田代まさし、著作本のサイン会決行

田代まさしが一連の騒動を自ら告白した(らしい)本である『自爆』を発表し、それに伴いサイン会を行ったようだ。しかもそのサイン会は「衝立(ついたて)つきサイン会」だそうで、本を購入し実際にサインをもらう人しか田代まさしのツラを拝めない田代まさしに会うことができないという仕組みになっていたらしい。

ええ、事実としてはこれだけなのですが、これだけでツッコミどころが満載なので今日はこのネタに決定。まず誰しもが思うことだろうが

本のタイトルが「自爆」って、アンタ。

第一、彼は何を指して自爆といっているのだろうか?やはり一連の騒動すべてのことを自爆と言っているのか、芸能界に復帰したのにまた自らノゾキ&覚せい剤をやってつかまったことが自爆なのか、はたまたこの業界に再び飛び込もうとしてマスコミからバッシングされることを自爆と形容しているのだろうか?まあでも一番妥当なのはスカートを盗撮していたのがバレた時に、「ミニにタコ」というしょうもないギャグで乗りろうとして失敗したことだろう。

あまりにまともな評価なので文字を強調することもなかったのだが、一応強調してみました。しかしもう一歩踏み込んで考えると自分のしょうもないギャグが本当に盗撮モノのAVのタイトルとして販売され、しかも田代が謹慎中にそのタイトルを発見。正直悔しかったけどもついそのタイトルを借りてしまった。まさに自爆。

という可能性もあるだろう?実際田代は謹慎中にレンタルビデオでこのタイトルを発見し、「ふざけんな!」という暴言を吐いたという話を聞いたことがあるのだが、そういう事実が赤裸々に書かれているならこの本を読む価値はありそうである。

しかしそういう内容ではないらしい。どうやら「『ミニにタコ』というギャグを作るために盗撮をした」というのはウソでした。というのを真顔で告白しているような内容らしい。

小学生でもわかる言い訳を今更「ウソでした」なんて言われても、それこそギャグでやっているのかと思ってしまう。

もし高校の入試でこの文章が出され、田代の「ミニにタコ」のくだりに傍線が引かれていて、『このときの田代の心情を答えなさい』という問題が出ればまず間違いなく正当率が90%を超え、入試速報でも「この問題は非常にやさしい問題でした」なんて解説されるだろうことが容易に想像ができるほどわかりやすい言い訳なのに、それを本として発表するなんてギャグ以外で片付けるよりほかに考えようがないと思うのは俺だけだろうか。

一応この本は「告白本」というカテゴリに分類されるんでしょう。ならばもっとちゃんと「告白」してもらわないと。彼は「ミニにタコ」が大本営発表でそれがウソだということを発表することで「告白」しているのだと考えているのだろう。しかしそれは、故人をケナすようで申し訳ないが

パンチョ伊東がいまさら「ヅラでした」と告白するのに等しい。

周知の事実である「大本営発表」はなんの価値も持たないのは自明な話である。それを平気でやってしまう男、田代。まだクスリでもやっているのかと思わせるくらいナイスなボケである。

内容の追求はここらへんで止めないと永遠に続く可能性があるのでやめる。だけど、もう一点だけ突っ込ませてくれ。「衝立サイン会」である。勿論その心理の背景にあるのは「一般人やマスコミにむやみに顔をさらしたくない」というのが理由であろう。その割には映画の試写会なんかによく出てくるなあとは思うが、今回のサイン会を好奇の目に晒されることを拒んだ結果であろう。一般の方々からは「それならばハナっからサイン会なんてやらなければいいじゃない」という批判が飛んでいる。

全くもってその通りの批判なのだが、そんなことを考えていたんでは駄文として掲載できない。田代も稼がねばならない。告白本は売れれば結構おいしいカネになるので田代も苦渋の決断としてこの本を書き上げたのかもしれない。(たぶんゴーストが書いているんだろう、という議論はこの際抜きで)彼にも彼の「衝立を立てる」事情があったに違いない。そう、違いないと思うからこそ俺はたぶんこういう理由から立てたんだと思う。

『撮影するんなら「盗撮」でやってみろ!』というマスコミに対する挑戦

だと思う。そこらへんにまでオチをつけようとする田代はやっぱり芸人だな、と思う。あくまで俺の脳内の田代だけど。