電波少年、末期か

いきなりではあるが「偽ヴィレッジシンガーズ」の男の公判が行われ、高々15万円の謝礼を詐取しただけなのに、「常習性の高い詐欺行為」であるとし(以前にも同じような容疑で捕まっている=初犯ではない)、詐欺罪としては珍しく執行猶予(=刑期までの猶予期間。この間に何も犯罪を起こさなければ刑は執行されません。念の為)がつかない懲役1年が言い渡されました。控訴もしないようで刑期確定のようです。

しかしまあ、騙された側の祭りを開いた町の人々の反応はこぞって「なんだか可哀想」である。確かにやったことは悪いことなのだが、どこかこの物騒な世の中に「笑い」をもたらしてくれる犯罪だったのがわかるだろう。何せ未だに地元のケーブルテレビでその模様が放送されていますし。

しかも「今後二度とこのような犯罪が起きないことを願ってノーカットで放送します」というテロップまで入ってる始末。みんな騙され上手ですな。

さて、本題。最近何かと話題にしている「電波少年」なのだけど、今回またしてもやらかした。

柳田国男の「遠野物語」で有名な岩手県遠野市で「河童騒動」を起こしたのだ。河童を目撃したという情報が東スポに載ったことから、ワイドショーなどでも取り上げられてちょっとした話題になっていた。しかし、この「河童騒動」の仕掛け人どころか「河童」そのものが「電波少年の仕掛け」だったことが判明した。

電波少年の広報は「忘れ去られていた日本人のロマンを求めて、何かホッとさせる話題を、とこの企画をスタートさせた」と話している。で、この顛末は明後日土曜日の同番組で放送されるらしい。事の次第はまあ、こんな感じである。先日のママさんコーラス隊といい、また何かと世間を騒がせているような印象を受けるのだが、昔のようなキレ味は感じられないというのが正直な感想である。

忘れ去られていた日本人のロマンって、河童か?

違うだろ。違う。なんかそこの言い訳の時点で既に違う。ロマン履き違い。いや、遠野に河童が出たというのは確かに話題になるかもしれないけどさ、それが電波少年のヤラセであると判明した瞬間にロマンが明らかに失せるぞ、どう考えても。そんな拙い言い訳をしているようでは、やはり電波少年はダメなのかもしれない。ママさんコーラスが昔の電波少年のテイストを醸したので、これは復活か?と少しでも思った自分が甘かったのだろう。これは間違いなく今年中に打ち切り決定である。

どうせやるなら徳川埋蔵金feat.糸井重里くらいやってくれないと。そっちのほうがロマンだと思うけどなぁ。とにかく電波少年は再起不可能だと思います。松村でも復活させるしかないだろうな、あとは。