いまさら触れるのもなんだけど

本当に今更なんだけど「THE夜もヒッパレ」である。ヒッパレだ。ヒッパレである。土曜日にたまたまテレビ入れたらやっていた。司会が三宅裕二と中山秀征ほか。女性のMCはコロコロ変わりすぎで把握すら無理。おそらく今は米倉涼子のようだ(つうか、土曜日に見たのだから間違いない。)歴代の女性MCをここに挙げていくと吐き気がしそうなので拒否。ザ虚しい作業ですよ。ただ、一つだけ分かっている事があるのだが、歴代女性MCに共通していることがあって、それは

この仕事が他の仕事に全く影響を及ぼす様子がないことである。

それは仕事としておいしいのか、果たしてそうでないのかは触れないでおこう。


さて、ここからが本題。かつては安室奈美恵やSPEEDが出ていたことでも有名な当番組である。この点に関して議論を差し挟む余地はないと自分は考えている。ただ、この番組の現在のグダグダ具合から考えるに、もう彼女たちのようなスターが輩出されることは全くないであろうと思われる。そんな当番組が、なぜここまで生き残っているのかという不思議が存在するのだ。

一番素直な考え方は芸(能)人墓場である。昔活躍したと思わしき芸能人(いや、活躍していない2世タレントもたまにいるのだが)が、自分たちの死に場所を求めて(か、どうかは知らんが)年老いた象のように、どこからともなくやってくる、それが芸(能)人墓場「夜もヒッパレ」である。この認識はたぶん正しい。土曜日に見たときはワイルドワンズが出ていたし、島谷ひとみも出ていた。加藤浩次の嫁(緒沢凛)も出ていた。そして誰か素性がわからない人も出ていた。これだけで十分墓場と呼ぶにふさわしい。

しかし。しかしですよ。この後「芸能人墓場」の認識すら覆すような出演者が自分の目の前に登場したのである。そんな彼らをワタクシ自らが赤坂“東京JAP”泰彦風に紹介しよう。


ラルフ鈴木!バード羽鳥! エーン(ド) ケン鈴木ィ〜〜!

・・・・日テレのアナウンサーかよ。

これには絶句した。なんだこりゃ。自分の局のアナウンサーをタレント扱い。しかもなんだ、そのダサい呼び方は。

彼らはテレビでもよく見かけるアナウンサーである。ラルフ鈴木は本名鈴木崇志、高校生クイズの司会を去年から任された(わりには下手)。バード羽鳥は羽鳥慎一。ズームインサタデー(現ズームイン)の司会もしている割と有名なアナウンサー。そしてケン鈴木とは鈴木健アナウンサー(そのままやんか)。いろんなスポーツの実況もこなし、W杯の実況もしていた。そんな彼らが、この有様。ありえない。ありえないですよ。

しかも歌っていたのがRIP SLYMEの「楽園ベイベー」である。

楽園なのは歌っているおまえらだけだ。

何の目的で番組の製作をした人間はこのキャスティングをしたんだろうか。小一時間くらい問い詰める必要がありそうである。で、彼らは彼らで「俺たちって歌っても結構イケてるじゃん」みたいな空気まで出してやがる。久々にすごいものを見てしまった。やるなとは言わないけど、そういうアナウンサー(サラリーマン)同士の宴会は放送すべきじゃないって。

こんなんなら、いやいや「仕事」として27時間テレビで物凄い歌唱を披露してしまったフジの内田アナのほうがまだ好感が持てる。