スガコは安直過ぎる

みなさんは「上戸彩」をご存知だろうか?

後藤久美子佐藤藍子らを輩出した「国民的美少女コンテスト」で特別賞を受賞し、「Z−1」というグループでアイドルデビュー。このアイドルグループ自体はぱっとしなかったものの、上戸個人は「涙をふいて」(フジ系)のドラマで役者デビュー。「嫁はミツボシ」出演後に、「3年B組金八先生」で性同一性障害に悩む中学生、鶴本直役を見事に演じきり、その名を全国に知らしめるようになった。今アイドル役者の中でも将来を嘱望されている存在である。

まだ16歳と若いのだが、随分と評価が高い。自分も金八を見ていて、いつもは主役のジャニーズ連中そっちのけの存在感(一緒に転校してきた成迫なんかよりは相当に目立っていた)を放っていたことに上戸の演技に惹かれたクチである。どうやらそんな彼女をドラマ界は放っておかなかったわけで、次のドラマ出演が決まった。そのドラマとは

渡る世間は鬼ばかり

である。で、どんな役かと思えば不良役だってさ。金八の時も確かに不良っぽい役だった。え〜と、橋田壽賀子センセイよ、ちょっと言わせてもらっていいかな?

「安直すぎやしませんか、スガコさんよ」

橋田ファミリーといえば、業界でも1・2を争う特異な集団である。あの集団に入るのは東大に現役で合格するよりも難しいのではないだろうか?というのも、スガコちゃんのお眼鏡に適わなければ入団を許されないからであり、更に長セリフを覚えなければならないというノルマも課されるというわけであって、普通の秀才には無理ってなもんよ。そんな中に飛び級?で入った上戸彩はラッキーというか才気溢れるとでも言えるのかもしれない。けど自分から言わせてもらえば

余計なことすんな、スガコ

である。スガコは恐らく金八を見て彼女を使いたくなったんだろうねえ、不良役のまま。

だからそのまま不良っぽい役でスガコ一家デビューですよ。このままスガコに気に入られて将来の安泰の代わりに演技の幅が「不良」しか出来ないという役者としての自由を奪われるのと、果たしてどっちが幸せなんだろうか。

でも、そんな心配をよそに、CM出演も増えているようだし、今日のワイドショー見てたら映画「あずみ」の主演に抜擢されたらしいので、とりあえずよかった、という締めにしておく。ただし今後もスガコが伸ばす魔の手を見張る必要がある気はする。


余談ではあるが、スガコファミリーのえなりかずきがミュージシャン集団の「堂本兄弟」のバンドメンバーにいるのも、「えなりがキーボードを弾ける」という理由だけで選ばれているのだとしたら、えらく安直。そうに違いないんだけど。