真珠夫人

大学の休み明けで久々の更新です。それなのにこんな濃いテーマでいいんだろうか。まあいいか。

金曜日に放送された「真珠夫人・完結版」。真珠夫人といえば、フジテレビの昼ドラマながら異例の人気を博した末恐ろしい昼ドラである。ちなみに原作は菊池寛。多分近所の図書館にもあるのではないか。フジテレビから完全ノベライズ版も出るらしいが、あれはノベライズで読んでもちっとも面白くないなじゃないか、と。だったら原作読んだほうがいいと思うんだけど、まあいいや。

で、噂にはかねがね聞いていたのだが、なにぶん見る機会がなくてそのまま終わってしまったと思ったらSP版をやるというのでもちろんチェック。裏番組の「スポーツマンNo.1決定戦」はケインも照英も出ずにスポーツのできるいい男決定戦に変わってしまったので見る必要なし。なかやまきんに君が善戦するも結局は元仮面ライダーか元ウルトラマンか元戦隊にやられてしまうのでは白熱もしない。

つうわけで真珠夫人を見たけれど、まさに昼ドラであった。


濃いねー。濃縮カルピス一気飲みみたいな感じ。


とにかく濃い。ストーリーのドロドロ加減も濃ければ、演じている役者も相当に濃い。

しかし、あの濃さは「くどい」を通り越してもはや面白いの域まで達している。ここでストーリーに触れることはしないが、ひとつだけ語りたいのはたわしコロッケというシーンである。浮気をしていると感じた夫に対する嫌がらせで、「夕飯のおかずは冷めたコロッケでいいかしら?」と夫に聞いて出すのがたわしコロッケである。



このシーンは本当に面白い。


あんなシーンを笑わずに演じられる役者はやっぱプロです。


これ機会があるならばぜひ見ることをお勧めします。真珠夫人を全部見ろとは言わないから、ストーリーがわかる程度に流してあのシーンだけでも見てもらいたい。きっと爆笑できるでしょう。ただ、今回の特別版は視聴率的にはどうかわからないのだけど、内容でいけば失敗だと思う。最後に本編のその後みたいなシーンが付け加えてあったんだけど、そのシーンのせいで今までの笑いが台無しになってしまった。

せっかく相当笑えるドラマだったのに(製作サイドも「やりすぎ覚悟」だと言っている)、ちょっといい話を最後に盛り込んでしまったのだ。そりゃあの時間だから何がしかのフォローは必要だったのかもしれないけど、あれじゃコントにオチがついていないようなものだ。もったいない。どうせなら最後まで暴走しきったドラマであってほしかった。しかしまあ、あのドラマは感動するのが目的なんだろうか?完全に「笑い」中心で見てしまったけども、あれをリアルタイムで見ていた主婦の人々はどういう風に見ていたかは少し興味があるなぁ。