西友の札幌元町店ともう一店舗で「肉の偽装表示」を行ったことが明るみになり、西友側は謝罪。それから札幌元町店では「偽装肉を買ったお客様に対し、その分の代金を返却する」と発表した。しかもこれが「レシートのあるお客様のみ」とかの限定ではなく、「以前に買ったという記憶があるお客さま」というほとんど「ない」に等しい条件であった。
それを聞いた札幌近郊の住民が金ほしさに西友に殺到し、実際売り上げた牛肉の値段の３倍ほどを持っていかれたというのだ。なんともまあため息の出る事件である。この事件も突込みどころが満載なのでもう触れないわけにはいかない臨界点まで達した気がする。
まずは西友の対応がしゃらくさい。どう考えても、あんな条件ではどうでもいい奴らが殺到するのは目に見えまくっているはずなのに、「客の良識を信じた結果」がこのような事態を招いたのだと説明している。
自分たちが良識を踏みにじっておきながらなんという傲慢な考えだ。
まさか本当にこのような事態が起こらないとでも思っていたならば、それはもう馬鹿以外なの何物でもないのであるが、なんとなく西友側はこのような事態が起こることを願っていたのではないか？と穿った見方をしてみることにした。
この一連の騒ぎで問題になったのは、勿論「西友の対応の悪さ」であるが、それに加えて「便乗して現金を手にしようとした人間」である。西友があまりにも頭の悪すぎる対応をしなければこんな事態にはならなかったのは言うまでもないのだが、その混乱に乗じて金をいわば「盗もう」とした人間もそれは非難されないのがおかしいというものである。
新聞記事やニュースを見れば、押しかけた客の７割がその地域に住んでいる人間ではなかったらしい。これがどれだけ異常なことかは想像に堅くない。そこでその事実がニュースなどで伝われば、西友だけでなくそこに集まった人間に対しても非難が集まる。そうすると、もともと１０あった西友への非難が、その人間に対する怒りを含めると上乗せした非難分を考えてもその比率が７〜８くらいに少し逸れたとしても不思議ではない。つまりこの騒動は
西友側の眼くらましだったのでは？
と単純に思うわけだ。勿論それに対する代償（＝５０００万くらいか？）は大きいのかもしれないが、その怒りに対する矛先が少しでもそれれば、将来的に売上は回復しやすい、つまり５０００万程度はすぐに挽回できるのでは？という作戦だったのかもしれない。あくまで脳内の想像だけれども、こういう考えがあったんだとすれば尚更あざといな、西友は。
しかしまあ、この西友の戦略、正直功を奏しているといわざるを得ない。この事件で印象に残ったのはそこじゃないのよ、やっぱり。人間の良識が欠如（販売側も消費者も）しているというのも大事な部分だけど、やはり北海道に住む者としてはこれが一番気になったわけで。
押しかけた若者のガラの悪さ、つうかダサさ、何とかならんのか。
あの映像でやっぱり目につくのはドキュソな消費者のほうで。インタビューとかされている一応若者とされている人たちを見てもう悲しくなってきたわ、本当に。なんなんだよあの田舎の不良っぷりは。あれ東京のほうの人とか見たら爆笑してるんじゃないのか？それがもう悲しくて悲しくて。一応札幌は北海道最大の都市であり、東京のほうの人が思っているほど札幌は地方ではないんだけどなぁ。それなのにあんな「旧世紀の遺物みたいな人たち」をテレビの映像でマジマジと見せ付けられたらやっぱり首都圏の人たちは
札幌もまだまだ田舎だな（プッ）
って絶対に思っているはずだよ・・・・。だから声を大にして言いたい！
札幌は田舎じゃねえぞ！
第一あんな人たちはうちの近所のドンキホーテに夜な夜な出没している人たちぐらいなもので、少数民族に属するんだよ実際は。でもあんな風にテレビで流れっちゃたら完全に「札幌の若者はあんな感じの田舎者不良である」なんて誤解されても弁解できないじゃない。
そう、市民じゃないのに市民気取ってる「プロ市民」と一緒だよ、あれは。決して札幌の若者はそんなにガラが悪くないし、そういう「たかり」行為などに対して罪の意識が薄いなんてことは絶対にありませんよ。本当にテレビに映ってた若者の「札幌の若者を誤解させた罪」は大きい。だから、あそこに集まって金を手にした若者に告ぐ！
その金を、俺によこせ。
結局こういうオチです。マジメなことを言えば、あれは完全に「たかり」行為ですから、例え「罪」に問われることはなくても「良心」が痛むようにならねばダメですな。
（追記：西友のあの事件、若者が押し寄せたのはいわゆる「怖いお兄さん」達が一枚絡んでいるとかいないとか、という話です。それならばあの行動も容姿もなんとなく理解できなくもない、ということで。でもあれがさも「一般市民」のように報道しっぱなしのマスコミはちゃんと責任持ってこのことも報道してくれなきゃマズいよなぁ、本当は）
