極楽とんぼ、学園祭で公然わいせつ、書類送検

極楽とんぼがゲストとして呼ばれた学園祭で、山本が性器を露出。書類送検になった。本当にふざけた事件である。

自分が怒っているのは極楽に対してではない。「こんなことを『公然わいせつ』として警察に電話した奴ら」である。

話の顛末はこうだ。たまたまミッション系の大学である桜美林大学の学園祭に呼ばれた極楽とんぼはネタで「包茎手術」の話をしたらしい。それでそのことに関して「脱げ」「見せろ」コールが観客から出たらしい。さすがに極楽側も「それはまずい」と思ったようだが、会場の収拾がつかなくなった山本は2〜3秒の間「ご開帳」をしたらしい。会場からは爆笑の渦と一斉のフラッシュ。そして数人は警察に「公然わいせつが行われている」という電話。さて、どっちが「この場の雰囲気を読めない奴ら」なのだろうか?

もちろん電話した奴らに決まってるんだろうが!

バカバカしいにも程がある。この事件が起こる「前フリ」はいわば煽った観客がやっているのである。出したほうが悪いのは言うまでもないのだけど、それならば「出せ」と迫ったほうも罰してあげるべきだ。

しかし自分はそんな解釈すらバカくさいと思っている。だって、煽った奴らはこれが「公然わいせつ」にあたるなんて思ってもいないからだ。つまりこの場では「脱いでも許される雰囲気であった」と解釈するのがごく自然であると考えられるだろう。


あと、おそらく通報した数人というのは女子学生なのではないか。男性が通報するとは思わない。なぜか。「極楽とんぼ」のファンであればこの位の事件では絶対に通報しないからである。こういう芸風だって知ってるでしょ、普通。ならば「その場にいた極楽とんぼの芸風を理解していない人間」というのはお嬢様学校の桜美林の学生なんじゃねえかと推測できる。もしくは良識ぶった観客か。どっちにせよ、自分は通報した人間を非難したい。

なぜか。その根拠となるのが、極楽とんぼが「包茎手術」のネタをしていたことだ。これがもし極楽とんぼが何のフリもなしに学生の「脱げ」コールに呼応して脱いだのならばやはりそれは「大人げなかった」として処分されてもしょうがない。それならば極楽山本が空気も読めず露出しただけなのだし、それに対応して嫌悪感を持つ人がいたところで何の理不尽さもない。

しかし、今回に関していえば「嫌悪感を抱いたから通報した」というのは理由にあたらない。なぜなら嫌悪感があったならば「包茎手術」のネタで退場すればいいだけの話だからだ。そうでしょ?

会場に「脱いでも許される雰囲気」が出来上がり、そして「そういうネタに嫌悪感を抱いた人は退場することが出来た」、もしくは「公開されたところで見ることを強制されたわけではなかった」(無理やり見せ付けたのなら「強制わいせつ」なのでアウトだろうが)のならば、見ずに済ませることもできたわけだ。

そして、見なかったならば問題にしなければよい。見たいやつだけが見る。そうであれば公然であろうと問題にはしない。これが正しい解決方法である。なのにいったい誰がこの「ご開帳」を問題にしたのだろうか?それが謎なのである。

考えられるのはこういう人物だ。「包茎手術のネタまでは大丈夫だけれども、実物を見せられるのは嫌悪感を抱き、自分がイヤならば見なければいいのにそれでも見てしまった人間」ということになりますね。うん。

そんな都合のいい奴いるか、ヴォケェ!

確かに「法の遵守」というのは大切なことであります。しかし、それは時と場合によるものだということを大人であればわきまえなければならない話でもあります。公然わいせつ罪。確かにそのとおりだよ!極楽とんぼだって少しやりすぎちゃったのかも知れないよ!けども彼らは大学祭にせっかく来て出血大サービスまでしてくれたのにまさか「通報される」だなんて思ってましたか?そうじゃないでしょう。こういう行為って逆に芸人を裏切る行為じゃないんですかね?

極楽とんぼがそんなネタを桜美林大学という場所でやったから悪い?

じゃあハナっから極楽呼ぶんじゃねえよ。

極楽とんぼ呼んでおいてそりゃねえだろ。というのが自分の主張であります。もちろん極楽のネタに関して、そしてこの文章には賛否両論あるでしょう。それで構いません。とにかく、俺が言いたいのは「このくらいの事態を受け入れることが出来ない奴はお笑いのライブを見るんじゃねえ!」っつうことです。そんな奴はテレビのお笑い番組で十分です。お笑いの生ライブなんてもったいない。