3代目

アタック25」の3代目司会者谷原章介が初登場。


谷原章介という人選は「素晴らしい!」の一言に尽きる。この人選のために4年間浦川アナで繋いだ甲斐があったというもの。ただ、浦川アナは繋ぎというには失礼なほどに素晴らしいアタック25児玉清スピリッツを受け継いだ名司会だったことは間違いなく記しておきたい。


谷原の初回は、知的で落ち着いた司会っぷりでまさに児玉清を彷彿とさせる無難なスタートであった。トーンも抑え目で(ただ子だくさんの回答者が応援席にたくさん子どもを連れてきていることに対し、自分が今度6人目の子供が生まれるという件に関しては無駄にテンションが上がっていたが)非常に見やすかった。「お見事」などの児玉フレーズも多用していたし。


ただ、「アタックチャンス」のアクションだけは児玉清形式(握りこぶしを小刻みに揺らす)を踏襲せずに、力強くこぶしを振り下ろすというやり方に。なんとなく「ズームイン!!朝!」の決めポーズであるズームインが司会者によって変わる(徳光→福留→福澤→羽鳥、的な)ことを思い出してしまった。ここだけは児玉清を避けたかったのだろう。


正直欠点が見当たらない谷原アタック25。今後も大いに期待している。ただ、ひとつだけ注文をつけるとすれば、あとはどこまで「イヤミを炸裂させることが出来るか」である。


児玉清浦川アナと共通していた番組最大のエッセンスは、何と言っても「回答者に対するさりげない、あるいはもう完全に直截的なイヤミ」であった。児玉清はそのインテリっぷりから「こんなことも知らないのか」という回答者に対してチクリとすることが多かったし、浦川アナもイヤミな基本線は踏襲しつつも、自身が未婚であるがゆえ、既婚者に対する風当たりが若干強かった。


別に無理やりイヤミになれというわけではないのだが、ただ優しいだけの司会じゃやっぱりつまらないというか、それがあってこその「アタック25」だとファンは、いや少なくとも自分は思っているわけです。ま、半年後どうなっているかですよね。楽しみにしてます。