という発言のあと、思いっきりCM活動してた栄作が少しさびしい顔でアップにされてたのを忘れてはいけない。栄作あっさり返り討ち。