冗談顔だけにしろ

 

吉本興業が記者会見を開く。

 

宮迫とロンブー亮の一連の問題はここ数日書いていて、今までの経緯を含めた自分の感想は

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前日までの記事をご覧になっていただければ。さてこの記事を書いてからの動きといえば

・「ワイドナショー」で松本人志東野幸治が生放送で記者会見を取り上げる。松本は社長に対して色々進言したことも言及。そして社長のVTRが放送され、翌日の記者会見を発表

 

・「アッコにおまかせ!」で宮迫会見時に「今の気持ちを色で表すと?」という場の雰囲気にそぐわない決め打ちの質問をしたことに対して、和田アキ子が謝罪。ネットでは珍しく和田叩きになっていない。

 

参院選では元モー娘。市井紗耶香が落選。元RAG FAIRのおっくんも落選。なぜか須藤元気は当選。

 

・「スッキリ」では加藤浩次が怒りをあらわにし、現体制が変わらないようであれば吉本を辞めると断言。

 

これらの大きな(一部関係ない)うねりの中、岡本社長が何を語るのかは当然注目された。しかし、会見で出てきたのがこんな話である。

 

「(「カメラ回してないやろ」など一連の恫喝は)場を和ませようとした冗談のつもりだった」

 

ズコー。吉本終わったー。なんならテレビも半分くらい終わったー。

 

もうこの一言で今日の記者会見のほかの部分は全く意味をなさないですよね。無論この発言以外の部分はグズグズで本当にやってもやらなくてもあんまり変わらないような気はしました。

 

いや吉本側の立場も分からなくはないんです。そりゃ自分の保身で最初にウソついた宮迫たちの発言はさらにコロコロ変わる可能性だってあり、「事態がはっきりするまで静観」というのは、そんなに間違ったことじゃない。しかしそれを穏便に伝えるのではなく、芸人だけ集めて恫喝して「勝手なことするんじゃねえ」は初動の宮迫たち同様に高をくくった態度でしかなかった。

 

だからそこはもう素直に謝るしかなかったのに、こんなハナクソみたいな言い訳をするんじゃあ、もうこれ以上何も望めないですよね。加藤浩次は辞めてしまうだろう。

 

本来こんなことにならなくてもよかったものが、ここまでこじれてしまったからには、もう吉本側としては「言い訳をせず、素直に認めるところは認める」しかなかった。もちろん恫喝の件以外にも「株主発言の真意」だとか「そもそもスポンサーとして反社会勢力のお墨付きをしていたのは吉本なのでは」だとか、色々説明すべきことはあった。しかしもう今日は「あれは冗談でしたよーん」で全て終わった。

 

そもそもこの一連の騒動が全て冗談だし、参院選山本太郎が96万票獲得してしまう政治の現状も冗談だし、世の中冗談だらけだ。ということはそれが世の中であり、それが真実でもある。ということは恫喝は冗談であって恫喝そのものでしかないんだろ?

 

吉本の針路が、テレビの行く末がかかっていると言っても過言じゃなかった今回の会見を「冗談」で切り抜けようとした岡本社長には失望しかない。吉本は終わるし、テレビも終わる。全てが冗談のようだ。この危機的状況を「冗談でなんとかなる」としか捉えていなかったのだから、そりゃ終わる。たとえ一切の偽りなしに「冗談」だと本人が思っていたとしても、それを記者会見で口にするのが得策だとは判断できない人にはこの危機的状況は乗り切れない。

 

もう乳首相撲じゃどうにもならないよ。